見出し画像

#7-2 「人生100年時代」につながる越境学習。シニアのライフプランを描く新たな可能性ー岩下宏文さん

2024年10月15日より、番組の構成をリニューアルしております

ゲストの方々との貴重な対談を、より深く視聴者の皆様にお届けしたい
という思いから、2週にわたる2部構成に変更しました。

こんにちは。「ワーク・ライフチャレンジ〜未来をひらく私たちの働き方〜」7話目後編は大学院で学生として、「人生100年時代」につながる越境学習や越境体験についての学びを、ワーク・ライフバランスにも取り入れているエピソードをお届けします。

本日も、一般社団法人LIFEイノベーション/代表理事をはじめとして、様々な活動をされている岩下 宏文(いわした ひろふみ)さんをお迎えし、長野県よりお送りいたします。

先週は人事制度の視点からワーク・ライフバランスのアプローチなどをお話しいただきました。本日は「人生100年時代」につながる大学院で学ばれている越境学習や越境体験についてお話を伺いたいと思います。

>>前編記事 #7-1 人材育成のためのコミュニケーション「共通認識」から生む組織作り

🔽プロフィール
岩下 宏文(いわした ひろふみ)さん
一般社団法人LIFEイノベーション 代表理事
活動拠点:長野県を中心に全国

1988年   八十二銀行入行 営業店・本部・出向(県1年・民間2年)
2013年   軽井沢支店長・伊那支店副支店長・伊那センター長
2019年〜 一般財団法人 長野経済研究所 出向中
2023年〜 長野県立大学大学院 ソーシャル・イノベーション研究科 在学中

人事制度設計コンサルティングおよび関連研修講師
株式会社ワーク・ライフバランス認定上級コンサルタント
産学連携教育イノベーター育成プログラム(AIBET) 東北大学LAコース修了
生涯学習コーディネーター
八十二銀行では、企業再生支援業務などに従事。
現在は、一般財団法人 長野経済研究所にて人事制度の構築・変更に携わり、人事制度を通じて、「働き方改革」「ワーク・ライフバランス」をサポート。 
2023年4月より、長野県立大学大学院に在学中。合わせて、一般社団法人LIFEイノベーションを設立。働き方・学び方に関する調査・研究・課題解決にも取り組んでいる。
Instagramでは、業務に関する書籍から小説まで 幅広い読書記録を発信(@h.iwasan


ワーク・ライフバランスの取り組み

「誰もが活躍し続けて、幸せに生きられる社会」を目指し大学院へ進学

──大学院で学ばれている越境学習、越境体験は、人生100年時代のライフプランを描く上で、新しい可能性を広げる1つの手段になるのでしょうか。

岩下さん
 そうですね。元々、私の活動の原動力というのは、取引先の課題解決の支援、困難で人が手を挙げたがらない仕事に取り組むことです。これまでの越境体験としては、長野県庁への出向と、再建支援のための出向として製造業2社で経営に関わった経験があります。

特に再建支援では、民事再生により債務を整理して、スポンサーをつけて、事業と雇用を維持するといった厳しい経験をしたことが、私にとって大きな転機となりました。2022年には、 東北大学の産学連携教育に関するプログラムを履修して、企業と大学の連携による人材育成の重要性を学びました。

「人生100年時代」を迎えて、生涯を通じた学び方、働き方が注目される中で、2023年からは、長野県立大学大学院ソーシャル・イノベーション研究科にて、地域のイノベーションや社会課題の解決について学んでおります。50歳以上の学び方、働き方を変えるということを、自分自身もこのモデルの一人となって実現をしていきたいです。

そのために、シニアの活躍につながる学びの場やミドルシニアのキャリア開発を支援するプログラムの提供を研究し、最終的には誰もが働きがい、やりがいを感じて活躍し続けて、幸せに生きられる社会の実現に貢献したいという風に考えております。


前川
 ありがとうございます。50歳以上の学び方、働き方を変えることをご自身がモデルとなり実践するということは、大変興味深いお話です。それを学ばれるために、大学院へ入られたということですよね。実際、ご一緒に学ばれている方は、同年代の方が多いのでしょうか。


岩下さん
 大学院での同期は、20代から50代まで様々な事業分野で活躍している12人が全員社会人です。ちなみに同期の中で50代は私1人です。各年代、キャリアに基づいた多様な視点から、活発な議論や対話が行われています。

