#13 「私が選んだドラッカーの言葉たち✳︎1,000文字以内のコーヒーブレイク記事です。
P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。マネジメントの主な概念と手法を生み発展させた「マネジメントの父」として知られています。
『人を活かす』
「非営利組織は、人の配置にベストをつくさなければならない。みながそれぞれの強みを発揮できるよう配置しなければならない。そうして初めて成果を要求することができる。」1)
「組織全体の目標、ビジョン、期待、基準を上げるには、スターを活用する必要がある。仕事のできる者に脚光を当てる。」2)
「彼らを認めプライドを持たせる最善の方法が教師役に起用することである。・・・どのように成果をあげたかを話してもらう。」3)
「「自分はこうして成果をあげた」と発表してもらうほど、セールス部隊全体にインパクトを与えるものはない。・・・これ以上に誇らしい認められ方はない。」4)
by P.F.ドラッカー
非営利組織における人材配置は、成功への重要な鍵です。
個々人が自身の強みを存分に活かせる配置にある時、大きな成果が期待できます。
そして、優秀な人材が教師として自らの成功体験を共有することは、非常に有効です。
これは彼らのモチベーションを刺激し、組織全体の成果を向上させる方法の一つです。
他の人々が自分の長所を生かし、その手法を取り入れて得意分野でチャンスを掴む機会となります。
しかし、スター選手を特別扱いすることには注意が必要です。
手が届かないと諦めるのではなく、自分には異なる強みがあることを認識することが大切です。
自分の強みを生かし、自分自身が納得できるレベルに到達するために、高い基準に挑戦することが求められます。
そして、得意分野に焦点を当て、弱点を超越して評価する組織は、個人は自身の能力を最大限に活かすことができます。
そのような組織では、誰もがスターになれる可能性を秘めています。
これらの方法は、チーム全体に大きな成果をもたらす方法として、組織に限らず様々な機会にも取り入れることができます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私が目指しているのは、孤立のない共生社会の実現です。
参考引用文献
1)P.F.ドラッカー著 上田惇生訳『ドラッカー名著集4非営利組織の経営』ダイヤモンド社、2024年、p.133、134