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テキスト版!【ホーミーやり方】実際に私が生徒に教えている方法

先日アップした動画の内容をテキストでも解説します。

動画はこちら
https://youtu.be/gIpyTX7DwBg

◆0:00 デモ演奏&挨拶

モンゴルの民謡を、モンゴルのホーミー風に演奏しました。

今回の動画は、タイトルにある通り、私が本場のミュージシャンに習ったりした経験を、日本人に指導していく中で、「日本人にはこう言う風に指導したら理解してもらいやすい、結果を出してもらいやすい」と言う方法をまとめたものです。

なので、この動画とテキストを全部見てもらって、この通りにやれば、独学で闇雲に練習するよりも、本場っぽく上達する確率が上がると思います。

ので、是非最後まで見てください!

で、私は特殊発声を得意とするボイスパフォーマー、発声指導家です。
1000の声を持つ、と呼んで頂けることもあります。
パフォーマー、発声指導家として、ともに21年のキャリアを持っています。

このyoutubeチャンネルでは、
古今東西の色々な特殊な発声を聞いて、知って、やってみることで、
声のコンプレックスを克服したり、声の可能性を追求するための情報を提供しています。

◆1:29 ①生徒がやりたいのが伝統系か欧米系かを確認する

日本では、ホーミーと一口に言っても、大きく分けて、「伝統系」「欧米系」の二つの系統があり、練習プロセスが異なるので、その区分を説明して、どっちをやりたいのかを確認します。

両者の大きな違いを説明すると、
伝統系は「喉を締める」操作が必要で、
欧米系は喉の操作は行いません。

(そしてより正確に言うと、ホーミーと言う名称は「伝統系」を指している用語で、地声の方は「倍音唱法」や「Overtonechanting」と呼びます)

ちなみにボイスパフォーマーとしては、どちらを選んでも良いと思っています。

が、発声指導家としては、断然「伝統」系をオススメしています。それは喉を締める操作が、普通の発声にも良い影響を与えるからなのと、喉を締める操作が加わることで、声の音色の幅が圧倒的に広がり、できることが増えるからです。

それぞれについて詳しくは、
2021年度版!一度に2つの音を出す驚異の歌唱法! ホーミー・ホーメイ・倍音唱法入門
をご覧ください

動画
https://youtu.be/zJmGstCTsAQ

テキスト版
https://note.com/voiz/n/n5ca6ecdb2f5e

◆2:39 ②生徒さんの出しやすい音程を確認。お手本を示す

まずは、ある程度の大きい「あー」と言う声を出してもらって、キーボードを使ってその音程を確認します

その音程で、私がお手本を示します

◆3:04 ③すぐに真似してもらう

全ての歌唱法・発声法は、真似が基本です。発声に関する喉の解剖学的な知識は助けになりますが、それも真似をした上での話です。

すぐ真似せず、躊躇する生徒さんの場合、「すぐ真似してください」と伝えて、もう一度お手本を示します。

ただし、この時点ですぐに出せる人はほとんどいないので、テクニックを分解して、より簡単なお手本を示して、それを真似してもらうようにします。

以下のステップは、全くできていない場合、つまり初心者向けのステップです。

ちなみに欧米系の場合は④、⑤は飛ばして⑥からやります。

◆3:44 ④喉を締めてもらう(仮声帯発声)

