休日の休日。
東京は、季節外れの寒さ。
くもり空と小雨が舞う日曜日。
長女は早朝から友達と出かけて、次女と長男は妻と共に、妻の実家へ出かけて行く。
リビングとダイニングを軽く片付けて、静まりかえったリビングから、外の様子を眺めてみる。
日曜日の午前中から、家に1人…
仕事の電話も掛かってくるや掛けることも無い。
静かな時間は、ここ数年ぶり。
日曜日の休日に休日を味わってみる。
1人で家の中にいるのに、淋しさよりもワクワク感の方が心地良い。
意図的に作った1人の時間でも無いのに。
12時からのオンラインミーティングまで、昨日の飲み会の手土産でもらったお弁当を早めに食べる。
手作りのお弁当だけに、とても美味しくいただきながら、自分に問いかけてみる。
『午後から何しよう?』と…
1人暮らしの母は風邪気味で。
仕事をしているが、最近は弱気な発言に気になっていた。
何が出来るワケでも無いが、顔を出して夕飯を一緒に食べることくらいが、自分に出来る最大限の親孝行だと思い、食事に誘う。
『夕飯を作って待ってるわ』
嬉しそうな母の返事を聞いて、少し心が落ち着く。
『夕方にマンションへ行くよ』と伝えて、電話を切り、夕方までの過ごし方を考える。
SNSやスマホをリビングで見ているだけの時間の使い方は、味気ない気がして。
時間に追われるいつもの時限爆弾のタイマーを作動させない様に、もう一度、自分に問いかける。
『何をしようか?』
12時からのミーティングは、春までとこれからの僕の時間に楽しみを感じる有意義な時間だった。
言葉の選択、使い方、伝え方。
まだまだ学ぶことがあるな!と気づきをもらいながら、知的好奇心を刺激される。
以前から気になっていた北野武映画のスケジュールを確認してみる。
自宅前の映画館での開始時間が、ちょうどいい。
野心、裏切り、暴力、恐怖が全面に分かりやすく描かれている。
ここまであからさまに描けるのは、北野映画だけだろう。
良いとか悪いとか、楽しいとか楽しくないとか、そんな次元では無くて、ありのままの人の姿を描いている様に感じた。
しかし何故このタイミングに世に出したかったのか?
その意味をもう一度、問い続けたいと思った。
母とはありふれた日常の話し。
記憶に残る様な驚く話題も無くて、普通の話しを普通にごはんを食べながら、普通に過ごす時間。
それが何故か心地よく、たまに笑えるひと時に安堵をおぼえる。
時間を止めることも出来ず、老いを止めることも出来ない。
死ぬために生まれてきたのかもしれない。
自分の外側にどれだけの好きな人と好きな物を作れるか?が生きがいの僕としては、まだまだ生かされていたいと願うばかり。
年末に向かう東京の夜の街は、何かワクワクする。
街を歩く人たちは楽しげで、街のネオンに酔いしれる。
街のヒカリと影。
楽しんでいる人たちを支えている影も存在する。
そんな支えとなる人たちのお陰で、僕たちは生かされている。
心から感謝する。
さぁ、明日から誰かの笑顔となれます様に!
Have a nice weekend.
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