インスタグラムのデザイン実践
Vol.022
今回は、これまでアップしたヴィーノサローネのインスタグラム(以下インスタ)から、ほぼ確立したデザインのフォーマットについてお話します。
ネットショップのみでワインの販売を展開するヴィーノサローネにとって、インスタはショップのイメージを伝える唯一の宣伝媒体です。これまでのnoteにも、いくつかそのことに触れています。
そして、インスタの写真配置の工夫ひとつで、ワインの個性を際立たせ、なおかつ、訪れた方に、ヴィーノサローネのワイン販売の思い入れや狙いを伝えられるものと考えて構成しています。
その構成法が……、写真は、3の倍数で配置する。これがいまのところベストだと考えました。
ヴィーノサローネの主の見方でセンスがいいと思えるインスタは、個人でも会社のものでも、一貫したルールで写真を撮影し、レイアウトしています。
たとえば、モノクロで徹底的に自分の世界観をアピールする。文字を入れて、写真との相乗効果を出す。フォーマットのひとマスよりも小さくデザインして変化をつける、といったアイディアです。
そういった印象に残るインスタに共通しているのは、おおむね前述した3の倍数で写真をデザインしています。つまり、横一線で写真が3つ、あるいは2段で倍の6つ、さらに3段で3倍の9つ、というように。インスタ内のスペースを見極めています。
つわものインスタは、ほかの規則性を発見し、ジグソーパズルのように写真を組んでいたりもします。
実際のヴィーノサローネのインスタはこのようなデザインです。まずロゴの組み方。「VinoSalone」のレトロモダンなロゴと、当店の思いを伝える「イタリアワインの“本質”にであう」をイタリア語で翻訳した「QUI S’INCONTRA “LA VERA ESSENZA” DEL VINO ITALIANO.」を合わせています。3×3の9マスを使い、ロゴを正方形に組んだパターンを選び、形も印象づけました。
つぎが、現在販売中の3種類のワイン。白ワインが2本に、オレンジワインが1本。ワイン1本につき、縦に2マスを割り当てたデザインです。ひとマスだけでは、ワインのボトルが小さくみえるため、こうすれば、ワインボトルが明確に伝えられます。あわせて“Now on sale!”に加え、ひとことキャッチもデザインしました。
上は、オードドックスにひとマスで写真とコンテンツを構成。それぞれのコンテンツは、そのワインの歴史やテロワール、香りや味わい、そして醸造背景を説明しています。インスタの配置は、右から「スキオペット」「カンテ」「パラスコス」と、横一列で並び、それぞれのワインの上の方に向かって、“ワイナリー&造り手の特徴”や“エチケットの秘密”、“ワイナリーに潜入”とコンテンツが繋がります。
ストーリーズも使いはじめましたが、インスタの活用法はさらに広がりがあります。ただ当面は、このフォーマットでコンテンツに深みをもたせて展開します。
是非一度、ヴィーノサローネのインスタをご覧いただければ、うれしいですね。
次回の“ディアリオ ヴィーノサローネ”に続きます。
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