このような多様なバックグラウンドを持っている仲間と学ぶことで、新しい視点を得ることができ、自分自身の成長にも繋がっています


前川
 ありがとうございます。20代から50代と、かなり幅広くいらっしゃいますね。年代の比率的には、どのような感じですか。


岩下さん
 30代、40代の方が多いです。年齢に関わらず自分で事業を行っている方、行政、企業へお勤めの方、それから福祉・介護や育児・保育といったソーシャルな事業の方がいらっしゃいます。


松本
 ちなみに、どのような方が講師を務められておりますでしょうか。


岩下さん
 大学院専任の教授の方もいますし、学部の先生に教えていただく授業もあります。 大学院の先生は、研究者の方もいれば、実務をやっている実務家の教員の方もいらっしゃいます。


前川 
こちらの大学とは、どういう形でご縁があったのでしょうか。


岩下さん
 大学院に行く前の年に、東北大学で「企業と大学が連携した教育」というものについて学んでおりました。それを実現するために、実際に、大学院に行って大学と一緒になって考えればいいなと考えて大学院へ進学しました。


前川
 ありがとうございます。幅広い年代の方と、いろいろなバックグラウンドの方が集まっているというところで、まさに越境学習だと感じます。年齢やキャリアの壁を越えて、お互い尊重しながら学び合える環境というのは、とても魅力的だと感じます。


学び直しのための重要な3つの要素

──「人生100年時代」において、岩下さんが考えている「学び」とは、どういったことになるのでしょうか。

岩下さん
 はい。現状では、60歳、65歳を過ぎて再雇用になると、賃金が大幅に減ってしまうというケースが多く見られます。そのために、モチベーションが落ち、やる気を失うというシニアも少なくありません。一般的には、シニアは旅行を楽しむとか余暇を充実させるといったイメージがありますが、働き続けて、仕事で必要とされることで、生きがいを感じたいという方も多いのではないかと思っております。


人生100年時代の基礎知識【ほんとうの定年後】「小さな仕事」が日本社会を救う
坂本貴志  岩下さん読書記録Instagram @h.iwasanより


日本全体の労働力人口というのは大幅に減少していきますが、シニア層は減少の幅が小さいという状況にあります。労働力の不足に対応していくためには、シニアの戦力化が、不可欠であると思います。人的資本経営の広がりを背景にして、継続的な学びを通じてシニアが活躍できる環境を整えるといったことが、求められてくると思います。シニアのワーク・ライフバランスを実現するための学び直しについては、パーソル総合研究所3つの要素が必要だと説明しています。

●1つ目がアンラーニング
これは、これまでの仕事に関する知識、スキル、考え方、そして成功体験を捨てて、新しいものに変えていくといった内容

●2つ目は、ソーシャル・ラーニング
他者を積極的に巻き込みながら、共に学んでいくという意味

●3つ目はブリッジ・ラーニング
学んだ事例同士や学びと仕事を結びつけていくという内容

この3つは私の認識や研究テーマとも合致しており、とても共感する考え方です。


前川
 ワーク・ライフバランスを実現するための学び直しの3つの要素で、とてもわかりやすいと思いました。
アンラーニング、ソーシャル・ラーニング、ブリッジ・ラーニングですね。アンラーニングは聞いたことがあるのですが、ソーシャル・ラーニング、ブリッジ・ラーニングというのは初めて聞きましたので、すごく勉強になりました。

世代間を超えて学びあう「越境学習」

── この学び直しが、越境学習につながってくるっていうことになるのでしょうか。

岩下さん 越境学習は、ワーク・ライフバランスの実現にもつながり、多様なスキルの向上にもつながるという風に考えております。 例えば地域活動、それから育児の経験といったものは、仕事と全く違う環境での貴重な体験です。

小室淑恵さんもよくお話をされますが、「育児は、マルチタスクに対応する能力が向上する」と言われています。マルチタスクに対応する能力は、職場に戻った後も仕事で活かしていけます。また、地域活動の経験は、 周囲の人を巻き込む、連携・協力して問題解決するという能力を高めるので、仕事でも必要となるスキルを身につけることができます。

このように、異なる領域での経験は能力を多角的に伸ばすということにつながります。このような学びや越境体験については、東北大学の市民公開講座で講義の機会もいただきました。


前川
 私は5歳の娘がおりますが、岩下さんのお話を伺いし、育児経験は、とても大きい学びだったと、改めて実感しています。出産するまでは、本当に仕事中心で、長時間労働だったので、仕事以外の方と会うことが、ほとんどありませんでした。

