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日本国が「目指したもの」6~先人に学ぶ災害大国・日本の『防災のかたち』とは?~(後編)ー日本人のための『和の国・日本国』講座72ー
こんばんは。高杉です。
日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。
さて、
前回まで
先人に学ぶ災害大国・日本の『防災』のかたち
のテーマでお話をさせていただいています。
前編・中編の続きからお話をさせていただきますので、
ぜひ、ご覧になってから、見てくださいね!
今回は、
わが国にある「世界一の防波堤」と防災意識
に迫っていきます。
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1)『東日本大震災』によって「世界一の防波堤」はどうなったのか?
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2011年3月11日。
『東日本大震災』が釜石を襲いました。
さて、「世界一の防波堤」はどうなったと思いますか?
そして、釜石の人々はどうなったでしょうか?
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168ヘクタールが水浸しになり、
釜石市内では1040人の死者・行方不明者が出ました。
震災直後、ここに立っている人は、どんな気持ちだったでしょう。
知り合いが亡くなった。悲しい。
亡くなった人をかえしてほしい。
たくさんの尊い命を奪った津波が憎い。
想定外だった。
なぜこのようなことになったんだ。「世界一の防波堤」なのに。
『安心のとりで』だったのに。
早く再建してほしい。
様々な思いを抱えていたにちがいありません。
2)再建された「世界一の防波堤」はどのようなものだったのか?
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『安心のとりで』は、
津波によって壊されてしまいましたが、
防波堤の再建工事が翌年の2012年2月26日から早速開始されました。
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2016年3月までに完成させる予定です。
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さて、どのような防波堤が完成すると思いますか?
東日本大震災級の大型津波をも防ぐことができる防波堤でしょうか?
以前よりも高い防波堤でしょうか?
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じつは、再建された防波堤は、
「被災前と同じ高さ」の防波堤だったのです。
3)釜石の人たちは本当に納得したのか?
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あなたが釜石市に住んでいたとしたら、納得できますか?
どうして前と同じ高さなのか?
前と同じだったら次に津波が来た時に守りようがない。
でも、もはや自然災害を防ぐことはできないのではないか?
被害を受けた防波堤は釜石だけではない。
まちの復興にも莫大な費用がかかるから、
我慢したほうがよいのではないか。
いや、何よりも命が大事。
でも、同じ高さにしたのには、理由があるに違いない。
4)釜石の人たちから学ぶ「防災意識」とは?
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『東日本大震災』という未曽有の自然災害により
防災の意識は大きく変化しました。
「想定外」の津波により、
ギネスに認定され、
釜石の「安心のとりで」であった釜石湾口防波堤も破壊されました。
どんなに計画的に防波堤などの施設を充実させても、
自然災害を防ぐことはほとんど不可能です。
ただ、釜石の「安心のとりで」は確かに破壊されましたが、
津波の高さを6m抑え、その到着を6分間遅らせることはできていました。
その結果、
1300人が避難所までたどり着くことができたと
推計されています。
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釜石では、
先人から受け継がれてきた教えである
「津波てんでんこ」という精神があります。
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たとえ防波堤というハード面(公助)だけでは防ぐことはできなくても、
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「想定外」を前提とした避難計画を一人一人がつくり、
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日ごろから避難経路を確認し、
避難訓練を怠らないといったソフト面(自助)(共助)で
補完することで自然災害を減らすことはできる。
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災害大国の日本だからこそ、生まれた考え方ではないでしょうか。
「防災」の視点で考えたときに
我が国が目指してきたものは何でしょうか。
次回は、
わが国が目指してきたものについてお話をしていきます。
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自分や自分の家族の幸せだけを願っていた僕が、この日本国に生まれ、日本人として生きることができ、本当に幸せだな。誇りに思うことができるようになりました。
だから、あなたにも知ってほしいのです。
私たちが生まれた日本国が本当に目指していたものを。日本国が本当に素敵な国だということを。
そして、今日まで、私たちが豊かな暮らしを営むことができるこのすてきな国が続いているのは、日本国を、私たちを命がけで守ってくださった先人たちのおかげであるということを。
先人たちが大切にしてきた精神性。
僕たちの心の中に眠っている精神性。
『和の精神』を呼び覚まし、再び日本を皆がよろこびあふれる豊かな国にしたい。
自分を、自分の国を堂々と語り、誇りに思ってほしい。
子どもたちが希望を感じ、いきいきと輝くことができる国にしたい。
それが今、我が国に生きる僕たち大人の役割だと思うのです。
一緒に、日本を学びませんか?
最後まで、お読みいただきありがとうございました。