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2020.6.7 モヤモヤ…

6月になり学校再開。まだ学年ごと日を変えて、クラスの半分ずつの登校なので、娘は初日に登校したのみ。
二度目の登校日、前夜から緊張してドキドキがひどくなり不穏な様子の娘。案の定、当日の朝は起き上がれず休む。

(少しずつの登校だから行けるかと思ったのに…やっぱり休むか…)と思ってしまった私。

昼過ぎにやっと起き上がれた娘、生理がきた、と。
それなら仕方ない、とホッとした。
あれ?休む理由があったことで安心している、休むことに対して少しのモヤモヤがわいていた自分に気づく。
あーまだまだだな、私。そんな私自身も気づかないプレッシャーをかけるような気持ちを娘は敏感に受け取ってしまうのに。自分にモヤモヤ。
でもまだまだな自分を責めない。責めたらさらにドツボにはまってしまう。今の私はこのレベルなんだと認識するだけ、と自分に言い聞かせる。

お腹と腰の重い痛みで動けない娘。毎月辛そうだ。

夜になり、その日の学校での内容を教えてくれる娘の彼氏。その内容にまたモヤモヤ。
「奨学金受けても返せなくて自己破産することも多いんだって。保育士とか…
だから奨学金受けてがんばって勉強して、良い会社に入れるようにがんばる」
…うんうん、でもがんばりすぎないで、と話を聞く娘だが、電話を切った後、
「自己破産って単語にドキッとしちゃった…
そんな話なら今日学校行かなくて良かった、学校行くのイヤになっちゃう」
とポツリ。
私はブランクが長いため勤務年数は少なめだが保育士、娘も一時期目指そうとしていた職種なので、二人とも思うことはいろいろある。
しかも私は、奨学金は関係無いが、諸事情で(昨年の家庭内の出来事により)近々自己破産しなければならないし…

彼氏は、ビックリするほど素直でひねくれたところがない良い人なので、奨学金の説明を聞いてそのまま受け止めたのだろう。現時点ではなんとなく娘との将来を考えていてくれるようだし。
そうか、それならがんばって良い給料の良い会社に…と思ってしまうのもよくわかる。
そういう人だとわかっているだけに、否定的なことは何も言えないながらも、保育士である私の気持ちも推し量ったり、ちょっとのショックもあり涙をこぼす娘。

確かに奨学金で保育士になっても薄給で奨学金が返せない人がたくさんいるともちろん知っている。介護関係の職員や学童保育の職員など福祉分野の仕事の給料の低さは今に始まったことじゃなく、だいぶ前からずっと訴えているのに現状はこんなだし。世間の意識はやや変化しつつあるが、専門職であるにも関わらず「保育士は子守、介護は3K」などと根底はあまり変わらず。確実におかしいと思う。
個人的な意見としては、保育も介護も医療も教育も、それぞれに専門的な知識と芸術的かつ建設的な想像力・観察力などが必要だと思っている。
しかし特に福祉分野においては対価が見合わないことが多く、心身の疲弊が大きく経済的にもやっていけず、だから常に人手不足でさらにしんどい。根深い。
でもその根深い問題を考える以前に、学校で『保育士などは奨学金返済出来ないくらい給料が安くて自己破産することもある』と伝えることで、がんばって勉強して良い会社に入らなきゃ!などとミスリードになる可能性がある話をするのはどうなんだろう?そもそも良い会社って何?給料良いのが良い会社???

そんなことを話し合いながら、私のモヤモヤが止まらないうちに娘は、
「なんだか何もできない自分がイヤになる…人のために役に立ちたいのに…将来のことなんてわかんないし…
ホルモンバランス不安定だから感情もおかしいよ〜〜」
とまた涙。
私も泣けてくるよ。社会の理不尽さ、いろんな人を思う娘の複雑な気持ち…

「どうしてもいろいろ考えちゃうよね。私も悩んじゃう。
でも良いとこ取りで自分にとって良い情報だけを受け取るようにしていこうよ。それは私たちには難しいんだけど少しずつ。
今は自分たちの力を蓄えることをしていこうね」
などと話し合う。

今の私たちには、大きなものに対する不満や怒りは重すぎる。社会で役に立とうとしたら無理にがんばらなきゃならなくて、疲れてつぶれてしまう。
もうこのモヤモヤはひとまず置いておこう!
自分勝手と言われようが、まず自分のこと、自分たちのことを大事にしていかなきゃ、と思う。

モヤモヤさん、いろいろ考える機会をありがとう。