そういうこともあり、手伝ってもらうということに、とても抵抗がありました。例えば、主人の母に「子供のお下がりに服を準備してあげるよ」と言われても、「もらっても、いいのかな」と迷いました。出産後、動けなくなり、協力してもらわざるを得ない状況になったことがありました。

その時から、協力してもらうことに、抵抗がなくなっていったという経験があります。育児を通して、周囲のサポートを受け入れることの大切さを知ることができ、自分自身が成長できたとすごく感じました。

仕事でも、一人で抱え込みがちでしたが、 周囲に力を借りるということを、柔軟にできるようになったと思います。松本さん、いかがでしょうか。


松本
 子供が、学校や友達の話をしてくれるのですが、その話の中の子供たちの考えや行動から、学ぶことがありました。例えば、 友達と喧嘩をした話の中でも、どう解決したかということが、自分の学びになったこともあります。 また、学校のPTAへの参加でも、様々な職種やバックグラウンドをお持ちの保護者の方々と関わることができます。

ボランティアのような活動ですが、自分の子供のためだけではなく、学校全体の子供のためにという思いで活動しておりますが、様々な視点があるので、多くのアイデアが出てきたり、普段知ることのないようなお話を聞かせてもらったりと、そこでも学びがあります。

新しい発見や新しい考えを知ることで、嬉しくなりますし、楽しく活動していくということにもつながっております。


岩下さん
 ありがとうございます。大学院だけではなく、ワーク・ライフバランスコンサルタント養成講座を通して、お二人のような色々な分野で活躍されている方と交流ができるので、私にとっても貴重な経験になっています。

異なる価値観に触れるということで、新しい可能性が生まれて、人生100年時代を生き抜くための力を養うことにもつながり、これから自分のキャリアにおいても武器になると思います。


前川
 ありがとうございます。私達も、こうして岩下さんとお話ができるということが、大きな学びになっていると思います。例えば、人事制度に興味を持って知りたいと思っても、今までは、誰に何を聞いたら良いかわかりませんでした。

このような機会がないと知ることができなかったと思いますので、すごくありがたいです。


松本 きっかけが、なかなかないですよね。

HRアワード2022最優秀賞受賞【越境学習入門】「組織を強くする冒険人材の育て方」
石山恒貴/伊達洋駆  岩下さん読書記録Instagram @h.iwasanより


シニア世代の活躍を支援するロールモデルへの挑戦

──岩下さんは、大学院修了後はどのような活動をされる予定でしょうか。ちなみに、大学院を修了されるのは、いつの予定でしょうか。

岩下さん 修了は、2025年3月です。修了後は、「大学と企業が連携して、色々な学びの機会を提供する」というような仕事に関与したいと考えております。具体的には、自分自身の勤務先だけでなく、他の組織、それから地域、企業とも連携して、社会人教育や 地域活性化に貢献できるような取り組みを提供していきたいと考えています。

現在は、大学院での研究活動に加えて、自分自身で設立した法人で、教育、 地域貢献といった幅広い分野でプロボノ活動をしています。2023年には、長野県立坂城高等学校の「総合的な探究の時間」というのがありまして、そこで生徒が地元企業を知るための取り組みをサポートしました。

2024年からは、東北大学の「みんなのセミナー」というものにおいて、大学1年生への授業を経験したり、市民公開講座に実務家の立場で協力したりしております。地元の長野市では、スマートシティ推進に向けた協議会にも参加して、地域社会の課題解決に取り組んでおります。

このような活動で、自分自身もロールモデルの一人となれるように、取り組みながら、シニア世代の活躍を支援する事業を展開できればと考えています。社会貢献につながって、かつ自分の経験を生かせる、そんな仕事に挑戦していきたいと考えております。


松本
 ありがとうございます。私もシニアには近からず遠からずの年代に来ておりますが、岩下さんのようなロールモデルとなってくださる方がいると、未来への安心感と期待感が持てます。

今、まさにシニアに差し掛かる方や目前としている方は、さらに実感するのではないかと思います。これからの岩下さんの事業には大注目です。


前川 
ありがとうございます。


──2024年からの東北大学の「みんなのセミナー」で、どういう内容の授業されたのか、ぜひ、お話をお伺いしたいです。

岩下さん 東北大学の1年生を対象にした「学問論」という必須授業の15講義の中の1コマで、 外部講師の方を多く招いて、自分が関心のある分野の話を聞くというような授業です。

