【No.1440】成長と罪悪感について考えてみよう
成長を右肩上がりのグラフだとするなら、スランプと停滞は区別できると良さそうです。スランプは成長の前兆・準備期間として伸びていないだけで、停滞は何もしていないからそりゃ伸びないよねという期間です。
学習塾では夏休みは一種のお祭り期間です。大幅な成績アップが見込める期間だからです。僕は学生時代そんな認識をもっていなかったので、一部の難関校を目指す生徒にとってだけかもしれません。もっと適切に言えば、塾に通いながら自分の学力以上の学校を目指す生徒です。学習塾としては、言い方が悪いですが、かき入れ時のため、必要以上に盛り上げるのです。「もっとやろう!授業とろう!」てな感じです。
そして、生徒たちもハイになった夏休みを終えて、秋。多くの生徒は環境の変化に体調を崩します。気候的にも、学校がはじまるなど日常習慣的にも変化があるためです。
だから積極的に休むようにアドバイスします。焦るかもしれないけど、オフの日を作れと。
このアドバイスをした時に、上手に切り替えて休める子と、休めない子がいます。
先日、休めないタイプの子が言っていました。「周りのみんなは頑張っているのに自分だけ休むと、自分だけやっていないことに罪悪感がある」
興味深い言葉です。
勉強していない時期(例えば1年前の夏休み)なら、勉強していなくても罪悪感など持たなかったでしょう。また、勉強していても身の丈にあった目標(合格を見込める志望校)なら、これまた罪悪感など持たないでしょう。
罪悪感をもってしまうのは、目標が高く、それに対して行動もしているけれど、時間も能力も足りないと自覚して焦っているにもかかわらず、手を止めて休む時なのではないでしょうか
とすると、罪悪感を持つのはスランプの時期で、停滞期間には罪悪感をもたないと区別すると良いかもしれません。
より正確には、罪悪感の種類が違いそうです。休むことへ罪悪感を持つのがスランプ期間で、休んでしまってまたやらかしたと罪悪感を持つのは停滞期間とか、そんな感じがしますね。
スランプ時期は、罪悪感を抱きつつも戦略的に休むほうが有効な場合があります。
停滞期間は、罪悪感の有無や種類を確認するところから始めたほうが良さそうです。目標が適切ではないのか、行動していないのか。
ということで今日も1日「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」「あらかじめ○○していたら、あとで楽になる」という言葉を胸に、人生と仕事を楽しんでいきましょう!