働くことの意義を実感し、いきいきと輝くための一手『石門心学』に学ぶ忠の教育観(前編)~日本経済を復活させるために私たちがするべきこととは?~ー『日本人のこころ』42ー
こんばんは。高杉です。
日本人に「和の心」を取り戻すという主題のもと
小学校教諭をさせていただきながら、
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。
いよいよ衆議院選挙日を迎えました。
皆さんは投票に行かれたでしょうか?
今回の選挙は、
これまでの岸田内閣の度重なる失態により、
自民党、公明党が大きく議席を落としそうですが、
単純に対案なしに自民批判ばかりをする立憲民主党に投票するのは、
浅はかな考えだなと思っています。
この後、
選挙結果は出るわけですが
大勢を注視しながらも
自分たちの地域をさらに豊かにするために
日本人に和の心を取り戻し、
和の力によって日本国を取り戻すために
学んでいきましょう。
今回から新テーマになります。
よろしくお願いいたします。
1)「働き方改革」が目指す未来とは?
令和元年4月1日より、
『働き方改革関連法案』の一部が施行され、
現在「働き方改革」は、大企業だけではなく、
中小企業にとっても重要な経営課題の一つとして
世の中に広がっています。
と定義されています(2019年・厚生労働省)。
「働き方改革」の背景としては、
などが挙げられます。
労働環境の質の向上を目指し、
長時間労働の是正、
柔軟な働き方の推進、
女性や高齢者など多様な人材の活用を促す国や企業の取り組みであり、
その対策として、テレワークの普及、
育児・介護休業制度の充実、
正規と非正規の格差是正などがなされています。
2)我が国が抱えている問題の本質
近年、
・ブラック企業で過労死した。
・派遣社員やパート・アルバイトなどの非正規雇用が増加し、
低賃金と不安定な生活のために結婚すらできない。
・GDPが次々に他国に追い抜かれ世界第4位になっているが、
さらに落ちることが予想される。
・他国が経済成長しているのに対して、
我が国だけ何十年も経済はマイナス成長。
などなど、暗い報道ばかりがなされています。
「働くこと」に対するマイナスな考え方や雰囲気が
近年の我が国の経済や我が国の企業が
かつての活力を失いつつある要因になっていると僕は考えるのです。
これまで我が国の一部の経営者が追究し続けてきた
「金さえ儲けられればよい」
「自分の会社さえ潤えばそれでよい」
「効率さえ良ければいい」
「大企業は素晴らしい」
というアメリカンビジネスの弊害が蔓延し、
限界を迎えていると見ています。
かつて、
我が国には先人から受け継がれてきた
「和の伝統的経営」の考え方が浸透していました。
一例を挙げると、
『三方良し』という考え方があります。
これは、「売り手」「買い手」「世間」の立場から、
「売り手良し」
従業員が就業機会と生計の糧を得て、
なおかつ成長や生きがいを実現する場とする。
「買い手良し」
顧客の求める商品やサービスを適正な価格で提供し、
信頼を得る企業となる。
「世間良し」
社会の必要とする商品やサービスを提供することによって、
社会のニーズを満たし、問題を解決し、進歩を実現する。
近江商人が生み出した考え方のことです。
近年の多くの日本企業は、
アメリカからやってきた株式資本主義的最新の経営だと思い込み、
かつての『三方良し』を追求する「和の伝統的経営」など
時代遅れのものとして
捨て去ってしまっているのではないでしょうか。
しかし、
人間が成長する存在であることを考えてみれば、
「和の伝統的経営」の方が経済的なパフォーマンスが良く、
人びとや社会を幸福にする力をはるかに持っていることは明らかです。
人はじっくり育てて、
想像力、意欲、チームワーク力を伸ばすことができれば、
数倍、数十倍の働きができます。
江戸時代の日本に高度な商業や金融業が発達したのも、
開国後わずか半世紀ほどで世界の五大国に躍進したのも、
また、先の大戦後に奇跡の復興を遂げ、
その後の高度経済成長により世界第二位の経済さ大国に躍進したのも、
我が国に先人たちから受け継がれている
「和の伝統的経営」を実践した多くの企業が
人づくりを大切にしてきたからにほかなりません。
もう一度、
先人が大切にしてきた「和の伝統的経営」と
その土台となる「日本人のこころ」を学ぶことで
先人たちが大切にしてきた考え方を今一度考えていきたいと思うのです。
今回は、
という主題でお話をさせていただきます。
次回以降、
詳しくお話をしていきます。
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国民一人一人が良心を持ち、
それを道標に自らが正直に、勤勉に、
かつお互いに思いやりをもって励めば、文化も経済も大いに発展し、
豊かで幸福な生活を実現できる。
極東の一小国が、明治・大正を通じて、
わずか半世紀で世界五大国の一角を担うという奇跡が実現したのは
この底力の結果です。
昭和の大東亜戦争では、
数十倍の経済力をもつ列強に対して何年も戦い抜きました。
その底力を恐れた列強は、
占領下において、教育勅語と修身教育を廃止させたのです。
戦前の修身教育で育った世代は、
その底力をもって戦後の経済復興を実現してくれました。
しかし、
その世代が引退し、戦後教育で育った世代が社会の中核になると、
経済もバブルから「失われた30年」という迷走を続けました。
道徳力が落ちれば、底力を失い、国力が衰え、政治も混迷します。
「国家百年の計は教育にあり」
という言葉があります。
教育とは、
家庭や学校、地域、職場など
あらゆる場であらゆる立場の国民が何らかのかたちで貢献することができる分野です。
教育を学校や文科省に丸投げするのではなく、
国民一人一人の取り組むべき責任があると考えるべきだと思います。
教育とは国家戦略。
『国民の修身』に代表されるように、
今の時代だからこそ、道徳教育の再興が日本復活の一手になる。
「戦前の教育は軍国主義だった」
などという批判がありますが、
実情を知っている人はどれほどいるのでしょうか。
江戸時代以前からの家庭や寺子屋、地域などによる教育伝統に根ざし、
明治以降の近代化努力を注いで形成してきた
我が国固有の教育伝統を見つめなおすことにより、
令和時代の我が国に
『日本人のこころ(和の精神)』を取り戻すための教育の在り方について
皆様と一緒に考えていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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