介護予防に音楽を。
介護は、介護される側にとっても介護する側にとっても大変なものです。
音楽の力を活用した介護予防。最近注目されております。
私の妹がケアマネージャーということもあって、ときどき音楽を使った介護予防セミナーを開催しています。
昨年行ったセミナーには200名を超える方が参加してくださいました。(今はこんな状況なのでセミナーは行っていません。。)
第一部は、介護予防と認知症予防についてケアマネージャーによる簡単な記憶力クイズ、座ってできる認知症予防の体操なども織り込んだ講演で、第二部は「生伴奏で歌を歌おう!」として参加者全員で40分ほど昭和の歌を歌いました。
歌を歌うことは脳の活性化にとても効果があるのです。そんな音楽を力をご紹介します。
歌うことの効果
【大きな声で歌うことは、肺機能や口腔機能の向上に効果的】
・肺機能 歌って喉を鍛えることにより、誤嚥性肺炎の予防ができます。
・口腔機能 歌うことで唾液の多く分泌されます。唾液はウイルスや細菌から体を守り感染症予防になります。また、唾液が増えることで口臭予防や虫歯予防にも効果があります。
【有酸素運動】
正しい腹式呼吸で歌うことは自律神経を整えてくれるだけでなく、有酸素運動の効果もあります。
大きな声を出すだけで運動になり、1曲歌うと100m走るのに匹敵する運動量になります。(これをセミナーで伝えるとカロリー消費のために女性は一生懸命歌ってくれます!)
【コミュニケーション】
仲間と楽しく歌を歌うことで孤独感から解放され、満足感、達成感を味わうことができます。仲間同士で会話をすることによって感情が豊かになります。
【脳トレ】
音楽に合わせて身体を動かすことで、運動機能の改善になり、ストレスの発散効果もあります。
歌を使った手遊びなど、違うことを同時に行うことによって楽しみながら脳を活性化させ、記憶力、判断力の向上が期待できます。
【認知症予防・認知症の進行の抑制】
思い出の曲、懐かしい曲を歌うことで、記憶を引き出し、脳を活性化させます。(音楽回想法)
「思い出す」ことで脳全体の血流量が増加し、認知症の進行を抑制する効果があります。
さらに、歌うことで自然と腹式呼吸となり自律神経の乱れを整え、内臓の働きを高めます。これにより、血圧を安定させることができます。また、リラックスすることは認知症で問題になる周辺症状(徘徊、暴力、興奮、せん妄、不眠、うつ、幻覚等)を改善し、介護者の負担が軽減されることもあります。
「歌う」ことは楽しいだけじゃなく、動作を加えると脳の活性化にとても効果があるんです。
是非介護予防に音楽を取り入れてみてください♪
ちなみに介護予防は40代から始めてください、とケアマネは言っています。意外にも早い時期なんですね。
障害を持ったお子さんや介護施設で暮らす高齢者の方々への音楽提供活動費に使わせていただきます。たくさんの方の笑顔のために。お気持ちいただければ嬉しいです。