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声優やナレーターはAIに仕事をとられる?
コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)、最近いろんなところで聞く気がします。
本屋さんにも関連書籍もいっぱい。どうやら、かけたコストで大きな成果を得たい、かけた時間に見合った結果がほしいと思っている人が多くいそうですね。
たしかにそういう僕も「この金額でめちゃくちゃ美味しくて、量もあるからコスパ良い!」なんて言ったりします。無意識に「コスパの良いもの」を基準に物事を選んでいるのかもしれません。
今回は「お芝居やナレーションの練習にコスパやタイパを考えていたら、絶対成長しないよ」をテーマに書いていきます。
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【時間とお金をかけても‥?】
お金と時間をかけて一生懸命練習しても、結果が出ない時があります。と、いうよりも大体出ません。すると、(かけてきたお金や時間が)もったいないからとさらにそこでやろうとしてしまいます。
人間は自分よりも優れたものを見ると“損失”を感じる脳が活性化されて、自分よりも劣っているものをみると“報酬系”を感じる脳が活性化されるらしいんです。
‥だから自分よりもできている人を見ると自分が攻撃されているかのように勘違いして、批判したり誹謗中傷したりしてしまう。ある種の自己防衛です。攻撃されたから、反撃した!という理由で。その辺りはこちらの本に詳しく。
だから読書や勉強で“いろんな人の視点”を知ることが必要なんです。誰もそんなこと(批判したり攻撃したり)を言っていないのに、勝手に「攻撃された!」と言って、仕返しをする。誤認識もいいところですよ。
【時間をかけて学んできた】
最近、AIがお仕事を〜なんて話もよく耳にしますが、たしかにAIで代わりが効くものもあります。掃除、計算、音声読み上げ。とても綺麗に仕上げてくれます。ナレーターや役者を使わずに(お金もかけずに)やってくれるので、コスパ、タイパは良いでしょう。
お芝居やナレーション、もっと言えば芸を学ぶってコスパやタイパに関して言うかなり効率が悪いんです。早くやったからと言って結果が出るわけではありませんし、言われたことをやったからと言ってすぐに上手くなるわけでもない。
僕は高校生の頃から養成所に通い始め(お仕事をやり始めたのは19歳くらいからですが)お芝居、ナレーションに触れてようやく10年くらい。最近になって、ここからがスタートだと思えるようになりました。体でわかり始めてきたと言いますか。
やっぱり、1年や2年じゃわかりませんよ。最初の頃は(それまで)専門分野のレッスンをしてきていませんから、全てが新鮮。だから、ここが全て!みたいに思ってしまうんですよ。気持ちはわかります。でも、絶対そんなことはありません。
声のお芝居、舞台演技、映像演技、歌、ナレーション、ラジオのフリートーク、落語、司会、怪談語り、かじったものも含めていろんなことに触れてきました。今ではナレーションがメインになっていますが、ナレーションだけを学んできたら今みたいな活動はできていないと思います。
でも、触れてきたのは全て日本のもの。海外の公演がたまーに日本に来ますが、それを見た時に衝撃を受け、それを日本じゃなく本場で触れてみたいと感じました。
さここからは「コスパ・タイパを度外視した僕なりの読み(お芝居、ナレーション)の勉強方法」を書いていきます。早く上手くなりたい!すぐに手に入る技術を教えてほしい!と、お思いの方には向いてないかと思います。
なんせ、僕がやってきたのは恐ろしく地味で時間のかかる方法でしたから。
正直に言います。話を上手くするため、映画を見たり本を読んだりのお金に当てます。直近、島に暫く住む予定なのでそちらの生活費に。