その中で、大学時代も含めた学び方について、講義をしました。あと、夏には市民公開講座で越境学習や越境体験をテーマにし、大学生と社会人が一緒に学ぶにはどんな場を作ったらいいかというようなワークショップを行いました。


前川
 それは、どのようなワークショップですか。


岩下さん
 「大学生と社会人が一緒に学ぶ場を作る」というワークショップです。 「どんな内容がよいか」「どんな機会があったらよいか」ということを、幅広く意見を出してもらい、みんなで考えるということをします。それを考える前に、「越境学習とはこういうものだ。そして、そういうことを経験することでこんな効果がある」ということを説明しました。

「多様なメンバーで学ぶことが大事だ」ということを話した後、「では、一緒に学ぶ場を作るには、どんなことを考えたらよいか」というようなことを、参加者全員で議論しました。この質問自体には、正解はないのですが、議論して考えていくという内容のワークです。

東北大学 「みんなのセミナー」


前川 
すごく楽しそうですね。そういうワークショップは、シニアの方々ともできるようなイメージですか。今後、そのシニア層の「人生100年時代」というところに、皆さんもどういう可能性があるかと思われることが多いと思います。私もすごく思っております。


岩下さん
 シニアの人だけに集まってもらっても、あまり多様性がないので、色々な方に参加してもらって、その中にシニアもいるという場が、効果があると思います。

あとは、シニアの方に集まっていただく場合も、 同じ会社や同じ職業、同じような体験をしてきた方々を集めるのではなく、色々な分野で取り組んでいる方が集まるということが必要であると思います。


前川
 ありがとうございます。まず、そのような場を作ることが大事だということが、すごい学びだなと感じました。


岩下さん
 そのような場を作ることも、もちろん大事ですが、そこに参加したいという意識に変わってもらうことが大事だと思います。


松本
 「人生100年時代」ということの中にも、やっぱり多様性を組み込んでいかないといけないのだと思いました。組み込んでいくことで、やりがいや生きがいを感じるのだと思いました。

また、色々な体験を通して学んでいくことで、さらなるやりがいや生きがいを、見つけていくことができるのだというのを感じました。


前川
 私も、シニア世代が活躍できるような事業展開が、とても楽しみです。岩下さんの取り組みが、多くの方々にとって指針となるように、ポッドキャストでも活動状況を定期的に発信していきたいと考えておりますので、ぜひよろしくお願いします。


岩下さん
 よろしくお願いします。


前川 
では最後に、岩下さんから、「今日からできる!一つのアイデア」のメッセージをお願いいたします。

「今日からできる!一つのアイデア」

岩下さん 私からの「今日からできる!一つのアイデア」は「スピードが付加価値!」です。これはアイデアというよりは行動指針です。10年ほど前に当時の上司からスピードが仕事に与える価値について学び、 それ以降実践していてその効果を実感しています。

例えば、月曜日に「週末までに回答します」という約束をした場合は、火曜日には回答するように心がけております。また、2週間かかる仕事の場合は、中間報告を1週間で行うというように、先行して状況を共有して、相手からのフィードバックをもらうようにします。このやり方は、相手からの信頼の獲得にもつながります。

同じ仕事であっても、相手の期待以上のスピードで対応することにより、相手の満足感は高まります。そして、「次の仕事も任せよう」と思ってもらえるようになります。早めに回答することで、相手から追加の質問や要望にも対応ができ、よりよい成果物に仕上げることができます。


前川
 ありがとうございます。素晴らしいメッセージです。私の会社員としての感想ですが、このように優しく教えてくださる上司がいると、ものすごく心強いと思います。

「スピードが付加価値」を実践するためのコツ

──ぜひ、岩下さんから若手の方に向けて、メッセージの内容を実践するコツを教えていただきたいです。


岩下さん
 期日を前倒して対応するということは理想論で、現実にはなかなかできないと考える人も多いと思います。これを実現するには、「スピードが付加価値」ということを自分自身の価値観や信条にまでしてしまうということが必要です。実践のコツは、習慣化してしまうということです。

すべての仕事において、期限を前倒しで設定し、できる限り早く着手して完成させることを心がけるということです。例えば、メールに返信する際も、開いたメールを閉じるということなく、その場で内容を調べて回答を作成して返信するように意識します。そのような対応を増やしていくことで、多くの仕事を早めに終え、期限に追われることなく余裕をもって仕事に取り組むことができます。

