2歳・7歳の母。子育てと仕事の両立は、小さな葛藤の積み重ね
年に数回、なんだか泣きたくなる時がある。今日はまさにそんな日だった。夜、布団の中でぼんやり考える。「今日はダメだったな」。泣けてくる。気持ちを落ち着けるために、今日の出来事を振り返ってみる。
特別悪いことがあったわけじゃない。ただ、小さなイライラが積み重なっただけ。それでも、心がとてつもなく重く感じる。
朝から娘の機嫌が最悪だった。2歳の娘は最近、毎朝のようにぐずる。今日も「イヤ!」を連発し、食卓のコップやお皿を手で払った。おかげで朝の食卓はぐちゃぐちゃ。牛乳がとびちる。息子は怒り出し、私も感情を抑えきれずに声を荒げた。
「否定から入らず、肯定的な言葉で伝えよう」とどこかで聞いたことがある。「立ったらダメ」じゃなくて「座ろうね」。でもそんな言葉、今の娘には届かない。
先輩ママは「小さいうちはみんなそうよ」と軽く言う。でも、今この瞬間を生きる私は、その言葉を受け入れられない。
今日は会社から必須受講と言われていた1日がかりのオンライン研修。在宅勤務にしたものの、内容は退屈そのもの。本業が講師ではないせいか、話が冗長。しかも、カメラは常時オン、背景画像の使用は禁止。散らかった部屋がそのまま映る状況に、イライラが募る。
そういえば最近、娘の夜泣きが続いていて、ぐっすり眠れていない。数時間ごとに耳元で大泣きされ、細切れの睡眠で心も体も削られている。そんな状態で長時間パソコンを見続けていたら、だんだんと頭が重くなり、気分も悪くなってきた。
研修が終わる頃には、外はすっかり真っ暗。やっと仕事に取りかかろうとパソコンを開いたが、「至急対応」の文字がずらりと並ぶ。大量のメールを心を無にして打ち返した。
すでに学童から息子が帰ってきているし、夜の子供たちの世話が待っている。今日の仕事はここで強制終了。
娘の保育園のお迎えは間に合わないので義母が代行してくれた。本当にありがたいと思う。
義母から「〇〇ちゃんが帰りに履く靴下がなかったよ」と伝えられた。その何気ない言葉に、瞬間的に心がちくりと痛んだ。そうだ、朝は娘がぐずって靴下を履かせる余裕がなかったんだった。さらに、娘が保育園で微熱があったらしい。「足が冷えて風邪をこじらせたらかわいそう」と言われて、胸が締め付けられる。
そのうち、息子が「手が痛い」と言い出す。手は乾燥してひび割れ、あかぎれから少し血が滲んでいた。全く気付かなかった。私はどこを見ていたんだろう?仕事中心で育児をないがしろにしている気がして、自分を責めたくなる。
そんな時、必ず浮かぶ言葉がある。「丁寧なくらし」。「丁寧なくらし」という言葉に憧れる。私の現実はその逆だ。でも、息子が「お母さんと寝る時が一番幸せ」と言ってくれたことを思い出すと、それで充分な気もしてくる。
今日の晩ご飯は冷凍餃子、キャベツの千切り、ゆで卵、味噌汁、ご飯。本当は餃子を手作りして、卵はブロッコリーと一緒にサラダにしたかった。でも、研修の合間に作れるのはこれが限界だった。そして娘はほとんど食べなかった(悲しい)。
こうして書き出してみると、一つ一つは些細な出来事だと思う。どこにでもありそうなネタ。それでも、小さな失望が積み重なると、心を重くする。
最近、娘の体調不良でバタバタしていたし、気を使う仕事も多くて疲れが溜まっていた。そして、細切れの眠りが心の余裕まで削っているんだ。
明日は夫が飲み会で遅い。しょうがない。私も少し前に飲み会のお誘いを受けた。だけどそれより「家でぼーっとしたい欲」が勝ち断った。
週末は好きなことをしようと思う。できたら、カフェラテアートが可愛いあのカフェに行く。少しでも心が軽くなることを願って。