見出し画像

「日本国憲法」を見れば日本国の国体がわかる!(前編)ー先生のための『和の国・日本国』講座⑲ー

こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回は、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「日本国憲法」に焦点を当て、

そもそも「憲法」とは何か?

「主権」とは何か?

そして、

日本国憲法第一条を紐解くことで

日本国の国体を見つめなおし、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】「日本国憲法」を見れば日本国の国体がわかる!(前編)~先生のための『和の国・日本国』講座⑲〜 
1)そもそも「憲法」って何?
2)「憲法」には種類がある!?
3)「不文憲法」から「成文憲法」にしたのが『大日本帝国憲法』!?
4)なぜ『日本国憲法』の冒頭に「天皇」の説明がないのか?



1)そもそも「憲法」って何?



みなさんは、

子どもに




「憲法って何?」





と聞かれたら、

何と答えるでしょうか?



よく言われている説明は、


「憲法」は
権力者が勝手なことをしないように国民がその力を縛り、
『権力者』が守るもの。


「法律」は
世の中の秩序を維持するために、
『国民』が守らなければならないもの。


などと、「憲法」「法律」は区別されます。


有名なものですと、


画像1


『檻の中のライオン』


という本が有名ですね。



でも、

「憲法」は『権力者を縛るためのもの』と聞くと、

なんだか「憲法」が物騒なものに思えてきませんか?


画像2


後ほど深くお話ししたいと思うのですが、

「憲法」が『権力者を縛るためのもの』という発想は

「フランス革命」時に由来する

国王と国民が対立関係にある中で

「憲法」というものが生まれたということに起因しています。


この「憲法」に対する考え方。

間違えてはいないのですが、

いかにも欧州憲法思想な捉え方で

私はあまり好きではありません。


そもそも

同じ「憲法」でも

日本国の「憲法」と

欧州諸国の「憲法」では、

参考にはしているものの「憲法」が生まれた経緯が全く異なります。



私は、こう考えます。


「憲法」とは『国のあり方』を示すもの


であると。


結果として、権力者の好き勝手にさせないだけ。


「憲法」を読めば、

その国が『どんなことを大切にしているのか?』

『これがないとその国ではなくなるものは何か?』


つまり、


「国体」(その国がどのような国か?)


が見えてくるということなのです。




2)「憲法」には種類がある!?



「国家」である以上、

「憲法」は必ず存在します。



そして、その「憲法」


大きく分けて2種類


あるんです。


1つは、「成文憲法」


もう1つは「不文憲法」


と言います。



「成文憲法」とは、
『文章で書かれている』憲法のことです。


「日本国憲法」も「大日本帝国憲法」も

「成文憲法」ということになります。

「アメリカ」「フランス」もそうです。


一方、


「不文憲法」とは、
『文章になっていない』憲法のことです。


議会の権限や女王の権限が文章化されていません。


有名なところで言うと

「イギリス」が挙げられます。



え??


待って??


「憲法が文章になっていない」って?


それって

イギリスには「憲法」がないってこと??


議会の権限が書かれていないってことは

何に基づいて行っているの?


と思われた方もおられるかもしれませんが、


簡単に言うと、

文章化はなされていないけれど、

「今まで何百年間このように行ってきた」

という事実に基づいて運用されているということです。


つまり

積み上げてきた『慣習』は

「憲法」と呼ぶに匹敵するほどの力があるということなんです。



イギリスは、

『慣習』に基づいて法治国家として国を治めているのです。




3)「不文憲法」から「成文憲法」にしたのが『大日本帝国憲法』!?



先ほどお話ししたように

「成文憲法」にしても

「不文憲法」にしても


「国家」がある以上、必ず「憲法」は存在します。



画像3


では、



平安時代には、「憲法」はあったのでしょうか?





もちろん、ありました



条文化はされていなかっただけで

不文憲法として

平安時代にも日本の憲法はちゃんとありました。





画像4


では、


江戸時代には、「憲法」はあったのでしょうか?





これも

もちろん、ありました

憲法慣習があったわけです。




そして、



画像5


明治時代になって


「憲法」を成文化しよう!


ということになったんです。


イギリスを除く

すべての列強は「成文憲法」を持っていたんですね。


各国の「憲法」を読むと

その国がどのように国家統治をしているのか?

どのようなルールで国が動いているのか?

がよくわかります。


だから

日本国も国際社会で列強に並ぶ大国にのし上がるためには、

彼らと同じような「成文憲法」を持っていないといけない。

ということになったんです。


日本国も「成文憲法」を持つことによって

法に基づいて国家が運用されているということを

世界の国々に見せようとしました。


「不文憲法」では、

今までの慣習を毎回説明しなければなりませんが、

「成文憲法」にすることによって

条文を読んでもらうだけで

「どのような国なのか?」を理解してもらうことができるという

利点がありました。



画像6


そして、


「不文憲法」を「成文憲法」にしたのが
『大日本帝国憲法』


だったのです。




4)なぜ『日本国憲法』の冒頭に「天皇」の説明がないのか?



先ほどの『大日本帝国憲法』を改正したのが

現在の日本国の基盤である

『日本国憲法』です。



ところで、

『日本国憲法』の第一条の条文をご存じでしょうか?



画像7


これですね。


この条文を読んで

このような疑問を持たれた方はいませんか?


なんでいきなり「天皇は」から始まるの?
そもそも「天皇」って何?
なんで「天皇」の説明がないの?


簡単に言うと


「天皇」が何者かを定義することなく、

「天皇」がどうであるかを書いています。




例えば、


画像8


「内閣総理大臣」の根拠は

『日本国憲法』です。


「内閣総理大臣」という地位は、

『日本国憲法』が作り出した法的地位です。



しかし、

「天皇」が天皇であることの根拠は

『日本国憲法』にあるわけではありません。



なぜなら、


「憲法」ができる前から「天皇」という地位はすでに存在していたから


です。


いわば、


「天皇」が「憲法」を作ったわけであって
「憲法」が「天皇」をつくったわけではない


のです。



では、

「天皇」はなぜ天皇なのか?

ということの根拠は、


歴史の事実


です。


『大日本帝国憲法』にも

『日本国憲法』にも

「天皇」が何者か?

ということは書かれていません。


では、どこに書かれているのか?


それは、


日本最古の正史である
『日本書紀』


に書かれています。



では、


『日本国憲法』の一番最初の条文は
なぜ「天皇」のことから始まるのでしょうか?


「国民主権」なのにですよ?



次回の記事で

『日本国憲法』から分かる

「日本国の国体」とは何か?

を紐解いていきたいと思います。





これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!

まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?


自分の生まれた国を誇りに感じることは、
きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。



一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!




最後まで、お読みいただきありがとうございました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?