【2月のAudible読書メモ①】
『海辺のカフカ(上)』村上春樹
『海辺のカフカ(下)』村上春樹
日本語学校のプレゼンの授業が始まった。今学期は担当している2クラスで
二日連続でプレゼンの授業がある。発表する学生のスライドと原稿のチェックをしなければならない。
ある学生の発表原稿のタイトルを見て、慌てて聴き始めたのが『海辺のカフカ』。久しぶりの村上春樹作品。2回聴いた。1回目は登場人物の把握と物語の構造把握。2回目は、登場人物の心情と情景描写にフォーカスしながら、聴いた。
カフカ少年も気になるが、ナカタさんとホシノ青年が気になって仕方がない。「ナカタは頭が悪いので・・・」と言いながら物事の本質を見る目を持っているようだし、説教したりしないし、素直になんでも取り入れるナカタさん。文句も言わずに大変なことをやってのけるナカタさんに救われている人がたくさんいると感じた。
昔はヤンチャだったホシノ青年。いい人すぎる。自分は腕のいいドライバーだから仕事はすぐに見つけられるという自信を持っている。だからナカタさんとの不思議な旅に自分が納得いくまで付き合えるというのが、カッコいい。責任感も配慮もあっていい人だ。
上巻が終わるころ、点と点が結びついて、線になっていき、それが行きつ戻りつする。時間軸や空間が、音楽とともに動いていく。自分の中のもう一人の自分、どこか遠い過去から繋がっているもの、止まっていたものを見つけ、動き出しまたそこに置いていく。
必要に駆られて聴き始めたけれども、どっぷりとハマった。
聴くたびに、発見や印象が変わっていく。
もしかしたら、まだ聴きつづけるかもしれない。
『世界のニュースを日本人は何も知らない』谷本真由美
聴く本の種類を変えることで、何かバランスを保っているような気がする。
Xでお勧めされているのを読み、ダウンロードしてみた。
特に印象に残ったところ。
・移民が想像性をもたらす理由
・AI時代の依然として変わらない日本の新卒一括採用
・国連の仕事
ここ1、2年日本語学校に入学してくる学生の国籍に少しずつ変化が見られる。様々な国について勉強しなければ・・・とより一層思わされた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また、次のnoteでお会いしましょう。
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