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ポートレートモデル

これまで私は接客業、事務職を経験してきた。
どちらかといえば責任感が強い方だと自負していた。仕事は受け身ではなく自分で取りに行くものだし、周囲に気を配るのも仕事のうちだと考えていた。

結果、うつ病になった。

働かなくてはならないということが強迫観念になり、休職中も退職してからも次の仕事に繋がるよう資格の勉強をした。ひとつはスクールに通う途中パニックをお越し電車に乗れなくなり、結果として出席日数も足りなくなり、退学。もうひとつは、これは正直試験の協会やネットの情報にも悪い点はあると思うが、受験資格がないことがわかり、一旦保留。もしその試験につながるような仕事に就いた際は再度その資格に挑戦するかもしれないが、今は保留である。また、この件については前職ともかなり揉めた。それはまたいつか書こうと思う。

主治医からは、上に記したように働くことが強迫観念になっているから、何か創ったり楽しんだりすることを優先するように、と言われた。

そしてずっと私の中に残っていたものが、タイトルにも記した「ポートレートモデル」である。
10代の頃からずっと興味がありやってみたかったこと。人物を撮影する際のモデルである。
まずは写真スタジオのプランに申し込み、有償で(こちらからお支払いをして)撮影してもらうことにした。
その際にモデルをやりたいことについて相談したところ、インスタに写真を載せて行けば自ずとフォトグラファーとは繋がれる、とアドバイスをいただき、ありがたいことにその後本当にお声がけいただき、撮影もしてもらった。そして今に至る。来年に向けて進んでいる話もある。

私の中に最後に残ったもの。
モデルとして、作品になる。
フォトグラファーが求める世界を作れるなら私はどんなポージングだってするし、何だって着るし、メイクもする。良い作品が撮れるなら死んでもいい。
なぜか強いパワーが生まれてきた。
勿論うつ病に完治はないし、浮き沈みもあるが、やっと生きられる世界に近づけた気がする。



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