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Meta Connect 2022 Keynoteの注目のポイントは?どんな未来が想像できたのか?
皆さんこんにちは。VRC note編集長の八重樫です。
2022年10月11日10時(米国時間)にMeta CConnect 2022が開催されましたね。皆さんはご覧になりましたか?
事前から新規VRデバイスの発表があるなどと匂わせ報道もありましたが、実際はどんな内容だったのか、ザッカーバーグ氏の基調講演の内容で気になったところをピックアップしていきたいと思います。
Meta Connectとは?
Meta Connectは、開発者やクリエイター、テクノロジー愛好家などが集う毎年恒例のMetaのカンファレンスです。今年で9年目になり、ザッカーバーグ氏による基調講演のほか、開発者などを呼んでトークセッションなどが行われます。
■基調講演の内容で気になったところをピックアップ
・Quest Proについて
以前からコードネーム「Project Cambria(プロジェクト・カンブリア)」として開発していることを匂わせていたVRデバイスが、ついにお披露目となりました。
カラーはブラックで、しっかりした見た目ですが薄型パンケーキレンズを採用していることもあり、Quest2よりもゴーグル面は薄いのと、軽量化(722g)もされているようです。
スペックなど詳しいことはこちらの記事をご参考までに貼っておきます。
フルカラーのパススルーができたり、より創作活動や仕事での利用を想定しているハイエンドモデルだそうです。VRとMRを活用して現実とメタバースを繋ぎ、より会議などビジネスシーンでの利用がスムーズに行えるようになります。
ビジネス向けということで日本円で約22万円と高価ではありますが、どのくらい普及していくのかが今後の鍵になるのは間違いないでしょう。
・Microsoftとの連携
これには少し驚きました。MicrosoftとMetaが連携しQuestでTeamsやOfficeソフトが使えたり、Xboxのゲーム連携もあるらしいです。昨年のMetaの社名変更発表ののち、MicrosoftもTeamsのアップグレードやアバター表示などを発表してたので、それらの方向性が合致したということなのかもしれないですね。
〜昨年書いた記事ですが、こちらもどうぞ〜
現在、zoomとの連携はHorizon Workroomsにて行えますが、今後Teamsも使えるということで、どんな感じで使われていくのかは気になるところです。アクセンチュアとも連携しビジネスサイドへのQuest Proの普及を促進していくようなので、今後どんな企業が導入していくのか動向を見ていきたいなと思います。
・Horizon Worldのアップグレード
現在、VRデバイスを使ってしかアクセスできないHorizon Worldですが、今後スマートフォンでのアクセスにも対応するそうです。これによりVRデバイスがない人も一緒に楽しむことができるので、よりユーザーが増えるのかもしれませんね。(ちなみに日本からはまだアクセスできないので、早く体験してみたいと思っています。)
ワールド制作の部分でもアセットの提供をするなど簡易にユーザーが使えるようにしていくようです。みんなでワールドを作って、その中に入って遊ぶ、交流するなどの使い方なのかなと思います。
・Quest Storeのコンテンツの拡充
Quest Storeの売上が15億ドル以上になった、という発表もあり、ゲームやフィットネスのタイトルが売れているようです。
ゲームではアイアンマンVRやAmongUs の発表などがありました。どちらも、VRでやると臨場感がありそうな内容ですね!
フィットネスのタイトルも人気なようで、フィットネス向けのコントローラーも販売するようです。今後も人気のタイトルが増えるといいですね!
・アバターのアップデート
今まではデフォルメ調で上半身のみだったMetaのアバター。今回の講演で登場した新しい姿では全身が表示され、足も動くようになっていました。
今は専用のトラッキング機器をつながなければ足などの動きはVR上で再現されませんが、今後Questでも足のトラッキングがされるようなので楽しみです。
アバターの見た目も前よりリアル寄りになって、表情なども細かくなったように感じました。
今後アバターを使ってMessenger通話やInstagramのリール投稿などができるそうです。どのくらいのユーザーが使うのか、スマートフォンでのフェイストラッキングがどの程度表現されるのか、など気になります!リリースされたらぜひ試してみたいと思います。
そのほか、開発中の技術としてリアルなアバターを生成する技術も一部公開されました。スマートフォンを使って顔の動画を撮るとそれがリアルアバターになったりスキャナらしきもので撮影して即時にバーチャル試着するようなデモ動画もありました。
どのようにサービス連携していくのかはまだ不明ですが、今後の研究開発も注目したいです。
・新しいデバイスなどの発表
レイバンとコラボしたスマートグラスのアップデートも公開されました。タップするだけで音楽再生(Spotify)されるようです。
そのほか開発中の腕につけるタイプのウェアラブル端末もデモ動画が流れてました。表面筋電位(EMG)で操作できるようで、指の動きに反応して操作できるようです。
デモは少しだけでしたが、指だけでいろいろ操作できるとUXも変わる感じがしました。
■全体を通しての所管
今回の発表で興味深かったのは、アバターもかなり重要視されていた点です。メタバースが日常になることを目指す上で、メタバース上の自分自身を表すアバターが大事である、というのはもちろんそうだと思います。ただの分身ということではなく、バーチャル内の自分自身を表すものとして、重要視しているという思いを感じ取りました。
今までのデフォルメ調から少しリアルなイメージになっていたり、足ができてトラッキングできるようになっていたり、現実との境目をなくすような取り組みだと思います。リアルな自分自身を投影するために、スマートフォンで動画撮影をしてアバター化する技術なども開発中であることを伝えていたので、そうなればより現実との境目がなくなっていくのかもしれないですね。VRCでもスマートフォンで写真一枚からアバターを作る技術を企業様にも提供してきましたが、やはり手軽に撮影できるようにならなければアバターを作る文化も浸透していかないので、こういった技術がどんどんサービスと繋がって広がってほしいと思います。
リアルでできないことがバーチャルではできるので、リアルな自分自身を使った、新しいデジタルツインの取り組みがさまざま生まれていくのは面白いと思いますし、リアルな自分のアバターの利用価値も深まっていくので、今後どんな風にMetaが技術をサービス化に繋げていくのか、どんなコンテンツが開発されていくのかについては、注視していきたいと思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1665712038442-BBvvDkYcqe.jpg?width=1200)
Metaの発表からは、メタバースが日常になるような世界を目指して、PCに変わる道具としてVRゴーグルなども使われるようにさまざまな開発を進めていることが強く伝わってきました。メタバースが日常の隣にあるような世界は、一部の人の間では広がりつつあります。一般化するには手軽さや機器の価格などまだ障壁はありますが、私も実際に体験してみてその面白さや没入感を感じているので、体験できるきっかけや機会が増えれば普及していくのではないか、と思っています。
Metaのようなプレイヤーが増えて、デバイスやコンテンツがどんどん開発されていくような動きに期待したいですし、アバターを一人ひとりが持ちさまざまな活用ができる世界観が広がっていくように、私たちも頑張っていきたいと思います。
〜発表のサマリーはこちらのリリースから〜
〜基調講演の動画はこちらから〜
In the keynote, learn from Mark Zuckerberg, expert developers and creators and discover how a social metaverse is additive to physical experiences helping us all connect in deeper, more meaningful ways.
Posted by Reality Labs on Tuesday, October 11, 2022
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