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更年期で手放したもの その1

ごはんを作るのが楽しくなったのはお酒を飲むようになってから。
外で飲むのも好きだけど、家に人を呼んで飲むことがとても好きでした。
わたしの料理家としてのスタートはケータリングからだったのだけど、そのケータリングもお酒と共に楽しんでもらいたいなと始めたのがきっかけ。


お酒が好きと言うと「意外!」と言われることが多いのですが、酒好きでお酒を分解する力も強い方だと思います。
ここ数年は小さなコップで2〜3杯のワインを夕飯を作りながら飲むのを毎日の楽しみにしていました。
基本はワイン。リーズナブルなオーガニックの紙パックワインを切らさず買い置いていました。
週末やキャンプの時にはビールを飲んだり、日本酒を楽しんだりの醸造酒好き。
誰かと一緒に飲むのも好きだけど、1人でも楽しめるタイプ。
家で仕事するのも当たり前で、内容も暮らしの延長線上にあるから、区切りが欲しくて飲んでいる節もあったなーと思ってます。
食べる時に飲むと言うより作りながら、つまみながら飲むのが好きなので、遅くても19時半には飲み終えている。寝る時にはアルコールが残っていない状態だと思ってました。
ソバーキュリアスなども流行っていますが、わたしの人生にお酒がないなんてありえないと今でも思っています。



そんな今年の10月。
新しい手帳を買ったのですが、何に使うか決めておらずしばらく放置。
11月に入ってから、身体の具合を記録することにしたのです。
記録って言っても昼にカレー食べて、排便はどうだったとか、左の唇にヘルペスができたとか、夜中何度も目が覚めた、とか。
雑多な感じで誰にも見せられない走り書きみたいな記録。
そんな記録と共にふと思い立ちお酒を週末だけにしてみたのです。



その走り書きから見えてきたことがあります。
週末から月曜日にかけてホットフラッシュがひどかったと言う事。
平日に比べると圧倒的に夜中に目が覚めていると言うのが分かったのです。


そこで、これってやっぱりお酒では?となったのです。
病院でも多少のお酒は飲んでもいいよ。と言われていたし、ストレスの方がよくないと言う記事もみるから、飲んでいても問題はないのだろうと思うのです。
なのですが、わたしは漢方薬の効きが確実に悪くなっていると言うことが分かり、愕然としました。


それが分かった翌日の朝方、布団の中で考えた。
わたしにとっての睡眠とは。
息子を育てていく過程でも睡眠というものをとても大切にしていたっけ。
実は食べることよりも優先させてきたよなーと。
一昨日買ったワインのこと。
4杯しか飲んでないワインの紙パックを想った。
それ飲み終わってからでもいいのでは?と思ったり。




色々と20分くらい考えて、よし。と起きた。
起きて歯磨きしてすぐにキエーロに向かった。
キエーロがあれば大丈夫。
キエーロがちゃんと成仏させてくれると、700ccほどのワインをドボドボと土の中に流したのです。


キエーロとは、生ゴミなどを黒土と混ぜて微生物に分解してもらうシステム。
友人のヨシカちゃんが作ってくれた庭に置けるコンポストみたいなもの。
かれこれ3年位快適に使っていて、いつも学びをくれる思考の先生みたいな存在なのです。
この話しもいつか書きたいな。




そんな訳でお酒を手放してそろそろ1ヶ月。
とりあえず今の所、飲まずとも大丈夫。
このメニューだったらビールだよねーとかは思うがそれくらい。
まあ本当の試練はこの年末年始なのだろうけど。
どうだろか。
2024年、更年期のわたしが手放したものの一つ、それは人生のつれあいだと思っていた「お酒」です。


と言っても、更年期が終わって安定したらまたつれあいに戻りたいなと思っています。
それまでバイバーイ。
そして写真はオムライス。
お酒を飲まなくなって、ごはん熱が上がるここ最近。












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