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【共働き女性へ】”退職”が頭をよぎったら?専業主婦になって後悔した経験からのアドバイス2つ。
「仕事なんて辞めて、専業主婦になりたい!」と思ったことはないですか?
私の周りでは、度々こんなボヤキを耳にします。
「働くのがシンドイ。家庭に入ってゆっくりしようかなー」
気持ちは理解できます。でも私はその度に「退職するのは慎重に!!」と鼻息荒く語ってしまいます。
というのも、私は結婚を機に会社を退職して専業主婦になり、想像以上に辛く、後悔したからです。
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もちろん専業主婦が向いている人もいます。
どんな生き方を幸せと思うのかは、その人の状況や性格によって違うもの。
だけど私はとても後悔した経験から、「働く」「専業主婦」どちらが向いているのかを、事前に考えておくことは大切だと思います。
なぜ私が専業主婦になって後悔したのか、そこから考える「退職する前に考えること」を自分なりに考察してみました!
【専業主婦になって後悔①】無収入がつらい
自分の稼ぎがなくなることが私にとって想定外に辛いことでした。というのも、友人とランチに行く、洋服を買うなどの自分ごとに関する支出を、夫の給与で支払うことに対して後ろめたい気持ちになったからです。
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専業主婦も家庭内の役割をになっており、パートナーの収入を使うことに問題があるわけではありません。しかし私の場合は、どうしても夫に対して引け目を感じてしまいました。
「気兼ねなく使えるお金が欲しい」この気持ちは専業主婦になるまで分かりませんでした。
【専業主婦になって後悔②】夫が羨ましくなる
専業主婦になったら自由時間が増えて毎日が楽しいと思っていました。確かに仕事をしているときのような拘束時間はありません。しかし刺激や学びが少ないことが、私にとっては想像以上に苦痛でした。
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「夫は新しい仕事をしたり、色んな人に会えて充実してそうだな」
「夫は仕事で、美味しい料理を外食できていいな」
「それに比べて私はつまらない毎日だな」
そんなことを思って過ごしていると、羨ましさが不満へと繋がり、気づけば夫婦喧嘩が増えました。(現在結婚して8年。この時期が一番喧嘩が多かったです)
【専業主婦になって後悔③】家事が好きじゃないことに気づく
専業主婦になり私が家事をメインでするようになって気づいたことがあります。それは、「私は家事が好きじゃない」ということです。
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共働きの頃は、忙しさもあり片手間でちょこっとやる程度でした。家事もある意味、気分転換で楽しい時間だったのです。
しかし、いざ家事を仕事にしてしまうと、誰にも評価されないことや、ルーティーン作業に飽きてしまいました。
家事を余った時間でするのと、仕事でするのでは、気持ちが全く違う。盲点。
専業主婦になるまで深く考えていなかったことが、いざなってみると悩みの種に。そんな経験を踏まえて、私が「過去に戻るならこんなことをするな」と思うことをシェアします。
【退職までに考えること①】収入がなくなること対してイメージを膨らませる
専業主婦になると収入はなくなります。
まずは自分の稼ぎがないことに耐えられるか?をイメージすることをおすすめします。
・美容費や交際費を夫の稼ぎから支払うことに抵抗はない?
・これまでの生活より節約することは可能?
・収入がないことで夫に引け目を感じない?
また、この先ずっと専業主婦になる場合、正社員共働きと比べて約1億円の生涯賃金差が生まれます。
政府は配偶者控除について廃止の方向ですし、パートナーが現在の会社に雇用され続けるのかも不透明な時代です。
今より税金を多く払うことになっても、パートナーの収入が減っても生活ができるのか?についても考えておく必要がありそうです。
今は働き方が自由になっているので、自宅で出来る仕事を見つけ、実際に稼げることを確認できてから退職するのもアリですね。
【退職までに考えること②】今の生活の”何が嫌”なのか、解像度を高くして考えてみる
「毎日しんどい。家庭に入ってゆっくりしようかな」と思うのであれば、何がしんどいのか、どうゆっくりしたいのかを解像度高く考えてみてください。
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例)しんどい
・長時間労働がつらい
・仕事内容が自分に合っていない
・人間関係が複雑
→転職や部署変えで解決しないか?
例)ゆっくりしたい
・趣味の時間がほしい
・睡眠不足な生活をやめたい
・子供とゆったりとした気持ちで関わりたい
→夫婦間の家事分担を見直す、家を会社近くへ引っ越す、テレワークを増やす等で解決しないか?
退職すると、後悔しても退職撤回はできません。(再雇用制度がある会社も増えてますが、同じポジションで戻れるとは限りません)
少し難しいかもしれませんが、紙に書き出してパートナーと話し合ってみるのも良いと思います。書き出す、話すことで可視化され、退職ではない別の方法が見つかるかもしれません。
大切なのは自分で考えて結論を出すこと
専業主婦のメリデメは、ネット検索すると山のように出てきます。
また、共働きより専業主婦の方が幸せ度が高いというデータもあります。私は出産前に専業主婦になり後悔しましたが、子供がいるいないも大きく考え方を左右させそうです。
日本女性の幸福度を継続調査している、慶應義塾大学パネルデータ設計・解析センターの『消費生活に関するパネル調査』によると、幸福度の順番は、
『子どものいない専業主婦>子どものいない働く妻>子どものいる専業主婦>子どものいる働く妻』。
生活費に余裕がある人、やりたいことがはっきりしている人、家庭への時間を優先させたい人、家にいることが苦痛でない人は専業主婦があっているかもしれません。
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ところで、現在は専業主婦世帯より共働き世帯が圧倒的に多いのはご存知ですか?今や共働き世帯は専業主婦世帯の2倍以上です。つまり「共働き当たり前社会」は目前です。
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「なんとなく」や「周りに専業主婦が多いから」などの理由で専業主婦を選択してしまうと、数年度、専業主婦は自分だけ、といった可能性もあるかもしれません。
退職が頭をよぎっても、退職を決めるまでに考えることは沢山あります。
こんなはずじゃなかった、と後悔しないにも専業主婦が自分にはあっているのか、別の解決策はないのか、検討することをおすすめします!