メタバース就職イベントレポ~XR・メタバースに関連する企業の就職説明会に潜入してみました~
皆さんこんにちは。VRC note編集長の八重樫です。
4月28日、29日と連日でXRやメタバースに関する企業のオンライン就職・転職説明会があったのは皆さんご存知でしょうか。
最近、こういうイベントも活発になってきていますが、今回も話題の企業が登壇されるとのことで、私も配信を見に行ってきました。
ということで、イベントについてレポートしていきたいと思います!
1.Mogura VRのイベント
一つ目は4月28日に開催された、Moguraさんのイベント。
MyDearestの大城さんとPretia Technologyの田中さんが登壇されて質問に答えていただくという転職説明会イベントでした。
登壇者お二人のプロフィールはこちら。
いろいろ質問があがっていたのですが、一部を抜粋してレポートしたいと思います。
ー会社の誇れるところは?
田中さん:XRイベントへの参加補助があるところ。
外国籍メンバーが多数を占めていて多国籍(10か国以上)なのでおもしろいです。ドキュメントもすべて英語ですが、入社時点では翻訳ツールもあるので、勉強する気があればOKです
大城さん:うちは日本人がほぼで、公用語も日本語です。でも売り上げは海外が占めています。なので、日本で売れなくてもアメリカで売れればいいという考え方をしています。
ゲーム会社らしく、ゲームエンタメ休暇があるところですね。休暇を取った人にはSlackに感想を投稿してもらったりしています。映画を3本みて感想書いたり、演劇をみんなで見に行ったりしています。
ーどんなメンバーがいますか?
田中さん:ホスピタリティに溢れているメンバーが多いです。衝突もあまりないですね。隠れオタクはいるかもしれない。日本文化が好きな外国籍メンバーはいるかもですね。うちはアーティスト気質な人が多い印象です。
社長の牛尾さんはとてもまじめで、高学歴の愛されキャラという印象。どこか助けてあげたくなる存在です。
(PretiaというARプラットフォームの無償提供を開始されたとのこと。こちらの動画も社員の方々が出演されているそうです。)
大城さん:MyDearestははっきり言って全員がオタクですね(笑)ゲームに限らず音楽が好き、小説が好きなどもれなくエンタメが好きなオタクたちの集まりです。やっぱり何か好きじゃないとゲームの開発に熱量をもってやることは難しいと思っています。
社長の岸上さんは、末っ子型リーダーシップをとっていて、優秀な人を自分の周りに集めてお願いしてやってもらうスタイルを確立しています。周りに甘えるのが上手いなと思います。
ー今後採用担当者としてどんな会社にしていきたいですか?
田中さん:Pretia Technologyは多様性がある組織なので、その幅を広げていくことをしたいです。プラットフォームが使ってもらえるようにより考えていきたいですね。
大城さん:VR×エンタメを追求して、心に残るゲームを作りたいです。そこに同じベクトルを向けてくれる人が欲しいなと思います。そういう人は引き続き採用したいです。
(MyDearestでは、現在企画会議で残った3つの新しいゲーム案について、一般ユーザーからの意見を募集中とのこと。詳しくはサイトをチェック!)
イベントはzoomウェビナー形式で行われ、参加した方からもたくさん質問が出て盛り上がっていました。
参加した印象としては、ただ企業側から一方的に会社説明があるのではなく、質問に答える形式だったので突っ込んだ話も聞けていたし、アットホームさも感じました。参加者が感想コメントをもっと打つなどできたら、さらに盛り上がっている感じがでてよかったのかなぁと思いました。
今後、Moguraさんのイベントは月1回やるそうなので、気になる方はPeatixをフォローするといいと思います!次回はエンジニアのお話らしいですよ!
