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条件付きの愛ってなんだろう?その2 「女性に母性を強要しないで」
以前、「条件付きの愛ってなんだろう?」という、記事を書きました。
この記事でわたしは、家族が自分のことを「条件付きで愛しているのではないか?」と、疑ってしまうと書きました。
その原因は、自己肯定感が低いゆえに、自分に自信が持てないからです。
例えば母視点で考えると「妹たちよりも先に結婚して、立派なマイホームが買えるような甲斐性を持つ夫を捕まえた、世渡り上手なお姉ちゃんだから」
妹からすれば「行き遅れにならず出戻りもせず、我が子の世話も率先してやってくれる、要領の良い姉だから」
そういう感情を少なからず抱いているのではないか?と、妄想しています。
夫に関しても、わたしが世界を飛び回ったり、ヨガやエステなどに通うことを咎めないのは「妻を自由にさせる余裕のある自分に酔いたい」とか「同年代よりも若く見えるアクティブな妻を、トロフィーワイフとしてそばに置いておきたい」のでは?と、マイナスの妄想が止まりません。
勝手にそんな邪推をするのは、相手にとって失礼だというのも重々承知なのですが、如何せん自己肯定感の低さというのは根深い問題なのです。
特に、結婚してから自己肯定感を削がれた言葉は
「赤ちゃんは?作らないの?」
でした。
もともと、わたしは自分も夫も、生育環境とそれによる性格、趣味など総合的にみて子育てに向かないことがわかっていたので、子供が欲しいと思ったことはありませんでした。
すごく個人的な話をすると、わたし自身がLGBTQの当事者であり、重くはないのですがトランスジェンダーの症状があることも、関係しています。
なので「女の体を持つ者=子を産むべき」のようなことを言われると、自分のアイデンティティを全否定された気分に。。
しかし、世間はそのことを理解してくれず、
「そんなの、おかしいよ」「結婚した意味があるの?」「なんだか、勿体無いね」
など、わたしの人格や選択を根本から否定する言葉を、悪気なくかけてくる人が多かったのです。
結婚当時は2009年。今よりも、昭和の価値観が色濃く残っていたんですね。
この3年くらいで、周りの意識が変わってきた実感があります。
きっと、フェミニズムの概念が広まってきたことや、 #MeToo 運動の影響も、あるんだと思います。
今日は、ボウガンで家族を撃ち殺すという、凄惨な事件もありました。加害者は大学生の息子とのこと。
家族を持ち、子を産み育てることの難しさを改めて感じる出来事でした。
昔は……というか旅をする前は、「殺人を犯すなんて、とんでもない悪人だ!」と安易に考えてしまっていたけど、今は「凶行に至るまでの、辛い過去があったのだろうな」と思うようになりました。
なので、どうか、子供のいない夫婦に対して「作らないの?」「作ったほうがいいよ!」などの無責任なアドバイスはしないでほしいです。
きっと、それぞれの事情や、信念の結果の、尊い選択なのですから。
もちろん、子を産み育て、幸せな家族を持つ人生も、とっても素敵だろうな!と思っています。
それと同じように、子を持たない結婚生活も、楽しくて自由で最高なんです。
ちなみにこのお話は、「そうした方がいいのに・そうするべきだ」というニュアンスで「結婚しないの?」「再婚しないの?」「二人目は作らないの?」「異性のきょうだいは作らないの?」と言うことにも、完全に一致します。
余計なお世話であり、相手の自己肯定感を削いでしまう可能性のある、呪いの言葉です。
独身でも一人っ子でも、姉妹だけでも兄弟だけでも、それぞれが素晴らしい人生だと思います。
自己肯定感。まだまだ書き足りないので、今後も徐々に深掘りしていこうと思います。
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