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ルカ
2020年12月20日 12:06
そんな辛い日々の中、桐壺の更衣が妊娠した。内裏では血や死と言うものは、不浄とされていたため、実家で出産をした。第二皇子として生まれた若君は、帝と更衣の絆が生前から深いものだという証となった。生まれた皇子が、目を奪われるほどの美しさだと聞いた帝は、産後まもない更衣に一日も早く参内するようにとせかされた。帝は若君が生まれるまでは、桐壺の更衣を朝晩と、時間も場所も関係なく、自分の側に置いていた
2020年12月12日 17:57
どの帝の時か、かなり昔の事、女御、更衣と言われる妃たちが沢山いた後宮に、それほど高貴な身分でもない一人の更衣が、帝から深く愛されていました。自分は誰よりも大切にされるものだと、気位高く思っていて女御たちは、この更衣が目障りと思い、同じ位の更衣たちやそれよりも下の更衣たちは、なぜこの更衣だけがと、嫉妬の思いで見ていました。 更衣の父親は按察大納言、母親は由緒正しい家柄の出であったが、入内前