『私たちの世代は』瀬尾まいこ
https://amzn.asia/d/3o7P6zr
コロナ禍に小学3年生だった少女2人を主人公に、彼女たちが成長し、社会に出るまでを描いたお話。
コロナ禍のあの息苦しく、終わりが見えない不安な日々。大人も子ども、もがき苦しみながら毎日を必死に過ごしていた中で、失った物もあるけど、失ったものばかりじゃなくて、得たものもあるはずと気づかせてくれる、未来に希望をもたせてくれる物語だった。
あたたかい気持ちになる一方で、わが身を振り返り反省モードになってしまった。それというのも、この話に出てくる二人のお母さんの明るさと愛情が(特に冴ちゃんのお母さん)溢れんばかりですごいのだ。ちゃんと子どものこと、学生のこと見ていたのかな、もっと掛けられる言葉があったのではないかと。
瀬尾まいこさんが37歳まで中学校の先生をされていたことを読後に知り、とても腑に落ちた。私が読んだのはこの作品で3作目だが、どれも温かい愛情でいっぱいだ。
『ボタニカ』朝井まかて
https://amzn.asia/d/hv3MocM
上述の本の再生時間が7時間12分に対して、こちらの本は17時間。かなりのボリュームだが、朝ドラ『らんまん』との違いを確認しながら夢中になって聴いた。
富太郎の奇人変人っぷり、おちゃめな面ももちろん面白かったが、十二章の「恋女房」がとても印象に残った。特に、スエの死後一番目の妻、猶の言葉に、胸を打たれた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また次のnoteでお会いしましょう。