交友関係と恋愛経験
「似合わないよなぁ」とか「人に履歴見せられんなぁ」とか思いながら最近よく恋愛関係の記事を見ている。理由はきっと別れたばかりだから。
恋人という意味でもそうだが、人間関係の面でも彼女は特別だった。
自分の交友関係は非常に極端で、15年以上の付き合いがある4人と、それ以外の2年と持たずに切れていく関係の2種類に集約される。
最近MBTIを知ったが多分自分のENTPの特徴が出たんだと思う。
自分は他人と接するのが好きだし、喧騒に群れるのも好きだ。
そんな状況に身を置きたいが、同時に自分は彼らとは違うとも思っている。
自分は特別で、彼らと一緒にされるのは心外だし理解もされたく無いと相手との間に線を引く。相手に悟られないように線を引く。
相手に嫌われたい訳じゃ無いし孤独になりたいわけでも無く、目的は自分の中の「特別な自分」という像を守ることだから気づかれてはいけない。
相手に気づかれて弾かれれば特別な自分はいなくなるし、他者がいなければ目立つこともできない。そして何より退屈である。
だから他人の前では仮面をつけるようになる。自分はこの仮面を早くに覚えた。小学3年生には使い始めていたと思う。仮面をつけた理由は仲間外れが嫌だから。
どちらかというとこっちが先なのか。
⒈子供の頃「素」の自分が他者に受け入れられないと知る。
⒉自分は「楽しい」を重視するが他人は「心地よい」を重視していると知る。
⒊自分は変えられないから、相手に好まれる人格を仮面として身につける。
⒋仮面だから「素」の自分が出て、その時の周りの反応から「特殊でいること」が
自分の目立ちたいという欲求を満たすと知り、それが誇りになる。
5.特別な自分像を持ってプライドが高くなり、今度はその自分像を守るため他者
との間に見えない線を引いて孤高になっていく。
こういう段階を踏んで自分の精神は成長したのだろう。 ……成長?
他人に受け入れてもらうための行為が最終的に他者を排除する行為になったのを成長と呼んで良いのなら成長したんだが ……やっぱ成長じゃないだろ
随分と長い前置きになったがここからが本題である。(多分)
そんな成長を遂げたから交友関係はだいぶ広い。基本相手を外見で差別することは無いし、相手との相性なんて仮面をつけてる以上ほぼ関係ない。
自分が「こいつに合わせるのは無理っ」てなる場合と、嫌いな生き方をする奴以外は関係を築けるのだ。だから学校での立ち位置はそれなりに良い。
だけど長持ちはしない。仮面を作るのは難しくない。相手の話や表情から好みを見つけてそれを落とし込むめば良い。そして気の向くまま多くの関係を持つ。
だが仮面は使用時の負担が大きいし、関係が続く限り維持しなければならない。
どこかのタイミングでリセットしないとおかしくなってしまう。
ちょうど良いことに(?)興味本位で近づいた相手には飽き、期待して近づいた相手には失望し、必要だからが理由の相手を面倒に思うようになる時期がある。
こうなったらタイミングを見て切る。だから関係が続かない。
自分にとって維持したい関係というのは
⒈「かっこいい自分」を気取ってるけど関係の深い人は欲しい。
⒉でも仮面のまま先に行くのはどうにも虚しい。
⒊でも仮面を取れば人が離れていく。
⒋周りに人がいないのはつまらない。
⒌でも本質が孤独なのは寂しい。
⒍でもやっぱり自分と釣り合う人じゃなきゃ嫌。
という出口の無さそうな迷路の先にあったし、迷路に陥ることが稀だった。
条件という迷路の壁を排除できなかった自分は関係を切り続けた。
そしてこの状況だからこそ彼女の存在は特別なものになる。
仮面を覚えてから気を許せた相手は彼女1人だった。
その理由は彼女が自分に惚れていたのではなく、自分が彼女に惚れていたことだろう。今思えばあれは恋愛感情ではなく憧れと興味だったのだと思う。
誰よりもクラスを見ている彼女に、明らかに避けられてる生徒を心配する優しさに、そしてそれが自分に向いてくれることに憧れた。
自分とは違い本心で相手に共感するところに、真剣に他人と向き合うところに、そして周りのための自分を犠牲にするところに興味を持った。
理由は挙げたがこれだけなら彼女は「気に入ってるから無理しても維持したい人」止まりだっただろう。気に入った相手の前でこそ怖くて仮面を取れない自分は仮面を取らないし、仮面をつけたままでは先に行けない。
この関係は不運によって強制的に変化させられた。
クラス議長として司会をしていた時に冤罪をかけられて怒りの感情が振り切れ、全ての仮面を壊した。むかついた奴全員を口撃し、静止に入った教師に傘を突きつけ、水筒を叩きつけて早退した。自分でも自分が分からなかった。
翌日から「ノリが良く頼れる優等生」は死に、「感情的に暴言を吐き散らして暴力を振るう嘘つき」が自分の席に座っていた。
生徒会長をやっていた人間の大スキャンダル。当然生徒にとっては新しいおもちゃであり、正当な理由を持って裁きという名のいじめの対象になった。
そんな中でも彼女は声をかけてくれた。気持ち悪いことを言うが、彼女の優しさが自分の方に、自分だけに向けらていると言う感覚が気持ちよかった。
いつもは優しさと捉えていた彼女の行動が献身に見えた。
普段ならイライラする同情も、自分を理解し、共感してくれてるんだと思った。
気づいたら「懐く」という言葉が正しいくらい好きになってた。
文字に起こして改めて思うが実に歪んだ恋愛経験だと思う。
でも疲れ切ってる時の情熱型8w7って多分こんな感じだと思う。
こんな恋愛してれば診断結果で依存の数値が高いのも納得である。
MBTIとかに絡めるつもりだったんだが歪みすぎて自分じゃ一般化できなかった。
タイトルと違うような気もするけど消すのも時間かかるからこのまま行きます。
次こそちゃんとした文章になると良いなぁ。