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[週刊 未亡人生活] #13 記念日反応のことを書いてみる
ごきげんよう,ある未亡人です。
今週の東京は,急激に寒い。そのうえ,わたしにおいては凹むようなことがたくさんありましたよ。
その中の一つは,命日反応です。
今年も夫の15回目の命日がやってきたのですよ。「命日反応」っていうのは,「記念日反応」ともいいますが,毎年,その日になると具合が悪くなるという,遺族やPTSDやトラウマを抱える人にみられる現象です。
わたしの夫だったひとはお風呂場で亡くなったのですが,15年経ったいまでも,わたしは毎日,亡くなった時刻にはお風呂場に入れないでいます。
そして,命日が近づくと・・・というか,体感で季節を感じてしまうので,気持ちが落ち込むのでしょうかね。調子悪いです。
そういえば,高校の時に,お父さんを白血病で亡くしたクラスメイトがいましたが,そのかたはその季節になると突然泣いて教室を出て行ったり,課題をこなせなくなっていたりしていました。ものすごい優等生で,しくじりなどまったくないかたでしたが,その季節になると赤点を取るなど,明らかな不調が見られました。
そのころには「記念日反応」って言葉を知りませんでしたが,なんとなく「命日が近いからなのかな・・・」と想像していました。
そうして,自分が家族を亡くした立場になってみると,つくづく「記念日反応」って不思議だと感じます。いつでもつらいような気になっていたけれども,命日の付近は明らかに体調も悪くなる。
何回も命日がやってきていても慣れることってない。当日のことが身体の感覚で思い出されるのは,亡くなった日の季節を感じていたせいなのかなあって思いますね。死のショックで感覚が麻痺していたように思っていたけれど,体は覚えているっていうことなのかな・・・
<カバーストーリー>
画像は近所で咲いていたツワブキの花です。葉っぱだけの時には地味な植物だなって思ってみてる。とつぜん,黄色が吹き出して,屈んでみてみると可愛いっていう。
あたしもいま,大学院で,毎日自分ってダメだよなあって凹みながら,地べたに這って生きてるよなあ・・・いや,別にツワブキは凹んでないけれども。むしろ濃い緑の葉っぱは輝いているよ。
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