ここのステップは伝統系を希望する生徒さんのみにやってもらいます。

伝統系のホーミーの場合、喉を締め、声帯と同時に「仮声帯※」を震わせる「仮声帯発声」を行うのが基本中の基本です。

コツを掴むのに少し時間はかかりますが、これができるようになったら、次のステップに映ります。

ちなみに、
まずはハミングで練習します。

これで安定して長く出せるようになったら、

次に、
口を開けて、特定の母音(”あ”や”お”など)で長く出せるように練習します。

※仮声帯 声帯にすぐ上にある突起。本来は器官に異物が入ったら排出するために働くが、声帯のように音が出る(咳払い)。

◆5:18 ⑤母音を変える練習「ウオアエイ イエアオウ」

日本語の「アイウエオ」を組み替えた2つのフレーズで練習してもらいます。

まずは、このフレーズを地声でお手本を示して、真似してもらいます。

次に仮声帯発声でお手本を示して、真似してもらいます。

大事なのは、どの母音でも音色が安定して出せるか、と言う点です。

初めのうちは、特定の母音では仮声帯発声が安定して出せるが、それ以外では仮声帯発声が安定しないので、

そういう場合は、一文字ずつ息継ぎを入れながらお手本を示して、それを真似してもらいます。

このフレーズを一息で、仮声帯発声で安定して言えるようになったら次のステップに進みます。

◆5:48 ⑥舌を上顎に付けて、倍音を強調する

いよいよホーミーの代名詞である、笛のような高い音を出すプロセスに入ります。

ちなみに、欧米系の場合は、このプロセスからスタートします。(なかなかできない場合は、地声で⑤のステップを練習します)

高い倍音を出すためには、舌と上顎を使って、口の中に”箱のような空間”を作り、そこで高い倍音を響かせます。

まずは日本語で「た」「な」で舌が上顎の歯の付け根から口の奥の方に1〜2cm辺りのところに付くのを確認してもらいます。

次に、舌を上顎につけたまま、舌を前後左右に丸めて、「声がこもる」ようにします。(ジャイアント馬場の声のようなイメージ)

ここのステップは今までと違い、あまり出来ていなくても、次の⑦に進みます。

◆7:37 ⑦上記の⑥の状態で「ウオアエイ イエアオウ」

ここでも、とりあえず真似してもらいます。

なかなか真似が難しい場合は、
普通に「ウオアエイ イエアオウ」
を言ってもらいます。

次に
”唇を動かさずに”「ウオアエイ イエアオウ」
を言ってもらいます。

そして、もう一度、舌を上顎に付けた状態で、
「ウオアエイ イエアオウ」
を言ってもらいます。

この時の重要なポイントは、
しっかりと「ウオアエイ イエアオウ」を言うことです。

この時、結構な割合で、舌や口の中の空間を動かしてしまう人がいますが、将来的に”曲の練習”をする時、つまり”倍音でメロディーを奏でる”時は、「舌の位置をちゃんと定める」ことが、とても重要です。

なので、ちゃんと「ウオアエイ イエアオウ」を言うことが重要です。

そして
”どの母音でも、ちゃんと倍音が強調して聞こえている”
ことが、このステップでの目標になります。

ちなみに、この「ウオアエイ イエアオウ」と言う順番は、
「ウオアエイ」で倍音の音程が上がり、
「イエアオウ」で倍音の音程が下がります。

それは、倍音の音程が、”舌と上顎の空間の広さ”と関係しているからです。

◆09:47 女性がホーミーを練習する場合

女性の場合は、男性のお手本の3度〜5度上の音程で練習すると良いと思います。

と言うのは、男性と女性で、出しやすい音程は違うので、異性のをお手本にするのは”ニュアンス的に”あまり適切ではありません。

もし、キーボードなどの楽器を使って音程を取る方法がよく分からない場合は、youtubeで「female throat singing」「khoomii female」「overtone female」などで検索して出てくる動画を参考にすると良いと思います。

動画
https://youtu.be/qhSEKxQjOpY

◆11:43 ⑧音階練習や曲の練習をする

いよいよ最後のステップです。

音階練習だと「ドミソ」「ドレミ」、
曲だと、日本の童謡「チューリップ」などがオススメです。

これらが出来るようになったら、色々な曲を練習すると良いと思います。

ホーミーで出せる音程は
「ドレミファ♯ソラシ♭シド」が出ることが分かっています。

なので、この音程の曲であれば、
基本的にはどんな曲でも演奏できます。

ちなみに、伝統系の場合、基本となる音程を変えないのですが、
欧米系の場合、基本となる音程を変えるスタイルも盛んです。

欧米系の基音を変えるスタイル
https://youtu.be/haz6W7p8xjM

◆13:22 おわりに

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それでは最後まで読んでくださりありがとうございました。

ウィリーでした!

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