まだお店を初めてすぐの頃 まだまだやってくるお客様も少なくて 今よりもさらにゆっくりな時間の流れの中で施術していました。 皆、とても気の良い方ばかりで 施術の間も話に花が咲きます。 その日も常連さんになりつつある 毎週来てくださる双子ちゃんの お母さんを施術していました。 双子ちゃん以外にも兄弟がおられ おじいちゃんやおばあちゃんも同居される 大家族のお母さん。 いつもとてもお疲れでした。 いつも半分ほどは1週間に起きた出来事を沢山お話してくださいます。 その後はいつ
まだお店を始めてすぐの頃 いつも早朝にポストを確認する私は ある朝奇妙な1枚の手紙を手にすることに。 「こんにちは。私はここに来てみたいです。今日は空いていますか?」 こんな感じで短い問いかけのみが書かれ 名前も連絡先もない。 書き忘れたのかイタズラか とりあえずその日は 電話が気になって気になって でもかかってくることはありませんでした。 もちろん、予約していた方以外 誰も来る気配すらありません。 しかし翌朝、また手紙。 「予約してもいいですか?」 こんな一言
今回はnoteを書くキッカケになった出来事を書きとめておこうと思います。 皆さんは人と出会うと その記憶はどこにしまいますか? 出会う度、上書きされますか? そもそも出会いとは何でしょう。 全て全ての出会いを記憶し続けることは 人の脳において、不可能に近い現象です。 私は日々、出会っては身体に触れ 今日も明日もまた身体に触れ 言葉と身体で対話をしています。 1万人との出会いを過ぎたあたりから 記憶の片隅にとどめておくことが 難しくなりました。 田舎の小さな一部屋
初めましての記事になるので ちょこっと私の自己紹介から。 とある田舎住みの平凡な主婦であり 不思議すぎる天然っ娘のお母さんです。 そしてホームページや看板すらない ひっそりこっそりな 名もなき小さな店の店主。 わずか6畳ほどの飾りっ気のない部屋で 1万2000人を超える老若男女の 身体に触れて、心に触れて 一人一人の人となりと触れ合ってきました。 ここで出会い、幾度となく 繰り広げられてきた沢山の人生模様を 少しずつ書きとめてみようと思います。 今日も続くいくつもの