マイニーapp

リユース業界唯一元気が良い元Jリーガー社長のSOU 2019年第3Q決算  対メルカリ対抗策 メモ

7月13日にSOUの第3Qの決算が発表されたので、内容見てみました

2018年第3Q累計   売上230億円  営業利益14.5億円 営業利益率6.3%

2019年第3Q累計 売上275億円  営業利益15.4億円 営業利益率5.6%

昨対同時期と比較すると売上45億円UP 営業利益0.9億円UP

営業利益率でみると0.7%Down

決算短信にはBSも記載されているので、四半期毎の原価率の推移をみると

原価率が2017年1Qから2018年2Qまで右肩上がりだったのをこの直近の3Qで落とすことができています。どんな施策が功を奏したのかな???

原価率が上がっているのはメルカリなどC2Cフリマアプリの影響と外国人(主に中国人)バイヤーの影響かなと思われます

以前メルカリの記事書いたので↓再掲

風の噂でSOUが開催している最近のオークションではSOUの在庫がメインで販売されていた(他社の商材は扱われなかった)ということだったので、そういう施策なのかな? 確かではありません。


同社は一般ユーザーから店舗に置いて買取を行い、主に自社開催のオークションで販売する、C2B2Bモデル(販売においてはヤフオクなどでも売っているようです)

自社店舗展開、全国に70店舗ほど展開しており、今後も広がる印象です。

なのでBSの有形固定資産額は以下の通りで推移


一般ユーザー向け(?)MINEY(マイニー)という査定アプリ

このアプリの戦略は潜在的なユーザーを開拓するために、とりあえず今売らなくてもいいけど、とりあえずいくらの価値があるのかを知ってもらい、売り時がきたら、SOUに売ってね?!というものなんだと思われます。

メルカリ対抗策としてもっとも期待できそうです

以下に詳しく書いている人がいるので↓

このアプリは真贋鑑定機能はなく、とりあえずの暫定の査定価値を知ってもらうためのもので、資産査定のハードルを下げるためにはいいのかもです

対応ブランドどの程度あるのかみてみると・・・ほとんどのブランドを網羅できているみたいです、前述のURL記載の記事によると

*****(以下引用)***********************

査定ロジックの研究成果「mineyインデックス」とは
mineyでは、「なんぼや」「ブランドコンシェル」などで買取を行ったデータなども含め、約60万点(2017年8月現在)の査定データが蓄積されている。これらのビッグデータをもとにしているのだ。

また買取価格のデータだけではなく、買取スタッフによる優れた鑑定の視点も加味されている。そのためいつでも活きた市場価格を知ることができるのだ。

mineyインデックスを構成する各要素
mineyにおいて、重要な資産価値を判断する基準は、3つの要素から成り立っている。「時間要素」「商品属性要素」「需給要素」の3つの要素であるが、その内容は次の通りである。みなさんが買取依頼に出す際の判断材料にしていただきたい。

時間要素
そのブランド品をどれくらい使用していたか。そのブランド品を買取って、再販売するまでにどれくらいの期間を要したか。

商品属性要素
ブランド品に傷や傷んでいるところはないか。どの店舗で購入したのか。付属品はしっかりと付いているか。

需給要素
市場ではどの程度の需要があるか。

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実際につかってみた、自宅にあるヴィヴィアンウエストウッドの財布で査定してもらいました。

まずこの画面から入力 写真は3枚だけでいいみたい

カテゴリーとブランド名を選択


次にこの画面に遷移し詳細な情報を入力 購入場所まで任意に求められます

購入場所の情報は何のために使うんだろうか・・・・

以上を入力すると、24時間以内に結果を伝えるとpopupで出ました

それでこの画面になります

意外に査定結果は早くでました 朝9:23に査定依頼をして、その日の午後3時くらいには以下の査定結果が出てました 約5時間前後で査定

こんな画面もあり、査定依頼した商品の価格変動がわかります

査定結果について・・・

この財布はつい先月ネットオークションで4000円で落札したのに、この値段かーーーー

まあ、そりゃそうだよね SOUはこの価格で買取、そして自社オークションや自社のヤフオク店舗や自社店舗で販売するので、この価格に自社のコストと利益をオンしておかないといけないので・・・・

全く同じ状態の商品がメルカリにもあるかなと思って調べるとありました

メルカリでは15,555円で売れてました・・・

そりゃ・・・・よっぽどお金に困ってない限り、SOUで売るよりメルカリで売るよね

このアプリでは、宅配で商品送るか、近隣店舗で売るか案内されます

位置情報取得許可をOKにするとSOUの近隣店舗が表示されます

来店時の注意点について


SOUのIRに資料に少し詳しく同アプリの情報が掲載されていました

46,200人がこのアプリを登録しているそうです

登録ユーザー数46,200人で登録商品数49200点なので

1人あたり1.06点を登録

登録アイテム 約49,000点

バッグ(33.6%) 16,464点 金額ベース(18.8%)13.724億円

時計(30.3%)14,847点 金額ベース(72.1%) 52.633億円

アクセサリー(28.5%)13,965点 金額ベース(5.3%) 3.869億円

時計の割合大きいですね

単価にすると

バッグ      83,357円

時計         354,502円

アクセサリー     27,704円 

この単価はあくまでSOUが買取価格の資産評価なので、

実際に流通するC向け価格はこの2倍くらいかな、70万円の時計持っている人

そんなに一般ユーザーにはいなさそう・・・なので

このアプリを使っている人は、一般ユーザーよりも、SOUと取引している業者さんとか、同業界の人が試しに使っているのかなと想像してしまいます。

SOUのアプリはReproという会社が開発したのかな??
Repro株式会社



AppsFlyer


位置情報はもちろんGoogleMap



リユース業界の課題

伝統的なビジネスモデルをとっているリユース会社は安く買って高く売るという、とてもシンプルなモデルを追求しているけど、でもそのモデルはメルカリによって破壊されつつあり、次のモデルを構築しないと厳しい戦いになりそうです

これまでのリユース業界は自社店舗を拡大、自社在庫を増やし売上を作っていくBSの資産が重くなる構造のビジネスモデル、でもC2Cのメルカリのようなそもそも有形固定資産をもたないビジネスモデルが拡大していくと、徐々にその重いBSが足枷になる

既存のビジネスモデルの延長線上に事業を組み立てても難しいでしょう

今後リユース業界をひっくり返すのはメルカリの他にどんな会社なんだろう?? 


<追伸:エルメスも査定してもらった>

日曜の夜9時ごろにエルメスのネックレスもSOUのアプリで査定してもらいました、6000円〜17,000円の幅ってもはや査定じゃない気がする

多分実際に商品を送るか店舗に持っていけば、この6,000円前後で買取価格提示されるんだろうな

        で、メルカリで同様の商品を探してみると

       こんな感じでした。   


    最近のメルカリは新規出品者が増えたせいか、出品価格が低くなる傾向にあり、売れずらくなったね、メルカリがアーリーマジョリティを取り込んでレイトマジョリティを取り込み始めると、今度はメルカリ自体の売買価格が低くなり、アーリーアダプターは逃げていく、メルカリが大切にしないといけないのはコアなユーザーだと思うけどね、いまのとこメルカリはそんなこと考えてなさそうなので、中国販路を拡大させよう!

                                以上

新規事業立案時のやくに立てるようなノートを作成していきます!