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おめでとうケーキ



子供に障害があるとわかった時、すぐに受け入れられる親はどれ位いるんだろうか。



心理学者であるCorn、Finkによると、障害の受容には、いくつか段階がある。下記は私なりに、障害児の親の心境に合わせて記したので、ぱらっと軽く読んでいただきたい。

①ショック期
 障害を受けた(判明した、診断を受けた)際、強いショックを受ける。無力感。これは、自分や児に起きたことではないという衝撃を受ける。

②否認期
 現実を受け入れられず、治るのだと思う。現実逃避。

③混乱期
 どうすればいいかわからない。悲しみ、抑鬱、焦り、悲観状態。行き場のない怒り。

④解決への努力期
 障害に負けずに頑張ろうとする。情報収集、発達相談などで必要な支援を検討する。

⑤受容期
 周りと違うだけで、悪いことではない。この子なりの成長があると感じられる。



障害児を持つ親の大半が、このような経験を経ているのではないか。
そして、これは障害発覚時にのみ起きるものでは無い。

この段階を何度も何度も繰り返し、心をすり減らしながら、今なお、向き合っているんですよね。




さて、本題。我が家の障害受容で言うと、診断が下ったその日、私の心は安堵していた。

あーやっぱりか。そうよね。明らかだもんね。細かいことがわかると、対応もできるし。


……もう、宿題頑張らせなくていいんだ!!!!

まじで、↑ストレスだった。w



怖かったのは、主人が障害のある息子をどう受け止めるのか。それが気がかりだった。



と言うのも、専門の授業で、発達障害児の親の受容について、気になることがあったから。

母親に比べ、父親は子供の障害を受け入れることが難しい。どうしても我が子の障害に向き合えず、母親任せだったり、育児放棄をしたり、終いには離婚する人が多い。

そんなことを言語発達学の先生が言ったもんだから😅
怖かった。すごく。私は子供を変わらず愛せるけど、彼は…?





…主人の帰宅時間が来てしまった。ドキドキした。(電話では診断報告済み。)





👨「ただいま〜」「ハイ、これ。ケーキ🍰」



👩………は?「何のケーキ?しかもホールじゃん。」



〜いそいそと蝋燭を灯す男〜





👨「ハイ、おめでとう〜!!!今日は👦の病気がわかった日だね!」
 「イライラの原因も忘れ物の原因もわかってよかった!おめでと〜う👏」



……なんて男なんだ。心配なんて必要無かった。むしろ、私より、愛情上回ってねぇか?




主人も私も、息子の障害がわかった時、泣かなかった。

泣いたら、障害を持つ息子が「かわいそう」になってしまうと思ったから。

うちの子は、可哀想な子じゃ、絶対に無い。

こんなに親に愛されているこの子は、幸せな子。

私は、私たち親は、絶対に可哀想じゃない。

この家族だから、幸せ。

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