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「日本国憲法」を見れば日本国の国体がわかる!(中編)ー先生のための『和の国・日本国』講座⑳ー

こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回も、引き続き、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「日本国憲法」に焦点を当て、

日本国憲法第一条を紐解くことで

「日本国の国体」を見つめなおし、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
「日本国憲法」を見れば日本国の国体がわかる!(中編)~先生のための『和の国・日本国』講座⑳〜 

1)「憲法第一条」を読めばどのような国かが分かる!?
2)『日本国の象徴』とはどのような意味か?
3)『日本国民統合の象徴』とはどのような意味か?



前回の記事では、

「憲法」とは何か?

ということをお話ししてきました。


そして、

『日本国憲法第一条』には

「天皇とは何者か?」が書かれることなく

いきなり


「天皇は」


から始まります。


では、


なぜ、「天皇は」から始まるのでしょうか?



そもそも


「憲法第一条」にはどのような意味が込められているのでしょうか?


一つ一つ紐解いていきたいと思います。




1)「憲法第一条」を読めばどのような国かが分かる!?



法治国家であれば、

必ず「憲法」は存在します。


そして、

どの国の憲法も

冒頭(「憲法第一条」)には

一番大切なことを書きます。



たいていは、

その国の「国体」を書くわけです。



「国体」とは、
「日本とはどういう国ですか?」と聞かれて、一言で表現するなら何か?
「先人たちが建国以来大切にしてきたことは何ですか?」と聞かれて、どのように答えるか?


のことを指します。


例えば、


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「アメリカ合衆国」では、


アメリカ合衆国憲法、第一条第一節

この憲法によって付与されるすべての立法権は、合衆国連邦議会に帰属する。連邦議会は上院と下院で構成される。


と書かれています。



「アメリカはどのような国ですか?」


と聞かれた時、答えは決まっています。


アメリカは「自由の国」だ


ということです。



「自由」こそがアメリカのアイデンティティの根本であり、

「自由」を基礎とするアメリカの憲法は

冒頭に議会制民主主義の基本原理が書かれていることが

分かります。


もしも、

アメリカが大統領制を廃止して君主制に変更し、

世襲の国王が絶対王政を敷く国になってしまえば、

それはもうアメリカではなくなってしまいます。



次に、


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「フランス共和国」では、


フランス共和国憲法、全文第一条

フランスは、非宗教的、民主的、社会的な、分割しえない共和国である。フランスは、生まれ、人権、人種、宗教の区別なしに、すべての市民に対して法の下での平等を保障する。


と書かれています。


「フランスはどのような国ですか?」


と聞かれた時、答えは決まっています。


フランスは「平等の重んじる国」だ


ということです。


そもそもフランスは、王の圧政に苦しんだ人々が

18世紀に起こした「フランス革命」によって建国しました。

この革命を経て、

人々が「平等」を手にしたことが国体であることが分かります。



最後に、


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「中華人民共和国」では、


中華人民共和国憲法、第一条

中華人民共和国は、労働者階級が指導し、労働者・農民の同盟を基礎とする人民民主主義独裁の社会主義国家である。


と書かれています。


「中華人民共和国はどのような国ですか?」


と聞かれた時、答えは決まっています。


中華人民共和国は「中国共産党一党独裁の社会主義国家」だ


ということです。


中国は、

毛沢東率いる共産党と蒋介石率いる国民党の内乱があり、

共産党がその戦いに勝利してできた国で、

中国共産党が掲げる理想は、

マルクス・レーニン主義を基礎とする

「労働者が仕切る国」ということになります。



このように、

とりわけ「憲法第一条」は、


その国がどこに向かおうとしているのかを明確に指し示すもの


であり、


理想とする国づくりの設計図


のようなものなのです。



では、


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日本国の「憲法第一条」には

どのようなことが書かれているのでしょうか???




2)『日本国の象徴』とはどのような意味か?



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日本国の「国体」

やはり、「第一条」に明記されています。


日本国憲法、第一条

天皇
は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権を存する日本国民の総意に基く


と書かれています。


ここから、

「日本国はどのような国か?」が分かりますか?


少しかみ砕いて考えていきましょう。


まず、


「天皇」が『日本国の象徴』である


ということには一体どのような意味があるのでしょうか?


