【体験談】アルコール依存症の父の暴言で自尊心ズタボロだったアダルトチルドレンの私が、自信と自己愛を取り戻すまで
今回は、親子関係から自信を失ってしまっていたボイストレーナーの中島菫さんが自信と自己愛を取り戻すまでの体験記を寄稿して下さいました!
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こんにちは、ボイストレーナーで絵本作家の中島菫です。
実は、私の人生にはいつも漠然とした不安感や孤独感が不可欠でした。その結果、15年間、8歳頃から生きづらさを感じていました。その原因は『アダルトチルドレン』によるものでした。
この記事では、アダルトチルドレンによる苦しい経験と、私が笑顔を取り戻すまでの回想録をお話します。
1.生きづらさの原因は「アダルトチルドレン」だった
私の人生にはいつも漠然とした不安感や孤独感が不可欠でした。その原因はアダルトチルドレンによるものでした。
「そもそもアダルトチルドレンとは...?」
と首をかしげる人もいると思います。
父に若年性アルコール認知症が発症したのは、私が8歳の頃だったと思います。
誰にでも気前が良くて、面倒見の良い、愛情深い父ですが、夜になるとお酒とともに、モンスターに変貌するのです......。それはまるで童話「赤ずきん」で、大好きなおばあちゃんが実はオオカミだと知ったときのような衝撃!
さて、この記事をおもしろおかしく書きたいところですが、回想していくと当時の情景を思い出してとても苦しくなります......。
深夜2時、鳴り止まないテレビ。煙草の煙が、モクモクとたちこめる薄暗い部屋。私は8歳だというのに、まだベッドにたどり着けていませんでした。
何故なら、ダイニングルームの階段を登って寝室へ行くのだけれど、階段を登るまえに”オオカミ”がいるからです。獲物になってしまうと、そこから逃げることは出来ません。
具体的には、猛烈に怒鳴られます。そして「バカ女」や「死ね」という言葉のナイフで、心をえぐられます。私は胃潰瘍になるまで、泣き続けました。
この体験は、成長過程で私のセルフイメージに大きな悪影響を及ぼし、大人になってからも男性達から「バカ女と思われているんだろうな、どうせ大事に扱われない...」という憤りがありました。
またトラウマによる、いつも身構えてしまうような心身的な緊張は今も浮上します。
幼少期に人格形成をする上で子供たちにとって「親=神」であり、親から受ける言動はすべて啓示のごとく影響してしまう傾向があります。「親の愛=世界」そう言っても過言ではありません。
そんな私にもこわいもの知らずの太陽のような時代がありました。それは、私が小学校へ行く前の話です。
CDコンポのスイッチを自ら押して激しく足踏みをしては、「自分はインディアンのプリンセスだ!」と「アワワワワ......」と奇声をあげたり、ラムネの入ったおもちゃのマイクを持ってリビングテーブルをよじ登ると、私はスポットライトを浴びてたくさんの観客を魅了するディーヴァでした。
しかし、その後もっとも苦しかった精神的氷河期が訪れます。どんなに寒い冬もやがて春になるのが自然の摂理ですが、そんな摂理なんか存在しないんじゃないかと諦めていました。
私の心はどんどん冷たく氷のようになっていき、それは25歳の頃まで続きました。大好きな歌を歌う気力もなくなり、1日中ベッドの上で過ごすことも。
「どうせ私は独り......」と憤りを感じていました。
2.心療内科で治療をするも、薬で逆に悪化
「生きている心地がしない......」
どんどん生命力を失っていく私の姿を目の当たりにして、血の気の引いた母は心療内科の受診を薦めてくれました。
影絵のようなものを見て、反社会的な人格なるものをチェックしたり、脳波のチェックをしたりしました。お医者さんとのカウンセリングに加え、処方されたのは睡眠薬にうつ抑制薬などがあり、服用を始めてから少し楽になったような印象でしたが、日に日に感情のコントロールがとれなくなってきたのです...。
例えば、今さっきこっちの道を歩もうと決断したばかりなのに、1分後には、他の道を歩んでいる自分が居て、気づくと繁みに囲まれて霧がたちこめてくる......。
私は完全に薬に舵をとられ迷子でした。
3.自己愛を育むメンタル改善法5つ
そして減薬を決意し、様々なセラピーを試してきた私が自己愛を育てるうえでもっとも効果のあった5つを、皆さんにお話ししたいと思います。
①日光浴と月光浴
なにをするわけでもなく、夜中によく起きてはバンパイアのような生活をおくっていた私が浴びていた光といえば、電子機器のブルーライトくらいでした(笑) お日様とお月様の存在すらすっかり忘れていたのです...!
