
【あなたはどのタイプ?】共働きはファミリーキャリアの考え方を取り入れて!
私は数年前、ファミリーキャリアという言葉を知りました。みなさんは、聞いたことがありますか?
私が知ったのは3年ほど前だったように思いますが、ファミリーキャリアを夫婦で考えるようになってから、夫の子育てに割く比重がぐんと増えましたし、私が資格取得や学びに使う時間も確保できるようになりました。
とっても良い考え方だと思いますので、シェアしたいと思います!
結婚したら、キャリアは単独で考えても実現しにくい
キャリア(ここでは、仕事とプライベートを合わせてキャリアと定義します)を考えるにあたって、よくしがちなのは自分単独で考えてしまうことです。

・次はあの仕事にチャレンジしたいなぁ
・ワイン教室に通いたいなぁ
・大学院に行きたいなぁ
もちろん個人のキャリアを考えることは大切です。しかし、例えば私は、結婚後に会社でキャリアを考える機会が何回もありましたが、なんか実現しなさそうと感じることが多かったです。その原因は、やはりキャリアを個人単位で考えていたからです。
夫・妻がキャリアについて別々に考えた後に、合体させて成立させようとしても、難しいことの方が多いんですよね。
なので、私がおススメするのは、キャリアを家族単位で考えるやり方です。
【ファミリーキャリア】
「家族としてのキャリア」のこと。共働き夫婦両方の人生を充実させるには、「家族としてのキャリア」を臨機応変に考え、実行していくことが大切という考え方。ファミリーキャリアは5つモデルがあるとされている。
【ハーバードビジネスレビュー】
共働き夫婦の人生を充実させるには、「家族としてのキャリア」計画が必要である)
ハーバードビジネスレビュー
共働き夫婦の人生を充実させるには、
「家族としてのキャリア」計画が必要である
夫婦に公平感はありますか?
特に、子持ち共働き家庭の場合、どちらか一方のキャリアが順調で、もう片方が思い通りにいっていないケースって多いと思いませんか?
例)夫は、やりがいのある仕事に打ち込み、週末は社会人野球。一方、妻はいつまでも時短勤務でマミートラック。週末はワンオペ。
上記の例は大げさですが、これに近しい人たちを何人も知っています。
これの打開策ですが、私はファミリーキャリアを夫婦で考えるしかないんじゃない?と今のところ思っています。
ファミリーキャリアは少なくとも5タイプあると言われていますが、どんなファミリーキャリアのタイプがあるのかご紹介します!
あなたはどのタイプ?ファミリーキャリアモデル5つ!
●シングル・キャリア
例)会社員の夫と専業主婦
夫婦の1人が、すべてを決定づけるキャリアを持っていて、配偶者と子どもはそのキャリアに従う。夫婦の1人が仕事に全面的に注力できる。パートナーは他のすべての役割に対応できるが、収入のことを考える必要はない。
だが、このモデルの夫婦は、予期せぬ形で、収入を失うリスクが高い。働いていない配偶者は、結果的に別居あるいは離婚した場合、立ち直るのがより困難で、年金の備えもないことが多い。
●リード・キャリア
例)正社員の夫とパートの妻
一方のキャリアが明らかに支配的で、夫婦の生活の場所や、転居先を決定づける。パートナーは、パートタイムや融通のきくフリーランス、あるいは教職やオンライン作業などのキャリアを持っている。
●交替型キャリア
例)妻が2年間仕事に打ち込んでいる間、夫は仕事をセーブし子育てを重点に生活する、2年後その役割を交代する
夫婦がお互いに次の昇進や地理的な移動に対する優先権を持ち、パートナーは役割の調整に合意する。ただし、このアプローチは、あまり頑なに守ろうとすると、「取引」のようになる。「私の番」という意識が強すぎると、夫婦が目指しているバランスが崩れる。
●並行型キャリア
例)夫も妻もフルタイムでガッツリ働く
それぞれが似たような、非常に有力なキャリアを持つ夫婦で、「パワー・カップル」と呼ばれることもある。最近増えているこのタイプの夫婦は、互いに補強し合う職業的ネットワークと知識を持ち、互いのキャリアを強化し合っていることが多い。
●補完型キャリア
例)夫は昼間勤務のエンジニア、妻は夜勤の看護師
仕事の性質や、繁忙期、時間帯などが異なる夫婦のこと。夫婦の大変な時期が重ならない。また、仕事内容が違うことで、夫婦間での争いを避けることができる。たとえば、夫婦ともに弁護士の場合、昇進のペースが大きく異なってしまう場合は対立につながりやすい。
夫婦でファミリーキャリアを話し合うのは面倒だけど、納得感を得られる
いかがだったでしょうか?
自分達どんな形態かなんて、じっくり考えることはまりないですよね。
ファミリーキャリアを考えるときに重要なのは、片方が勝手にタイプをきめるのではなく、夫婦がそのタイプに納得して決めることです。

我が家の場合、4つのファミリーキャリアを経験していますが、最初の2つの形は、しっかり考えて選択したのではなく、「なんとなく普通はこんな感じよね」と、流れに身を任せていたらそうせざるを得なかった部分が大きいです。
①並行型キャリア(夫、私ともにフルタイム正社員)→
②シングルキャリア(夫:正社員、私:専業主婦)→
③リード・キャリア(夫:正社員、私:派遣社員)→
④交替型キャリア(昨年までは私が仕事にコミット、今年は夫が大学院にコミット)
どれもお互いが100%満足!!とまではいきませんが、夫婦で話し合って出したファミリーキャリアタイプのほうが納得感があります。
また、年単位でタイプを決めてしまうのではなく、その時に合わせて柔軟に変更したり、複数のタイプを混合するのでもオッケーだと思います。
長期的な視点で考えてみる
そして今だけにフォーカスして考えないことも大切だと思います。
”今だけ”を見てしまうと、「収入が低いのは私(妻)だから、リードするのは夫」と決めがちです。でも、長期的な視野で考えることで、実は今アクセルを入れるべきなのは妻だと気づくことができるかもしれません。
今は何歳でも働ける時代。そのため、将来にわたって夫婦にメリットがあるのはどんな形態かを考え、その時々に調整しながらやっていくのが大切だと思っています。
人の家庭と比べないというのもポイントかもしれませんね。
夫が勤めている会社の夫婦は、妻側が専業主婦やパート勤務である家庭がとても多いです。おそらく転勤族だからというのが大きいのでしょうが、我が家は色んな検討を経て共稼ぎをしています。
”変わってるね”と言われて気にしたこともありますが、今は気になりません。※専業主婦家庭が悪いと言っているのではありません。
普段は子供のことや目の前の課題についてで精一杯だと思います。
しかし、そのバタバタを軽減したり、パートナーとの不平等感を解消するのはファミリーキャリアを考えることかもしれません!
面倒かもしれませんが、一度時間をとって、話をしてみませんか?