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「両立経験は役立つと信じること」子育て社員100人以上をみてる&現役ワーママが考える、復職負担を減らすコツ③

この春に育休から復職する人の参考になればいいな、と思って書いている「育休からの復職負担を減らすコツ」シリーズ。

第一弾は、時短かフルタイムかを選択する時はよーく考えて選択しよう!という話。

第二弾は、夫こそ復職宣言してもらおう!という話。


そして、最後となる第三弾は、ノウハウというより心構えのお話。
それは、「仕事と子育ての両立経験は絶対に役立つ!」と信じよう!ということです。


もちろん、復職への心構えは他にもあります。

・周りから、両立に関する小言をいろいろ言われても気にしない
・何のために働くか、自分なりの軸をもつ
・復職1年目は家庭も仕事も「ほどほど」で良いと割り切る
・一人ですべてをやろうとしない  等々

色々ありますが、私は「仕事と子育ての両立経験は絶対に役立つ!」と信じることが出来るかどうかが、この先ずっとつづく復職生活を乗り切るのに大きく関わってくると考えています。



私は何度も働きながら子育てすることに挫折しかけました。何とか退職せずいられているものの、
「この生活があと何年つづくのだろう」
「ゆっくりと自分の時間を謳歌するのは定年後か」
と絶望したり。(今もそんな気分になることがある)


どうしてそんな気分になることが多いのか?
一番大きな理由は、「思い通りにいかないことが多すぎる」ことではないかと。

・あの仕事を今日中に完結したかったけど終わらなかった…
・大事な会議に参加したかったのに、参加できなかった…
・ゆっくり買い物をしたいけどできない…
・また子供の都合で会社を休むことになってしまった…
・職場の人に迷惑をかけたくないけど、実際かけてしまっている…


ぱっと思いつくこと書いてみましたが、もっと時間をかけて思い出したら100個ぐらい書き出せそう!

いくら業務の効率化をしても、子どもが風邪をひかないように気を付けても、子どもがいると思い通りにならないことはいくらでもあって。

つまり、
理想と現実のギャップがすごいのです。
乖離しまくり。

で、それを何とかそのギャップを埋めようと頑張ると(特に仕事の場合はそうせざるを得ない事も多い)疲弊していく。


そんなとき、ふと頭をよぎる。
「こんなにしんどい思いまでして働く必要ってある?」
私が両立生活で辛い時、こう考えてしまいます。

・無理してこんな生活しなくてもいいんじゃないか
・いっそ、夫の収入に頼って生活するでもいいんじゃないか
・頑張ったところで何か良いことがあるんだろうか


そんな暗い気持ちになることや、やっぱり頑張れそう!と気持ちが前向きなときもあったり、そんな気持ちの上下を繰り返しながら、過ごしています。そして、「やっぱり頑張れそう!」と思うとき、それは「仕事と子育ての両立経験は絶対に役立つ」と考えることが出来たときなんです。

仕事は育児の役に立つし、育児は仕事の役に立つ


例えば。

●後輩から両立相談をうけ、自分が話を聞いたりアドバイスすることで後輩が元気になってくれた

私が復職した時は、相談できる先輩はいなかったです。もし、私が妊娠中とか復職するときに話を聞いてくれる人がいたら…もう少し楽だったのではないかな…。
昔、上司に両立に関する悩みを面談で相談したら「育児したことないからアドバイスできないし分からない」と言われて、ガックリした思い出が。

だから、両立経験ってマネージャーになった時にとても役立つ!と思うようになりました。これからは何かと両立する人(介護・通院・勉強など)どんどん増えていきますしね。


●業務の優先順位をつけるのが早くなり、仕事スピードも大幅にアップした

これは4年間の訓練のたまものだと思っています。おのずと毎日、必死に時間内に仕事を終わらせるよう努力します。「今日は定時に帰れたらいいな」と思いながらやっているのと、「絶対に帰らなければ!」と1秒も無駄にできない切迫感で仕事をするのでは業務効率化の身につき方は違います。このスキルはどんな仕事にも活かせることができるポータブルスキルですよね。
そして日常生活でも、これはじっくりと検討すべきことなのか、ちゃちゃっと決めても問題ないことなのか仕分けができるようになりました。


●世の中には色々な人がいて思い通りにならないこともある、と良い意味での諦めができるようになった

自分の思い通りにならない代表格といえば子供。寝てほしいの寝ない、飲んでほしいのに飲まない、泣いてほしくないのに泣く!
こんな子育てあるあるの生活を続けているおかげで、ちょっと癖のある上司ぐらいであればなんとも思わなくなりました。「まあ、ややこしい上司だけど、言葉は分かるし。自分でトイレ行けるし笑」ぐらいの感覚です。
出産前は、自分とは価値観の合わない上司や同僚に目くじらをたてていましたが、こんな人もいるよと思えるようになりました。
…まあ、「ひと様の悪口を言ってる、考えてる暇もない」というのも大きいかもしれないですが。


●将来を真剣に考えるようになった

子供が出来るとおのずと、働き方を変える必要がありますので、1人働き方改革を実行するとともに、今の会社でいいのか?今の仕事でいいのか?を考えることになります。自分の将来と向き合うことを今のうちにできるってとても貴重だと思うんです。
定年間近になって急いで考えてもできることに限界があります。だけど、20代〜40代の間だとまだまだチャレンジが可能です。

私の場合、自分時間は出産前より大幅に減りましたが、将来を考える時間や新しくチャレンジする時間(noteを書く、社外の人と会う、社外での活動時間)は増えました。そこから、やりたいことを見つけたり、学びにつながっています。


ということで、復職後の生活に疲弊したら、思い出してほしいのです。

「仕事と子育ての両立経験は絶対に役立つ!」と。仕事は育児の役に立つし、育児は仕事の役に立つのです。


そうそう、こちら私のおすすめ本です。

残業大国ニッポンの働き方は、 「共働き世帯」が変えていく。
「育児経験が、リーダーシップ促進など、ビジネスパーソンにポジティブな影響を与える」という画期的な研究を元に、東京大学・中原淳先生と同研究室出身の浜屋祐子氏が、未来の働き方を考える。

◎目次◎
第1章 「専業主婦」は少数派になる!?
第2章 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ
第3章 チーム育児でリーダーシップを身につける
第4章 ママが管理職になると「いいこと」もある
第5章 なぜママは「助けてほしい」と言えないのか
第6章 日本の働き方は、共働き世帯が変えていく

Amazonリンクから引用


まさに私が言いたいことがタイトル。
一般的に、育児は仕事のキャリア形成をする上でハンデだと思われるケースも多いですが、その不安を払拭させてくれる本です。
「育児はリーダーシップやマネジメントに役立ちますよ」ということを著者の研究に基づき論理的に解説してくれています。



子どもを育てながら働くって、確かに壁は沢山あります。その時々は悩んで大変でへとへとで…なんだけど、絶対この経験って役に立つ。それは10年とか20年とか遠い話はなくて少し先のレベルで。

だって、私はたった4年の両立生活だけど「役立ってるな」と感じるところが多いから。

なので特に、初めて両立を経験するかたは、メリットが沢山あるんだとうことを頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

その上で、いろんなノウハウを駆使しながら、そしてほどほどに(自分の体調が一番)やっていきましょう!!^^



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