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幼少期の記憶の曖昧さは名作を生み出す

以前の投稿で幼少期は教育テレビよりホラー映画をよく観ていたと記しているのだが、ここで私の映画遍歴を紹介したいとおもう。

ただ紹介するのも退屈なので幼少期に観た故に己の都合のいいように脳内で変換完結している物語も紹介したい。そのため正しいストーリーではないしネタバレもガンガン含まれているので注意をお願いしたい

一番記憶に鮮明に残っているのは「ハエ男」である。
とある研究者が不可能と言われていた転移装置を開発した。
発表の前に実験を行わなくてはならないため、まず初めに植物などで実験を行い、成功した。
人体で成功しなければ意味はない。そのため研究者の男は決心し自らで実験を行うことを決める。
大丈夫、理論上は問題ない。物体の移動は可能だった。失敗などしないはずと腹を決め自ら転移装置の中へと踏み込む。

この転移装置の仕組みは扉で覆われた空間Aから同じ条件の空間Bへ転移するという仕組みだったはず。転移の方法は一度分子レベルに分解され移動後地点Bで再構築されるという説明があったように思う。

研究者の男は慎重に準備を進め地点Bの扉を閉め、自らは地点Aへ…

実験は成功した。男は地点Bより出てきた。
安堵し地点Aの扉をあけた時、1匹のハエが飛び出してきた。

男は研究が成功したことに安堵し喜んでいたため大変な失敗を見落としていた。
舞い上がり愛しい彼女へ連絡をする。食事の約束を取り付け身支度に向かう
違和感はシャワー中に感じた。髪が異様に抜けるのだ。
年や疲れのせいだと言い聞かせ楽しい時間を過ごす。

数日間、体に違和感を感じる。
指先の感覚が変わり背が曲がってきたように感じる。
気のせいだと言い聞かせ普段の生活に準ずる

気のせいであってほしかった。
変化は次々と男を襲う。

髪が抜け、歯がなくなり爪が剝がれてきた。
だんだん人間の形相ではなくなり彼女からの連絡にも答えることができない。
そして気づく、転移装置から出てきたハエと遺伝子が混ざってしまったことを!

そこからなんやかんや奮闘してハエ男がいるなら人間ハエがいるはずだと思いつきレストランのごみを漁っていたハエっぽい人間を探し出し、もう一度転移装置で入れ替わればもとにもどれるのではと頑張る話だったと記憶していたが、つい先日に友人達と話していた時にこれは捏造された記憶であったと判明した。
大まかなあらすじはあっていたがハエ男の1、2そしてコメディ版が混ざって序盤はホラーなシリアス展開から怒涛の面白コメディへと脳内で1本の映画として改変してしまっていた。

記憶とはなんて曖昧なんだろう。だがなんて面白いんだろうと

幼少期の記憶の曖昧さは名作を生み出す可能性を秘めている。


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