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授業アイディアシェアします。一人一文リレー(漢字・語彙の復習)
教職に就かれている方の記事を読むと勝手にものすごい親近感を抱いてしまう。教える分野や学習者の年齢が違っても、学ぶことや、共感する場面が多いからだと思う。
人生に悩むみゃー先生のこちらの記事、共感ボタンというのがあったら私はきっと連打しながら読んでいたに違いない。
漢字を使った山手線ゲームをやって、その後に熟語を使って文章を作るという流れで復習をする授業。
どんな子にも楽しく漢字の復習を…と思うのだが、やっぱり一番は「読めること」と「意味が分かること」である。でないと書いたり使ったりできないので。
そう!そう!そーなのよ。と、私は膝を叩かんばかりの勢いで記事を読む。
留学生の場合はこれに加えて、熟語の前に入る助詞の定着も重要だ。
大学を合格する。 試験を合格する。
あるある
7月期から3か月担当していたクラスの漢字のカリキュラムは、随分と余裕をもって組まれていた。単元ごとに1コマ復習の時間が設けられていて、その課で使う漢字・語彙に関する授業であれば何をやっても構わないという、よく言えば自由度の高い、悪く言えば、新人の先生にとっては丸投げされて何をすればいいのか困るという設定だった。
その復習の日によくやっていたのが「一人一文リレー」だ。
前置きが長くなってしまった。本題に入ろう。
「一人一文リレー」の手順
(スマホで読まれる方のために文章のレイアウトが美しくないですがご了承くださいませ)
1.活動タイトルの意味の説明
「リレー」の言葉の意味がわからない可能性があるので、まずはそこから。
![](https://assets.st-note.com/img/1698820845776-HMqnVABrEp.jpg?width=1200)
「泥棒と警察」「ダンスをしている」など
自由な回答が返ってきます(笑)
2.一人一文リレーのルールと進め方
・4~5人で1つのグループを作る
・まず、配布した紙の一番上にグループ内の
それぞれの人が、その課で学習した漢字、
熟語を使って一つの文を作る
・次に、グループの中で紙を交換する
・それから、最初に書いた人の文を読んで、
それにつながる文を紙の2番目に書く
その際、1番目の人が使った漢字・語彙
以外のものを必ず入れる
・出来上がったら、また紙を交換してして書いていく
・4人グループであれば、一人の人が合計4回、
違う紙に文を書く
・一番目の文がどうしても作れない場合に限り、
教科書の例文からスタートしてもよい
![](https://assets.st-note.com/img/1698822019748-9rYOykC4Y7.png?width=1200)
3.発表&評価
・出来上がった文をグループごとに発表
・どのグループのリレー文がよかったか
簡単に評価
4.この活動のメリット
・教科書を何度も読むことになるので復習になる
・文の中で熟語をどのように使用すればいいか、
コロケーションについても考えることになる
・グループ内で協力して、熟語の意味や使い方に
ついて質問したり、ミスについて教え合ったり
して、自分事として熟語や漢字に向き合うこと
になる
5.この活動のデメリット
・レベルによっては活動に入る前の導入に時間が
かかる
・文作に時間がかかる学習者が多いグループは、
時間内に全員が規定数の文を書けない事もある
・活動終了後シートを回収して、添削するのに
時間がかかる
・返却された文に添削が入っていても、文を
書いた本人が読むかどうかわからない
(1番目に文を書いた人に返却されて終わりに
なってしまう可能性大)
6.実践してみて
・初回は導入と文作に時間がかかるので、
発表までできないこともある
・慣れてくると、勝手に自分に縛りを入れて
文作をする学生が現れる
【例】すべての文を「タバコ」関連の文にする
/グループ全員が『コナン』が好きで
ミステリー仕立てにする
・上級クラスでは、「接続詞を入れる」という
ルールを加えると展開に広がりが生まれる
・コロケーションが変な文が続出することで、
授業の際の説明不足、練習不足が浮き彫りに
なる
添削はシートを回収せず、机間巡視の間に大まかにチェック、その代わりに一番光る内容が書けたグループのリレー文をタイピングして教室に掲示している先生もいらっしゃった。休み時間に学生がそれを読んでニタニタしているのを見たことがあるので、それも良い方法だと思う。
長々と説明文が続いてしまいました。
何かのお役に立てれば幸いです。