いつもどんなときでも私たちを照らしてくれている光の存在をそばで感じることは、じわじわと生きる心地を取り戻してくれました。
②口にするものや肌に触れるものの選択
心身の不調がある場合、乱雑になってしまいがちなのが、口にするものや肌に触れるものです。そこで自分にやさしいものを自分で選択することで自己愛のトレーニングを心がけました。
例えば、
普段からよく触れるタオルやベットカバーを心地よいものに変える
余裕があるときは自分のために自分で食材を選んで簡単な料理を作る。
そんなところからコツコツ始めた結果、少しずつ改善したように感じました。
③アートに共鳴
今やパンデミックで在宅を余儀なくされる時代ですが、引きこもり時代は私にとって沢山のアートと「共鳴」する機会を与えてくれ、そこは現実を忘れさせてくれる私にとって安心安全な場所であり、創造力を高めてくれるものでした。
音楽療法において「受動的音楽療法」と「能動的音楽療法」があるように、音楽の世界に没入し音楽を奏でることは私にとってセラピーでもありました。それは「個人」から「集団」の意識へと拡がっていきました。
また機能不全家族で、育った経験から「インナーチャイルド」「セルフラブ」をテーマに子供時代の愛称ブンブン・スーというペンネームで、絵本作家としての活動もしています。
④色が持つエネルギーを活用
なぜ赤なのか?それは、赤にすることによって願いが潜在意識に届きやすいと言われています。ここには、ポジティブなことを書くように意識しました。
よく見るお願い事『~なりますように』の形式ではなく、もうすでに叶ったつもりで現在完了形で書いていき、最後に『ありがとうございます』と感謝することを欠かせず行いました。
⑤魔法のようなセルフケア「声ヨガ」
ボイストレーナーとして働いていた時代、教室運営を1人で任されるようになり、個人レッスンを40名ほど受け持っていました。
しかし、ある日レッスン中に咳き込むというトラブルに見舞われました。
病院に駆け込むも、検査結果としては「喉に異常はなし」の診断...
「おかしいなぁ...咳は止まらないのに...」
ホメオパシーの先生に相談したところ、「それは心理的なものが原因ですね」と、言われたことがきっかけで、声と心の密接な関係について探求するようになりました。
そこで辿り着いたのが「声ヨガ」です。声ヨガで幸さんに個別セッションしてもらい、すがるような思いで声ヨガインストラクター資格取得講座を受講することを決めました。
2021年はコロナウイルスの影響で仕事がなくなり、父親が認知症になり...「人生の総決算」と思うくらいボロボロで、心から笑うことができませんでした。
そんな状態だったので、受講前はカリキュラムの1つである「笑いのクレッシェンド」は、自分には絶対に出来ないだろうなとさえ思っていました。
しかし、声でありたい姿を先に表現して笑ってみると、溜まっていた感情が押し出されたように心が解放され、今では自然に笑うことができるようになり、生徒さんにも笑いの発声エクササイズを誉められます。
3ヶ月で、人間ってこんなにも変われるなんて...受講したての3ヶ月前には、まさか思ってもみなかったです...!
「悩みが深ければ深いほど、人間って変われるんだな!それを武器にできるんだな」と思い、今は悩みに感謝したいくらいの心の明るさを取り戻しました♪
今は、声ヨガで自信を持てた経験を活かし、「声=自分」というアイデンティティを大切にして頂きたいという想いから、自分を癒しながら依存症の方や傷ついたインナーチャイルドを癒やす講師を目指しています。
4.さいごに
私が経験したような悲劇を、子供たちは世間へ正しく伝えることが難しいです......。
誰かに伝えたところで多感な子供特有の自己中心的な主張だと鵜呑みにされず、この深刻な事実を見落とされてしまう傾向があるんです。どうか、小さなSOSを見逃さないでもらいたいなと思います。
今、私は「アダルトチルドレン」として生きてこれて良かったと思えます。なぜなら人生がより深く、楽しく、愛すべきものになったからです。そして、今の私は「父のことが大好き」と、心から言えます。
私が、アダルトチルドレンというように父も孤独を抱えたアダルトチルドレンなのだと思います。機能不全家族では、こういった家族間での「負の連鎖」を起こすケースが多々見られます。
それと同時にアダルトチルドレンを糧にした、型破りな生き方をすることだって出来ます。
今後は声ヨガでさらに自信を取り戻し、日本声ヨガ協会の代表理事である幸子さんのように、学びを深めて広く声ヨガを伝え教えられるようになりたいです。
2021年にコロナの影響で仕事がなくなったわけですが、この資格を取って自尊心を得られ非常に価値のある経験ができて、とても嬉しく思います。
声ヨガは声を改善するためだけではなく、ありのままの自分を受け入れる「セルフラブ」のための方法でもあると感じています。
声ヨガは、こんな方にオススメ
自分をジャッジしてしまう
他人と比較してしまう
自分の声が嫌い
外部評価はもろく大きく変動しやすいので、そこに自分の自信を紐づけているとどうしても心のアップダウンが大きくなります。自分自身が自分を認めてあげる内部評価をゆるぎないものにすることで健全な自己肯定感が育まれます。
最近あまり自分の心をケアしたりコントロールできなかったり、気分がネガティブ傾向に強くありすぎる方は、この機会に声を通じて自分自身と向き合ってみませんか?
日本声ヨガ協会の公式LINEでは、声ヨガの無料体験動画をプレゼントしたり、朝活コミュニティーを招待をしています♪
声ヨガを体験してみて、もっとやってみたい・学んでみたいという方に向けて、声ヨガインストラクター資格取得講座も開講しています。
https://voiceyoga.jp/trainingcourse/
ヨガや声の仕事が未経験でも、実際に資格取得後すぐに声ヨガインストラクターとしてキャリアを広げている方も多くいますので、まずは体験受講へ気軽に飛び込んでみてください♪
https://shop.voiceyoga.jp/items/40719296?_ga=2.1276081.1217848209.1673506839-417333132.1673506839