転職する理由は何か。
先日、自身の「転職のきっかけ」について書いた。
そこでは、転職に前向きになるという方向性で
経験から思うことを書いてみたが、
今回は違う方向で、
転職をしないという選択もあるのかもしれない
ということについて、
今感じていることを書いてみようと思う。
いきなりだが、
私はHSP特性/HSS特性といわれる
気質があると思っている。
(最近では(HSP≒)「繊細さん」という
フレーズの方をよく目にするかもしれない)
このような概念があることを知ったのは数年前。
関連の書籍をたまたま読んだ知人が、
私のことが頭に浮かんだらしく、
そのことを教えてくれたことが知るきっかけだった。
ちなみにこれらの特性は、
表出(心の内面を顔の表情や仕草、行動で外部に現す)の仕方が、
人によって異なるといわれている。
また、特性が強く出る部分もあればそうで無い部分もあったりするので、
ゼロイチで考えられるものでは無い。
ここではこの概念の話をしたいのではなく、
なぜこのような事を挙げたかというと、
私の場合、転職を考える時に
こういった気質の特性も知った上で、
それも判断材料にできれば良かったと今では思っており、
ここでは後の内容のために記載した。
(念の為書いておくと、
共感が得たいとかはない。
こういう概念があることを知るだけでも
気が楽になる場合もあるので、その意味でも記載した。)
転職を考える場合、いくつかの理由があると思う。
・お給料が低いから
・昇給・昇進が見込めないから
・社内の雰囲気が良くないから
・肉体的にしんどいから
・精神的に苦しいから
・別のやりたいことに挑戦したいから
など。
私自身、1度目の転職では、
「別のやりたい仕事に挑戦しようと思った」
ことが1番の理由だった。
もう少し深掘りをすると、
当時、仕事を頑張ってこなせるようになっても、
自己を卑下して満足できず、常に不安を感じて
萎縮する毎日だったのだが、その要因を
「やりたい仕事をやっていないから」
ではないかと考えたことにあった。
そして、2度目の転職を考えた理由は、
先ほど挙げた中で言うと、
「肉体的・精神的にしんどい部分があった」
ことが当てはまる。
仕事が多く(それ自体は有難いことではあった)、
ベンチャー企業でまだ仕組みが整っていない部分もあり、
全体的に効率よく仕事ができていない状況があった。
そんな中、
自分の担当外の仕事であっても進捗が遅れそうなところを
自分の仕事は後回しにしてまでサポートに入り、
残した仕事を遅くまで作業する日々を過ごしていた。
そんなこともあり、もう少し体制の整った会社も
1度探してみようと考えたのが1つの理由だった。
このように私の場合、
「収入を上げたいから」、
「昇進ができないから」
とかではなく、
精神的、肉体的な疲労に関わるところを改善するために、
その原因となっているであろう(と考えた)対象を
変えようと思ったのが転職の動機だったが、
前述もした
・自己を卑下して不安を感じる
・自分の仕事を後回しにしてしまう(自己犠牲してしまう)
というものは、先ほど挙げた気質の特性から
現れているところがあり、
環境を変えて改善できるものではなかったと
今ではそう考えている。
なので、もし転職を考える際、
・やりたいことができている
・収入も自分の中では満足している
けれども、
・環境(仕事量、人間関係、会社の仕組み)が
合っていないかもしれない
と感じている場合、少し気質(生まれ持った個性)みたいな部分も
探ってみて、判断材料に入れてみても良いかもしれない。
仮に気質が要因であれば、
環境を変えずに、自分の気質への向き合い方や
対処する方法を学んでいくと、
転職をしないという選択肢も見えてくるかもしれない。
ちなみに、最終的に私はフリーランスとして働いている。
これは半分、成り行きでなったみたいな部分があるが、
今となっては、もう会社(組織)で働くことはないと思っている。
これまで3社で働いたが、
共通してあったのが息がつまる感覚だった。
・周りに人がいると落ち着かない
・自分でなくとも誰かが怒られていると
気持ちが落ち込んでしまう
・困っている同僚がいるとつい手を差し伸べてしまう
・目的がよくわからないルールが気になる
など、気質から見て合っていなかったのだと感じる。
最後に働いた会社で、
適応障害から抑鬱状態になったことをきっかけに、
私は会社で働くことは諦めることにした。
(会社に問題があったわけではなく、
私が合わなかっただけである。
雇ってくれた会社には感謝をしているし、
申し訳ないと思っている。)
先ほど、
「もう会社で働くことはない」
と格好良く言ってみたが、
本当は会社で働くのが不安で怖くなっているというのが本心だ。
フリーで働くようになってからは精神面は穏やかで、
働く環境も今が一番合っていると感じている。
一方、収入の方はもう少し頑張らなければならない。
もし同じような方がいれば、
お互い頑張っていきましょう。
何処の誰が言うてんねん。
って話かもしれないけど。