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職業病っておもしろい
当たり前といえば至極当たり前のことだが、同じものを見ても人によって思うことは、こんなにも違うものかと思う。こちらの記事を読んだときのことだ。
みゃー先生は飛行機の窓から景色を見て、職業病を発動されている。
うわあああああ!ミニチュア of 東京!
あのビル群は新宿でしょ、あの森は皇居、湾岸にお台場が見えるし、スカイツリーもくっきり。つまりあれが荒川、あれが隅田川…。ああ!東京都の勉強をする4年生にも見せてあげたい!!!(職業病)
富士山上空や山の上では、
富士山以外にも、山頂に雪がある高い山々が見える。あの山たちは…アルプスか?飛騨・木曽・赤石なのか?地図がほしいなあ…。そしてやっぱり日本は山が多い。国土の3/4?2/3?忘れちゃった…。でも、5年生にVRとかで見せてあげたい。絶対かっこよ!!!ってなって、その後地図帳で調べるよね。(職業病)
と、これまた職業病に。
完全にプライベートの旅行だと言うのに、窓からの眺めで仕事を思い浮かべてしまうなんて、驚きだった。私だったら、「わぁ、皇居だ」「わぁ、富士山きれい」「天気がよくてラッキー」くらいの感想しかないだろう。
職業病って、面白い。
私の場合は、文の中に日本語の授業で扱う文型が含まれていると反応してしまうことだ。
例えば、「牧野記念庭園に行ってきました」 の記事の中で、写真のキャプション欄に
漢字で書くと「蛇の髭」
細かい葉が竜のひげににていることから、
別名「リュウノヒゲ」とも
と、書いた。この文中の「~ことから」は、留学生が受験する日本語能力試験(通称JLPT、レベルはN5からN1まである)のN2レベルの文法項目である。
私はこの文を書きながら、「にていることから」、お~「~ことから」は、やっぱり名前の由来に使うよね。うん、うん。でも、「蛇」も「竜」も未習語彙だから、これは導入文には使えないな、と思う。
また、ある時は、Audibleを聞いていて、「ちぎれんばかりにしっぽを振る」という表現が出てくると、ん?「ちぎれんばかり」?お~、「~んばかり」は、N1文法だな。「ちぎれんばかりにしっぽを振る」か、いいねー、練習問題に使えるかな、と考える。
また、ある時は、ニュースで政治家が「安心・安全な○○を作らんがため、わが党は~」と熱弁をふるっているのを聞いて、ふぁ!「~んがため」を使ってる!やっぱこれを使うのは、政治家かヒーローもの・・・?
こんな感じで、いちいち文型に反応してそこからどんどん例文だとか、使われる場面などを考え始めてしまう。
誰かと話していても、いったんこれが始まるともう相手の話が聞こえなくなってしまうこともしばしばだ。失礼なやつだ。
Audibleの場合はあっと言う間に音声が流れていってしまうので、結局あとで随分と巻き戻して聴くことになる。ちょっと困った職業病だ。
自分の職業病は困ったものだけれども、他の仕事についていらっしゃる方の職業病について知るのはとても楽しい。だから、noteでそのような記事に出会うと私はニマニマしながら読んでしまう。
あなたの職業病は、どのような症状ですか?