2021.2.11 今月の通院日
通院前、部活の仕事があり学校に行った娘。朝から少々体調が良くなかったが、少し遅れて参加できた。
迎えに行くと冴えない表情。話しかけても耳に届いていない様子。
しばらくすると、
「少し遅れたこと、友達が怒ってたみたい…」と、落ち込んでいる。
ほんとに怒っていたのかはわからないが、娘はなにか感じ取ったのかも、ましてや体調がいまひとつ、悪いほうにとらえたのかもと思う。
「目が覚めても体が動かなくて…でもそれって怠けてるのと同じだよね…」
ほんとに動けないんだから、怠けてるのとは違うよ、と話すが、納得いかない娘。
「頑張れない自分が悪い、自分が嫌い、クズだ、消えたい…」
今は頑張らなくていいんだと話しても納得しない。そうか、つらいんだね、と聞くしかできない。
診察室にはひとりで行く、と今回も自分で入室して行く。はっきりとは聞こえないが、主治医に自分の状態を話せているようだ。
今回また抗うつ剤の量が増えた。
「薬漬けになっちゃうかなぁ…」
良くなっていけば減るよ、今は気長に様子をみよう、と話す。
小さなことでも娘は傷つく。物心つく頃からそうだ。
辛さは本人にしかわからない。自分の痛みは他人にはわからない。でも少しでも寄り添えたらいいなと思う。
そんな状態だった娘だが通院後実家に寄ると、私の母、娘にとって祖母に対する様子はまるで心理カウンセラーのよう。私だとついぞんざいに対応してしまう繰り返しの話や、母自身を卑下した発言(自分の容姿が良くない、頭が悪い、気が利かない、等々…私はこれが特に苦手。何故なら本来は頭は良いほうだし、今でこそ高齢だが若い頃はそこそこ美人だったのに、母も自己肯定感が低い)にも優しく相槌を打つ。
母の若いころの話には、
「それはばぁちゃん、きっと本当はとても傷ついていたんだよ。でも悲しかったから感じないように胸に閉じ込めていたんだよ」
と受け止める。母も、そうだったのかも、と聞いてもらって嬉しそうだ。すごいなぁと心底感心する。
その優しさを娘自身に向けられたらどんなに楽になれるだろう。
そうなるにはまだまだ時間はかかるだろう。