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【詩】いのち

死に向かって生をくぐりぬけるという意味では、誰もがひとしなみに無残ないのちではありえない。 

今日は、明日は、という風にたましいを新しい受難者に譲り渡してゆくのだから。

かりそめの生活に吹きすさぶ風が冷たければ、暖かな記憶も受け継いだからだに忍ばせるべきだろう。

豊穣の果実を季節とともに慰めるのは、れっきとした生身のわたしたちである。

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