Webtoonは(翻訳も制作も)フォントが命!
世界のみなさま、こんにちは。Webtoon(縦読みマンガ)・Web小説の翻訳を得意とする(株)ボイスルジャパンにて中の人をしております、youmeです。そうです、弊社にお問い合わせいただいたら一番に回答する、あの人です。
気がついたら夏が来ておりました…。セミが鳴いてる…。
さて今回は、Webtoon翻訳・ローカライズで外せないあのネタいきます、そうです。フォントです。
どこでフォントが決まるのか、それは翻訳の序盤です。
Webtoon翻訳は複数の関係者が関わる集団作業なので、最初から最後まで統一性をもたせるため、作品の設計図となる設定集と呼ばれるキャラクター・用語リストを作成します。この作成段階で作品のフォントも決まります。ここをしっかり固められるかどうかがアウトプットのクオリティを左右するので、結構しっかりゴリゴリやります。
セリフ、ナレーション・効果音(場面別)・独り言など、この部分はこれ、というふうにパターン別に最初にルールを決め、最初から最後までフォントのズレが起こらないようにするのです。チェッカーもこれを見ながら設定集通りになっているかをチェックします。完結までを共にする大事な道しるべなのです。
フォントの決定権がクライアントさん側にある場合もあれば、弊社側で選ばせてもらえる場合もあり、後者の場合は弊社のフォント職人が、原作に使われているフォントを見ながら、原本に使われているフォントに近いデザインのフォントを選定します(もちろん商用利用可能なものを使います)。
吹き出しに入るセリフと主人公のナレーション、この2つは一番多く登場するので可読性が重要なため、シンプルなゴシックや明朝体が選ばれることが多いです。日本のクライアントさんの場合はマンガっぽさが出るからか、メインフォントにアンチック体を指定される会社さんもいらっしゃいます。
その他、脇役だけど目立つのが、効果音フォント。いわゆる書き文字ってやつですね。ここには特殊フォントが当てられることが多いです。また、どうしてもいいのが無い時には実際にペンタブで書いたりもします(これ超大変)。
フォントの組み合わせは作品の印象を大きく左右するため、ローカライズにおいてとても大事な要素です。昔の作品と今の作品を見比べても結構フォントの選び方が異なるので、Webtoonの発展とともに、フォントの選び方も知見が蓄積されてきてるんだろうなぁと思いを馳せる今日この頃です。
流行っている作品のフォント選びはとても参考になるので、制作される方もぜひフォント、何を使ってるのかじっくり眺めてみてくださいね。
ちなみに最近わたくしyoumeがハマってる作品はコチラ
物語も絵もフォントの選び方もヤバいです(語彙どこいった)
日頃ロマンスファンタジー系あんまり読まないのですが、この作品だけはどっぷりハマってしまいました。いろいろ禁断の世界です。(帰ってこい語彙力)
というわけで今回は、フォントのお話でした。スキ! ボタン、ポチッと押してもらえると嬉しいです♫
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