オノマトペ処方展へ行ってきました
先週の金曜日の休み時間空けのことだった。
学生が満足そうな笑顔で私に言った。
「先生~、お腹パンパン!」
「ん?😊 ごはん、食べてきたの?」
「はい!😊」
「あ~、お腹、パンパン!」
なんて、愛くるしい「パンパン」の使い方だろうと私は思った。
彼女がこの先も日本で暮らしていくならば、このオノマトペを使ったコミュニケーション能力は強みになるだろうなと思った。
とても場が和むし、気持ちが伝わってきて、もうそれだけで彼女の印象がとても良くなる。進学するにせよ、就職するにせよ周りの人から好感を持ってもらえるだろう。
そういえば、彼女は日頃から、「すっきり」「はっきり」など会話の中によくオノマトペを使っている。
うまく取り込んで自分のものにしている彼女に私は感心しきりだった。
そんなことがあったので、私の中でオノマトペに対するアンテナの感度がピコピコと高まっていたからだろうか、昨夜、池 辰彦さんのこちらの記事が
目にとまった。
記事によると「ITOCHU SDGs STUDIO GALLERY」「オノマトペ処方展」が開催されているとのこと。
記事を拝読した瞬間から、もう行きたくてたまらなくってしまった。
そして、早速行ってきた。
3つの視点で楽しんできた。
■授業のヒントはある?
実物を用意したり、例文を用意したり、オノマトペを外国人に分かってもらうのは大変だ。
教室に実物を全て用意するのは、なかなか大変。
でも、この「さわるかぐマトペ」と名前のついたこのコーナーはとても印象に残った。教師が用意するのではなく、学生が体験したものをみんなで共有するのはどうだろうと家に帰ってきてから、思いついた。
生活の中で見つけたオノマトペを写真や動画に撮ってきてもらって、それについて発表してもらうのだ。
例えば、シャンプーボトルに書いてある「さらさら」「しっとり」などの語だ。まずは、語の意味について、自分の予想をたてる。その後、言葉の意味を調べて、語の意味や予想との違い、使い方の例文、感想などを発表してもらったら、少し印象に残るだろうか。
■美大志望の学生に知らせたい
それぞれの語が持つ意味や音の感じを劇画フォント?とでも言ったらいいのか、色、形、大きさ、デザインで表現されている。美大志望の学生は大いにインスピレーションを受け取るのではないだろうか。
■「かさかさ」が「うるうる」になるかも?
普段、Lineやメールで書く私の文章はとても素っ気ない。絵文字もあまり使わないし、気の利いたことも書けない。そんな私にこのコーナーで撮った写真はとても効能がありそうだと思った。
■おまけ
池 辰彦さんは記事の中でこのように述べられている。とても共感した。
7月15日まで開催されているので、学生にも日本語教師仲間にも勧めたいと思っている。
池 辰彦さん、記事をお借りしました。ありがとうございます!
いつも有益な情報を発信してくださってありがとうございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また、次のnoteでお会いしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?