僕はいったい何の病気なんだろうか
トップ画像は今朝の僕。
梅田のホテルに泊まっている。
今日は大阪の2大学で就活セミナーだ。
ボタン開け放してはだけちゃって——
今日はそこに潜む僕の苦悩をお話ししよう。
昔から首が絞まるのが嫌だった。
いやいや、そんなの誰だってそうか。
僕が言いたいのは、首を締めつける服が苦手だということ。
タートルネック、ハイネックは言うに及ばずだが、丸首のTシャツなどが喉に触れたり後ろ首に触れたりするともうダメ。
キーーッ!となって、いてもたってもいられなくなるのだ。
締めつけるまでいかずとも、ただ首に触れるのもダメということになる。
そんなTシャツの襟ぐりを腹立ちまぎれにギュゥッと引っ張って伸ばし、いったい何枚ダメにしてきたことだろう。
これは何かの精神的な病なのだろうと、そんな自覚さえある。
だからネクタイを締めることができない。
これまでの人生でネクタイをつけた時間は総計50時間にも満たないかも。
僕がネクタイをつけるのはほぼ冠婚葬祭に限られる。
いちおういっぱしの社会人のつもりだから、そんなときはがんばる。
ただもちろん、命を賭してつけているといっていいほどの覚悟だから、おそらく目を白黒させているだろう。
だからワイシャツのボタンを上までとめることができない。
年を重ねてエスカレートし、大学生頃からは鎖骨に服が触れるだけでキーーッ!となるようになって、第1ボタンどころか第2ボタンも開けて胸をはだけるしかなくなった。
今でこそサラリーマンもノーネクタイルックが一般的になったが、さすがに第2ボタンまではだけているのは極少数のイケオジたちのみ。
僕も多くの人たちから「開けすぎちゃう?」「わが社で第2ボタンまで外しているのは(へんいち)さんと〇〇さんくらい」などと指摘されてきた。
色白のひょろっとした身体だから、胸をはだけていてもイケオジにはとうてい見えず、きっとこれは喧嘩の弱そうなチンピラでしかない。
でも分かってほしい。
かっこつけたくて胸をはだけているのではない。
生理的にどうしてもボタンをとめることができないだけなのだ。
そんな僕も、就活セミナーで学生の前に立つときは、なんとかがんばって第2ボタンまでとめるようにしている。
どんなに寛大な学生でも、さすがに喧嘩の弱そうなチンピラから教えを請いたくないだろうから。
僕だって学生の立場だったら、そんな講師は願い下げだ。
でもセミナー終わって教室から出ると同時にボタンを外し、やっと正気を取り戻す。
僕はいったい何の病気なんだろうか。
(2024/4/12記)