無病息災、これで間違いなしやわ
関西人ゆうたら…でよう出てくるんが「恵方巻」。
節分で太巻食べるアレや。
たしかにちっちゃい頃から節分には必ず太巻を食べとった。
10歳頃には食べとった記憶あるから、40年以上も前の話やな。
けど、おぼろげな記憶でゆうたら、当時は恵方とか向いたことなかったし、恵方巻とかゆうコジャレた名前もなかった思うで。
ただ太巻を1本丸ごと、黙々と「かぶる」だけやて。
この「かぶる」、大学出て暮らした東京で全然通じんかった。
新卒で入った会社では先輩に、
「なんだい、関西人ってぇと寿司をかぶるのかい?」
と落語調で笑われて、絵まで描かれたわ。
たしかこんな絵やったんちゃうか…
「丸かぶり」「かぶりつく」ゆうたら、あぁてなるけど、「かぶる」だけやとどうも通じへん。
東京の言葉でゆうたら「丸かじり」になるん?
そやけど「かじる」ゆうんは、どうもネズミがちょっとだけチーズ削るイメージしか湧かへん。
おっきな口開けてくわえるゆう表現するんやったら、やっぱり「かぶる」しか言われへんわ。
それがかれこれ30年前の話。
東京ではまだ節分に太巻とかゆうん全然なかったからしゃあないけど。
全国のコンビニが急に恵方巻とか言いだしたんがその数年後やった。
ちょんまげ描いた先輩には、こんな漫画を返礼。
この漫画見たら、先輩の「おやじもおふくも大阪」やったのに東京には節分の太巻の風習持ち込んでへんかったみたいやな。
ほんで昨日はその節分。
同じ関西ゆうても千年の都・京都は、神戸とは全然ちゃうかったわ。
京都では、下宿のすぐ横にあった吉田神社が平安京の鬼門守る神社やったから、節分祭めちゃくちゃ盛大やった。
祭には参道にずらりと露店並んで、そこには年越しそばもあって、立春が年の初めやゆう古習がまだ残っとうことにめちゃ感動したわ。
そんな京都懐かしんで、昨日は年越しそばもすすってみた。
実家ではヒイラギにイワシの頭刺して表に置いとったこと思いだし、このところの体調不良封じ込めるために、玄関に久々にヒイラギ。
無病息災、これで間違いなしやわ。
*
0時回った頃、娘から2秒くらいの動画送られてきた。
お、太巻?思たら、ついに解禁の缶チューハイで友人と乾杯する動画。
娘、今日ハタチ、めでたいわぁ。
(2023/2/4記)
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