『象徴』という言葉に着目してみます。


辞書で引いてみると、


【象徴】
①ある別のものを指示する目印・記号。
②本来かかわりのない二つのもの(具体的なものと抽象的なもの)を何らかの類似性をもとに関連づける作用。
【出典】『広辞苑』
https://sakura-paris.org/dict/%E5%BA%83%E8%BE%9E%E8%8B%91/prefix/%E8%B1%A1%E5%BE%B4


と書かれています。


例えば、


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「春」になると「桜」が咲き、

私たちは、「桜」を見ることで「春」を感じます。


日本人にとって、


「桜の開花」「春」『象徴』している。


ということができます。



他にも、


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海外から飛行機で帰ってきたとき、

窓の外に「富士山」が見えると、

私たちは、「日本に帰ってきた!」と実感するでしょう。


「富士山」を見ることによってそこに『日本国』を見ている。


「富士山」『日本国』を象徴している。


ということができます。



「桜の花びら」や「富士山の石や砂」

見ることもでき、触ることもできます。


つまり、


「象徴するもの」(桜や富士山)は、姿形があります。



反対に、


『象徴されるもの』(春や日本国)は、姿形がありません。


『春』や『日本国』というものには

実体がないので、直接見ることはできません。


『春』を象徴する「桜」

『日本国』を象徴する「富士山」を見ることによって

間接的に『春』や『日本』を見ることができます。



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「天皇」は『日本国の象徴』である


という意味は、


「天皇陛下」のお姿を拝見することによって、
姿かたちのない『日本国』という国を見たり感じたりすることができる。


という意味になります。


「天皇陛下」の

日々、命を懸けて国民の幸せを祈る姿勢

真摯に国民に寄り添い、尽くそうとされるお姿

勤勉で、広く学問を深めようとなされる姿勢

こそが『日本国』そのものである。

ということです。



しかし、

天皇さえいれば、日本国の国体が保たれるか?というと

そうではありません。


「天皇」が存在するだけではなく、

ある状態を維持しなければ

『日本国』ではなくなってしまいます。


それが、


もう一つの「天皇」が『象徴』しているもの


なのです。




3)『日本国民統合の象徴』とはどのような意味か?



「天皇とは何か?」


を一言で答えるとしたら、


「国民一人ひとりの幸せを祈る存在」


です。


例えば、「東日本大震災」


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天皇皇后両陛下が被災地にお出ましになり、

避難所をご訪問になった時、

国民一人一人に寄り添い

このようなお言葉を伝えていました。


「生きていてくれてありがとう。」


このお言葉を受けて、

どれほど生きる力が湧いてきたことでしょう。

親が子供にかける、

大切な人、愛する人にかける

愛に満ちたお言葉でした。


ある被災者の方は、

大切な家族なみんな亡くなってしまい

夜になると

「なぜ自分だけが生き残ってしまったのか」

「どうやって死のうか」

とばかり考えていたそうです。

そんなときに

天皇陛下のお姿やお言葉を受けて

初めて生きる望みが湧いてきたというのです。


「他人なのに自分のことを本当に心配し、大切に想ってくれている人がいる。」


そう考えるだけで、

「もう少し頑張ってみよう」と思ったのだそうです。


この「天皇」のお姿は

上皇陛下だけではなく、

日本国の歴史の中でいくつも見ることができます。



例えば、

「仁徳天皇」のかまどの話は有名です。


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仁徳天皇が高台にお立ちになり、

遠くをご覧になったところ、

百姓の家が困窮していて、

ご飯を炊く煙すら上がっていないことをご心配になりました。

そして、3年間徴税をやめ、税金を取らなかったのです。


その時に

仁徳天皇は皇后にこのようにお話になりました。


「それ天の君として立つには、百姓(おおみたから)のため」
(天が君主を建てたのは百姓、民のためであり、民が飢えれば天皇の責任である。)


つまり、


「国民の幸せのために天皇がある。」
「国民が不幸せならば、それは天皇の責任である。」


ということです。


そして、税金を取らなかったため、

天皇のお住まいは、

壁に穴が空きいてボロボロになってしまいます。

そこで、百姓は税金を納めようとしますが

仁徳天皇は頑なに断ります。


案じた百姓たちは、

その後、天皇のお住まいを立て直し、

仁徳天皇が崩御した後に建てたのが


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大阪府にある「大仙陵古墳(仁徳天皇陵)」


なのです。


墳丘の長さ486m

体積140万㎤

(東京タワーを寝かしても有り余るほどの大きさ!)

盛り土の体積は、10tトラック27万台分

建設の工費と費用は

多い日で2000人で、延べ680万7000人が参加

15年8カ月で、796憶円!!

(関西国際空港をつくることができるほど!!)

だったと言うのです。


どれほど

天皇が国民一人ひとりの幸せを祈り、

国民が天皇を支えてきたのかが分かりますよね。



日本国が建国してから2000年来。

天皇と国民は苦楽をともにしてきました。


天皇は国民のことを我が子のように愛し、

国民は天皇のことを親のように慈しみ国を支えてきました。


天皇と国民は強い絆で結びつけられています。

何を持っても断ち切ることができない強い絆でつながっているのです。


そして、

このことを端的に表現したのが


「天皇」は『日本国民統合の象徴』である


という部分なのです。




では、最後の


この地位は、主権を存する日本国民の総意に基く。


には、どのような意味が込められているのでしょう。


次回の記事で、

その意味と「日本の国体と何か?」

明らかにしていきたいと思います。





これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!


まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?


自分の生まれた国を誇りに感じることは、
きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。



一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!




最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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