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2022年までの文章

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2022年までに書いた文章のまとめ。
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#映画感想

1月の面白かった映画

15日に公開予定だった記事を5日遅れで挙げます。
今回は1月に劇場で観た新作映画4本のうち、特に面白かった2本を紹介しようと思います。

1.彼女はひとり

復讐モノ、青春モノ、幽霊モノといった要素が合わさりながら、しっかりホラーエンタメとしての強度が高く60分間ずっと緊張感が続く。日本でもとんでもない才能がどんどん生まれていることを改めて実感する作品。

2.さがす

様々な社会問題をからめなが

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3月に映画館で見た映画

3月に映画館で見た映画

ナマケモノが3月に映画館で見た映画たちです。

1.藁にもすがる獣たち

たくらみが悪い方向にどんどん転がっていく、コーエン兄弟らに代表される犯罪映画のタイプ。この手の話はやっぱり面白いですね。小技で魅せるだけでなく、しっかり“世の中は弱肉強食、そして死んだらおしまい”というテーマをしっかり決めてくるのもいい。

2.二重のまち/交代地のうたを編む“語り継ぐこと”という途方もない問いを、4人の“旅

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齋藤工総監督『COMPLY+-ANCE』

齋藤工総監督『COMPLY+-ANCE』

人気俳優が仕掛ける才能の見本市

”コンプライアンス”をテーマにした作品、ということに一応はなっているがこの作品がやりたいことは問題提起ということでは必ずしもなさそうだ。実際その”コンプライアンス"というテーマについては、あまり踏み込んだところまで触れていないように感じる。

この映画の面白さはむしろ、”コンプライアンス”という創作活動を行う上では避けて通れないものを大喜利のお題として、人気俳優の

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