2.メタバース就職フェス
このイベントは株式会社tenshabiさんが主催されたイベント。
Youtube、zoomでの配信以外に、VRChat会場に行って直接お話しを聞くこともできました(VRChat会場は抽選で選ばれた方のみ参加)。
イベント形式としては、各社から5分程度の会社説明があり、その後各企業ブースに分かれて気になる担当者から直接説明を受けられるというスタイルでした。配信を見ている人からも質問を受け付けて、配信者が代わりに質問をしてくれるスタイルをとっていて、かなり盛り上がっていたと思います。
配信についてはYoutubeでアーカイブ映像が見られるので、気になる方はこちらをどうぞ。
各企業さんの説明(おもしろかった、気になったところなど)を抜粋してご紹介したいと思います。
株式会社GUGENKA
・ネットネームで呼び合う文化がある。
・オフィス出社が基本(新潟に本社、東京にもある)
・オフィスにはキャンプ用品を置いているコーナーもある(新潟にはキャンプ用品の会社さんが多いらしい)
・日本のアニメを中心としてデジタルグッズの販売などもやっている
・VRChatの公式パートナーとしてサンリオバーチャルフェスなども開催した
株式会社Psychic VR Lab
・STYLYを運営している
・STYLYでは難しいソフトがなくても3Dモデルを展示でき、VRやWebから見ることができる。
・対応デバイスが幅広く、新しいデバイスはいち早く対応するようにしている。
・人類が内側に秘めている能力をXRをつかって解放していきたいと思っている
・空間を身にまとう時代を作りたい。ARやMRなども使って現実と仮想世界を融合させていく未来を考えている。
・STYLYの開発以外にも、XRアーティスト文化の育成など(コンテストとか)もされているとのこと。
・エンジニア以外にもマーケティングなども募集中。初めて新卒採用もやっているとのこと(Unityエンジニアのみ)
・人間中心のリアルメタバースを事業としてやっている。自分が認知している世界をメタバース化しようという考え方をしている。
株式会社AWW
・バーチャルヒューマンを作っている会社。
・東京目黒区に本社。
・MayaやUnreal Engineを使って開発している。
・独自にフォトリアルなキャラクターを作るツールを開発した。
・リアルタイムにフォトリアルなキャラクターを動かすことに力を入れている。
・海外企業との取り組みも多い。
・次の時代の人間(バーチャルで感情を持っている人間)を作るという理念である。
・メタバース時代の新しいIPを作っていきたい。
株式会社uzumaki creative
・2021年8月に立ち上げ、渋谷が拠点。
・インスタやTiktokで使えるARフィルターの制作をしている。
・Tiktokのアカウント運用もやっており、Tiktokの音源制作をし、企業に提供している。
・NFTプロジェクトもやっており、狐のマスクをARで実際にかぶることができる。かぶれるNFTをやっているとのこと。
株式会社Pictoria
・AI技術を活用したVtuber事業をやっている会社。
・AIを搭載したVtuber、紡ネンを開発している。
・所属タレントは12名。
・キャラクターの個性を対話以外にもどう引き出すか?を考えている。
・AI Vtuberも普通のVtuberのように、配信やTwitterでの活動をしている。紡ネンについてのクラウドファンディングも実施し、たくさんの支援を集めた。
・現在社員は10名ちょっと。募集職種はさまざまだが、AIに関する開発、機械学習についての開発エンジニアも求めている。
参加してみた感想は、注目度が開始前から高いイベントだったので、素直に面白かったです。知らない会社さんもあって、いろいろなメタバース関連事業があるなと勉強にもなりました。あとはブースで個別にお話し聞けるというのもいいなと思いました。実際の就職イベントみたいに、会社説明だけで足りないところを突っ込んでお話しできるのは参加者にとっても有意義じゃないかなと思います。特にHMDをして参加している人は、リアルに話している感じが強いのかなと思いました。
あとは、アバターで参加できるという点もいいなと思います。外見とかでの判断ではなく、中身の勝負というか、気軽に参加できる点はいいなと思いました。
次回は6月に開催するそうなので、Twitterなどでウォッチしていきたいと思います!
今後どうなっていくのか?考えてみた
今はまだ、Youtubeやzoomでの配信が主な就職説明会。今後リアルにも行われるでしょうが、やはりどこからでも手軽に参加できるオンラインの説明かいは今後も増えていくと思います。
その中で、メタバース・XR業界においては、今回のようなVRChatやClusterなどのVRSNSのバーチャル空間を使った開催方法も増えていくのではないかと思いました。アバターやワールド制作などの3Dモデリングをしているエンジニアなどもその界隈には多いので、興味を持つ人が多いのではと思うからです。
ただ、普段からそこにログインしている人を狙った場合は敷居が低いですが、業界外のいろいろな方面からの転職者を狙った場合には、VRSNSへのログインの敷居が高いので難しいかもしれません。どういった層をターゲットにして、話題性も作りながらこういうイベントをするか、というのが大事なのかなと思いました。
VRCは今回参加していませんが、今後機会があればこういう場で企業紹介の機会も持てたらいいなと思います。
VRCでは過去に、Youtubeライブを使った合同企業説明会イベントに登壇していますので、以下にリンク貼らせていただきます。
(今回紹介している企業さんも一緒に登壇させていただいて、イベントとしても面白い会になりました。)
もしこの記事をみて、興味を持った会社があれば、ぜひ公式サイトなどからアタックしてみてはいかがでしょうか。
VRCに話を聞いてみたい!という方は、以下のリンクからぜひご連絡いただければと思います。