【No.1052】不動産営業ってすごいですよね
彼らの不屈の精神は見習うべきものがあります。
数年前に、勉強のために参加した不動産投資セミナー。それから定期的に営業の電話がかかってきます。最初は丁重にお断りしていたのですが、何回断っても何回も電話がかかってくるので、電話番号をブロックするようになりました。でも別の番号から、別の担当者がかけてくるんですよね。
昨日また別の電話番号から電話がかかってきたので、あることを試そうと、出ました。
それは、断っているのに食い下がるしつこい営業マンには「消費者庁に連絡すると言ってみよう。そしたら一発で黙るから」という、ネット情報のことです。
結果からいうと、まったく効きませんでしたね。
電話に出た瞬間から、営業マンは勝手にずっと喋っていたので、合間をぬって断りを入れます。会話する気があるのかないのか「そうですかー。でも…」と食い下がられるので、断ること3回。こちらもカードを切ります。
こちらが「消費者庁に」と言った途端、相手は、声をワントーンあげて、さらに、めちゃくちゃまくし立てられましたw 相手が息継ぎしている間に、もう1度「消費者庁に連絡しますね」と応戦します。
すると「なんでですか?」と反応がありました。「明確に断っているのに、営業トークを続けられるからです」「いや、すみません、こちらも喋っていて聞こえなかったので」
いや、すごいな(笑)
ちなみに、消費者庁には連絡していません。彼の反応からして、意味がなさそうだなと邪推しました。おそらくですが、消費者庁に連絡しても、注意しておきますねと言われ、実際に注意が行われたとしても、その会社は「はい、次から気をつけます」と言って終わりなんだろうな、と思ったので。
というか、いろいろ調べてみると、連絡すべき先は消費者庁ではなく、国民生活センターなのか、金融庁なのか、国土交通省なのか、どこなのか分からなくなったので面倒になりました。
ただ、関係省庁のことを悪く言いたいのではなく、もし仮に、その会社が再三の注意にも関わらず営業電話を続け、営業停止になったとしても、おそらく社名を変えて続けられるだろうなと思ったのです。
不動産会社がそんなことできるのか分かりませんが、少なくとも僕が学生時代に勤めていた居酒屋は、クチコミサイトで悪評が目立つようになると、店名を変えるんですね(笑) 店のオーナー権が別の会社にうつることもありました。経営陣がほぼ一緒の別の会社に。
この不動産会社の営業の方、イライラを通り越して本当にすごいと思います。断っているのに、電話番号と担当者を変えて電話してくるのです。そして、消費者庁という言葉が出ても「いや、聞こえませんでした」とか言うような人です。
まずは消費者庁に連絡なんてしないだろうと折り込み済みなんでしょうね。
もし一定確率で連絡されたとしても、特になにも起こらない。
関係省庁に注意されたとしても、「はい、すみません。気をつけます」と返すだけ。上司は、やり過ぎんなよとだけいい、むしろ営業を頑張っていることを褒めることもありそう。
仮に契約にこぎづけることができて、その後トラブルで、出るとこ出ましょうと言われても、「金返せば、いいんだろ?」というスタンス
以上勝手な妄想でしかないのですが、
なんかそんな感じの強気の姿勢を感じます。
実際に彼らがどう思っているかは分かりませんが、それくらい前のめりで動いている人達がいるというのは、見習うべきところです。
一般的には、リスクは避けたいですよね。客先に怒られる、トラブルになる、関係省庁から注意される、などなど。
でも、彼らは、こういったリスクを避けようとしていません。なんというか「リスクへの対処の仕方を知っている」ように見えますね。そもそも、こんなものリスクとも思っていなそうですがw
思うに、
・リスクの定義が、一般的なリスクの定義より広い。
・本当に問題になったら、そのとき何とかすればいい。
営業手法はともかく、そんな「前のめり」感は、参考にしてよさそうです。
リスクをいとわない、前のめり行動の大切さは、いろんな言葉で表されています。
「失敗は成功のもと」「できない理由ではなく、できる理由を探せ」「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」「迷ったら怖いほうへ」「嘲笑は偉大な挑戦の始まりの合図」「死ぬこと以外かすり傷」などなど
とはいえ、怖いものは怖いです。
まずは、リスクというものの定義を自分のなかではっきりさせること。そう上で、広げていくのが良さそうですね。自分はリスクだと思って怖がっていることも、他人からしたらかすり傷にも入らないかもですから。
■■今日の教訓(ポイント)■■
今、怖いと思っているものは
どのくらいのリスクなのか考えてみる。
もしかしたらリスクとも言えないような些事かもしれない。
とはいえ、今まで怖いと思っていたのも事実。
いきなりは変えられないので、少しずつ慣らして、少しずつリスクの許容範囲を広げていくことが大事だ
■■以上■■