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2020.5.23 長い目で

娘が部活のメンバー達とLINEでミーティングをしていた。

その日の朝、眠っていた娘は急に、
「あっ!ヤバい!」
と飛び起きて時間を確認、
「今日◯時からミーティングなんだ…」
と言い残してまた眠った。時間まであと数時間もあるのに、よほど気を張っているのだろう。

なんとか起床し、時間になり続々とメンバーが集まり会議が始まると、娘の姿勢は縮こまって固まっていく。声もろくに出ない様子。
それでもここぞという時には声を絞り出して意見を言う。

でもだんだん気分が悪くなり吐き気をもよおしてくる。その都度ミュートにしてえづく。
「緊張しちゃう?」
と小声で訊ねると、力無くうなづく娘。
そんなことを繰り返しながら、なんとかミーティング終了。

電話をきった途端に大きくため息、
「はぁ〜〜〜しんどい…部の皆のこと、好きなんだけどな…なんだか緊張しちゃう」
そうか…今まで頑張りすぎてダウンして、長く部活を休んで、それでも皆待ってくれていて。ありがたい気持ちや申し訳ない気持ち、好きだから頑張りたいのに以前のように活動できない自分に対する気持ち、等々ごちゃまぜなんだろう。

心と体との折り合いをつけて、マイペースで、ってそれはまだハードルが高いかな。無理しないで参加できる形はないかな。

確かに、部の子たちは皆本当に真面目だししっかりしていて、意見のひとつひとつに重みがある。休校で活動停止になって、高校生活最後の夏の大会なども無くなり自分たちだって相当ガッカリしているだろうに、後輩たちのことや卒業後の部のことまで広く考えている。本当に感心する。この子たち、いやこの人たちがこのまま大人になって世間に世界に出たなら、日本も捨てたもんじゃない。

娘も例外ではなく、たくさんのことを考えている。ただ今はまだ心身がついていかない状態なのだろう。
長い目でみていこう。

私も、彼ら彼女らのように居たいものだなぁと思う。