僕の声の特徴【決まりやすい役・ナレーション】
〜自分の声を研究する〜
声優・ナレーター有野優樹(ありのひろき)です!
僕はフリーランスで活動しており(声優事務所所属経験有)、お仕事は動画制作会社様、個人様から直接ご依頼頂いております。もちろん、最初からご連絡があったわけではなく、営業や交流会、紹介していただいてなど経緯はそれぞれですがどちらにしても、1人の力ではなく“周りの方”に口コミして頂いたりと本当に助けて頂いております。
自分から営業するにしても、広めていただくにしても「僕自身の能力、技術」が使い物にならないのでは話になりません。声優の名刺ともいるボイスサンプルですが、一年前、二年前のものを聞くとおかしくなるくらいに下手っぴです。その当時に比べたら今は少し上手くなれた気がしますが、やっぱりまだまだ、いえ。これからずっと勉強です。
常に『どうやったらやりたいお仕事につなげる技術がつけられるか?どんなボイスサンプルを作れば今の自分をしっかり見せられるか?』と、よりよいもの、よいものをと考えると1週間前に作ったボイスサンプルでもまたすぐに変えたくなります。
じゃあ普段、どんな研究をしているか?
まず、自分の声に合う番組、CMを探し徹底的に見まくります。いくらやりたい気持ち、熱量があっても下手という意味ではなく「あなたの声はその番組、CMの雰囲気には合わないよね」ということもあります。
どんなものが合うのかわからなかったので、可能な限り自分のボイスサンプルをいろいろな人に聞いていただき(又、普段話している地声を聞いて合いそうなジャンルをお聞きし)ます。
これに関しては自分のため、研究でしかないので、やたら「聞いてください!感想教えてください!」といって回るのは卑しい行動だなと思っておりまして、仲良くなったり、ある程度付き合いがあったり、普段お世話になっていてお仕事以外のお話もできるようになったクライアント様であったりに聞いていただきます。関係性は大切です。
そして統計をとり、評判の良かったボイスサンプルは残しよい感想をいただけなかったボイスサンプルは消します。新たに「こういうのが合うんじゃない?」と言われた中で票が一番多かったものの既存の作品、番組を徹底的に研究してボイスサンプルを作ります。
やっぱり自分で自分に思う印象と、持たれている印象では違う部分がたくさん出てきますね。と、いうわけで言われた印象と、こういったイメージのご要望が多かったですというのを書いていきます!
【1.落ち着きのある明るさ】
ナチュラルな読み方、抜け感のある、若く聞き心地の良い声と色々な表現はありますが、落ち着きのある明るさ、このイメージでご起用いただくことが一番多いです!
ボイスサンプルで言えばこんな感じです。
【落ち着き ナレーションボイスサンプル】
地声で長時間話し続けられ、いろいろなディレクションにもすぐ対応しやすい声の出し方、読み方です。僕は声の幅が広い方ではないので、狭いなりに高低をフルに使って、言葉を立てるところ、緩急で立体感を出せるようにしています。
こちらの読み方で採用いただける具体例を挙げますと、不動産系(住宅紹介、アパート・マンション管理システムなど)、少し大人向けの商品・サービス紹介(ペットカメラ、医療系、買い物時にポイントが貯まるアプリなど)のナレーションです。
若さも要望の中に入っているので、今のうちにたくさんやらせていただきたいジャンルです!自分でも得意としており、一番求めていただける雰囲気なので、もっともっと極めていきたいです!
【2.ハリがあり盛り上げる系】
自分では結構驚いているのですが、たまにご依頼をいただくジャンルとして“勢い”系統があります。
ボイスサンプルで言えばこんな感じです。
【勢い ナレーションボイスサンプル】
数は少ないですが、担当させて頂いたのは、サイト制作サービス。候補としてご連絡いただいたのが、スポーツ実況系とゴルフ用品紹介(声を低くしてハリのある読みご要望)でした。自分ではイヤイヤ、合わないと思っていたのですがご連絡をいただけるということは意外と合うのかもしれません‥?
あとは、勢い、ハリのあるナレーションは若い人に求められやすいのでこれも今ならではのジャンルかな?と思っています。なのでボイスサンプルも作り、無理のない声でやっていきたいです!
【3.大人っぽく安心感のある声】
僕はまだまだ若手で、新人の部類に入ると思いますが「大人っぽい(30代の気持ちに余裕がある成人男性風)」読み方を求められる時もあります。
ボイスサンプルで言えばこんな感じです。
【ストレート ナレーションボイスサンプル】
これも落ち着きと似ていますが、落ち着きにプラスして大人っぽさ、余裕、安心感、聞き手に寄り添う読みというイメージ、雰囲気です。僕自身に焦りや、青さ、初々しさがあるので本当に大人っぽさがあるかと言われたらありません。ナレーションですが、一種のお芝居のような感覚です。
欲を言えばここに『上品さ』がプラスされていくともう少しお仕事の範囲が広まるのになぁと思っております!
他にも担当させて頂いたナレーションがございますので、もしよろしければこちらの個人サイトから(個人のYouTubeチャンネルで朗読を投稿しておりそちらも混ざっております💦)是非、ご覧くださいませ!
【個性?癖?】
プロの声優さん、ナレーターさんでも独特なイントネーションの方はたくさんいらっしゃいます。もちろん、正しいアクセント、イントネーションで読めることに越したことはないんですが、その人の色、個性が出ていたらOKになる、いや?むしろそっちの方がいいなんてこともあります。この独特なイントネーションというのは、訛りや変わった抑揚の付け方など色々なことを含みます。
出身地の関係でなまりがある方、意図的に変わったイントネーションで読んでいる方、好みでの好き嫌いはあるかもしれませんがそれもお仕事になることがあります。この読み方はダメ、これは正しい、なんてものはなく(上手い下手では無くこの動画にこの声は合わないよねというのはありますが‥)自分はどんな声、読み方ができるのか?合うのか?まだまだ研究です。
#私の仕事 #声優 #ナレーター #note
#言葉 #フリーランス #勉強 #個性
声優・ナレーター
有野優樹(ありのひろき)