また、早めに着手することによって、より質の高い仕事ができるようになり、周囲からの信頼も得られます。このように、仕事への取り組み方を変えることで、仕事の期限に対するストレスが軽減され、より効率的に作業を進めることができるということになります。


前川
 ありがとうございます。先程も申し上げましたが、若手の方にとって、最初の指導者の影響は、大きいものだと思います。影響力のある上司の下で働くと、仕事に対してのモチベーションが上がり、効率的な作業の進め方を学ぶことができ、さらに実践して進めていけると思いました。

「スピードが付加価値!」というメッセージの中で、いいなと思ったことは、余裕を持って仕事に取り組むことができることです。一つずつ実践することで、取り組み方が変わり、仕事の質や満足感が大きく変わっていけると思います。心に余裕を持てるように、私も頑張りたいと思いました。


松本
 私にとって、少し耳の痛い話だと思って聞いておりました。スピードが大事だということは、頭で分かっているつもりでも、なかなか実践できておりません。岩下さんの今のお話の中で、習慣化がコツということでしたので、満足感を得られている自分をありたい姿として想像しながら、まずは習慣化を意識して実行していきたいと思います。


岩下さん
 仕事の期限をスケジュール帳などに記入すると思いますが、その時に金曜日が期限の仕事だったら、自分の中で期限を早めて、火曜とか水曜日のところに締め切りを記入します。自分の中で「期限はそこだ」と決めてしまいます。もちろん、メモや括弧書きなどで、本来の期限も記入しておきます。

最初から、火曜もしくは水曜日にやることに決め、自分の中で宣言し、最初にスケジュールを立てる時から前倒しで書いていくことが、習慣化の第一歩になるかもしれません。

前川 前倒しで全て記入しておけば、それが普通になるので、後ろ倒しには絶対にならないですよね。もし、少しスケジュールの期限には遅れてしまっても、本来の期限には間に合うということになりますね。


岩下さん 
突発の仕事も入ってくることもありますから、そこに対応しても期限には間に合うはずです。一緒に仕事した上司から「スピードが付加価値だ」と口癖のように言われて、やってみたらその意味がわかりました。

自分が早く回答すれば、相手やその後の仕事をする人が余裕を持って進められます。そうすると、 内容が完璧ではなくても、早く回答してあげることで、この人にはとってもメリットがあるということが、実践していく中で分かりました。


前川
 もし、こちらの回答が、相手の質問の意図と間違っていたとしても、勘違いに気がつき、期限内で訂正できますよね。そして、相手とコミュニケーションが取れ、よりよい関係が築けるということでしょうか。


岩下さん 
それもあります。


前川
 これから、実践していきたいと思います。ありがとうございます。
まだまだお聞きしたいことはたくさんありますが、エンディングのお時間となりました。岩下さんは、他にも業務に関する書籍から小説まで幅広い読書記録をInstagramで発信されています。@h.iwasanを、是非チェックしてみてください。

シニア世代の活躍を支援する事業展開を、今後、予定されているので、より深掘りしたシニア世代の働き方についても、次の機会にぜひ伺いたいなと思っております。今後とも、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。


岩下さん
 ありがとうございました。


松本
 ありがとうございました。

🔽お便りフォーム

ワーク・ライフチャレンジではリスナーの皆さんからのお便りをお待ちしております。お便りフォームをご用意してますので、感想やゲストの方への質問などお気軽にお寄せください。

お便りフォームはこちら

🔽応援
株式会社ワーク・ライフバランス 
経営戦略としてのワーク・ライフバランス福利厚生の一環ではなく、企業業績向上のために。 現代の社会構造に適応し人材が結果を出し続ける環境を構築する「サスティナブルな働き方改革」のプロフェッショナル集団です。



🔽似顔絵イラスト
大家 三佳
東京在住、京都造形芸術大学卒。子育てをしながら、水彩画、ドローイングを中心に人、食べ物、動物を描くイラストレーター。パッケージやポスター、グッズなど幅広い分野で活躍中。透明感のある優しいタッチで、日常の風景や人物を描く。ペーターズギャラリーコンペ2014 宮古美智代さん賞受賞など。


編集、プロデュース、インタビュー:前川美紀(ワーク・ライフチャレンジ プロジェクト代表/ブランディングディレクター)
note編集:松本美奈子(次世代こども教育コンサルタント/認定ワーク・ライフバランスコンサルタント)


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?