新NISAやる必要はあるのか!?
1 新NISAをやる理由
新NISAのことをニュースや周りの人から聞いて気になっている人は多いのではないでしょうか.
しかし興味はあるけど、そもそも新NISAをなぜやる必要があるのかわからない方はいるのではないでしょうか.
2019年に金融庁からレポートを元にした「老後2000万円問題」が話題になりました.
これは平均的な高齢者の無職世帯が30年間生活するのに2000万円が不足するというものになります.
そのため老後に公的年金だけを頼りにしていると生活ができなくなると多くの方が考えたわけです.
現職中に2000万円を貯めてくださいと言われても、上昇する物価や子供の教育資金などで2000万円を貯めるのなんか無理と思っている方もいるかもしれませんが、そこで新NISAが役に立つのです.
新NISAなら主に資産を株式に投資して複利で運用しますので現金や定期預金で貯蓄するより楽に貯めることができます.
2 現金は年々価値が減っていく
物価の上昇により何を買うにしても高くなったと感じる方は多いのではないでしょうか.
しかしこれは一時的なものではなく、これからも物価は上昇していくので物を買う値段は今後も上がっていくと予想できます.
その理由は日本銀行が物価上昇率2%の目標を掲げているからです.
どれくらい物が高くなるのか簡単な例を出しますと
・現在(100円)→10年後(約122円)
・現在(100円)→20年後(約149円)
になります.
なんと20年後には約1.5倍のお金が必要になってしまいます.
これは大げさなことを言っているわけではなく、国としてこうしていきますよと宣言しているものなので、この値段になる可能性は高いです.
物価の上昇と共に会社からの給料が増えれば何も問題ないと思いますが、今現在給料に満足していなければ、今後も満足するように給料は増えていかないのでないでしょうか.
給料は増えないのに物の値段が上がるということは「現金の価値が減っている」ということです.
3 銀行預金より新NISAの方が増える?
日本銀行は17年ぶりに金利政策を解除し、銀行の普通預金が
・年率0.02%
になったとニュースを見た方はいらっしゃるのではないでしょうか.
年率0.02%というのは
・1年間で100万円に対し200円の利息がつく
ことになります.
これでは少しもの足りないですよね.
新NISAなら年率3%は安心して目指せると思います.
年率3%というのは
・1年間で100万円に対し3万円の利息がつく
ことになります.
この差は1年間なので10年・20年になるとかなりの金額差になります.
但し新NISAは銀行預金と違い元本保証ではないので、元本割れするリスクがあるので、そこは注意が必要です.
ただリスクはありますが、やるだけの価値はあると思います.
4 2000万円を貯めるためには
新NISAの方が銀行預金より増える額が大きいのはわかっていただけたと思いますが、では具体的にどれくらいの額を投資すればいいのかと言いますと
・月々4万円(年率3%)で約27年
になります.
月々4万円で27年間と聞くと厳しいと思うかもしれませんが、これは年率3%で実施した物であり、投資する対象によってはもっと高い年率はあります.
年率3%はかなり安心できる低い数字なので、もっとリスクを取ってもいいという方は更に高い年率で運用することができます.
私がオススメしている
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
は人気のある投資対象であり、年率5%を狙えると言われていものになります.
参考までに過去の記事を貼っておきます.
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で運用した場合でどうかシミュレーションすると
・月々3万円(年率5%)で約27年
になります.
年率3%のときと比べて年率5%では月々の積み立て額が1万円少なくても2000万円を達成できます.
このように年率を上げれば資産の増加速度が上がりますが、その分だけリスクが増加しますので、注意が必要です.
5 まとめ
結論、新NISAはやった方がいいです.
現金は長期では価値が減ってしますので、10年・20年と使う予定がない余剰資金については、資産運用をしてみてはいかがでしょうか.
元本割れするリスクはありますが、長期20年以上の運用であれば元本割れのリスクはかなり低いでしょう.
それでも心配の方は少額を新NISAに投資をしてその他は現金で保有するのがいいのではないでしょうか.
人それぞれで1番適したやり方を是非試してください.
※シミュレーションはあくまで上手く運用できた場合なので、実際はもっと資産が上下します.
あくまで参考として考えてくだい.