プリズム入りレンズ(メガネ)の製作方法と仕上がり精度の確認【外斜位編】
今回は、実際に『プリズム入りメガネの製作方法と精度よく仕上がっているかの確認方法』を解説します。メガネ作りの基本的なことになりますのでしっかりと理解しマスターしましょう。
■斜位の種類
〇外斜位
安静位の状態で眼球が外に向く眼位(BI・ベースイン)・・・基底内方
〇内斜位
安静位の状態で眼球が内側に向く眼位(BO・ベースアウト)・・・基底外方
〇上斜位
安静位の状態で眼球が上に向く眼位(BD・ベースダウン)・・・基底下方
〇下斜位
安静位の状態で眼球が下に向く眼位(BU・ベースアップ)・・・基底上方
*眼の動きは、下記のページで確認しましょう
『斜位』を確認!カバーテストを極めよう【動画】|TARA (note.com)
■実際のメガネがプリズム処方レンズになると
◎プリズム矯正無しのメガネのPDとレンズ光学中心の位置
◎外斜位の眼とプリズムレンズ(メガネ)
■プリズム処方に対してのレンズ光学中心計算方法(例題)
【外斜位編】
①下記処方度数に対してプリズム入りレンズを加工したいが左右光学中心の位置(距離)は、何mmで加工されていればよいでしょうか?
PD60mm
R S-5.00 P 2△ 基底 BI
L S-3.00 P 2△ 基底 BI
『解説』
近視度数のベースイン(BI)レンズのレンズ光学中心は外側(PDは広く)なる。計算方法はいたって簡単で下記公式を頭に入れ数値を入れるだけです。
◆『公式』
h(距離)=10×P(△)/D(度数)
上記公式に数値を当てはめてみると、
R h=10×2(P)/5D(度数) h=4 右レンズ(4mm外)
L h=10×2(P)/3D(度数) h=6.5 左レンズ(6.5mm外)
すなわち 右34mm、左36.5mmで
PD 70.5mm となります
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