本を為す
君子は、戦で陣があると言えども、勇で本を為し、喪で礼があると言えども、哀で本を為す。士は、学があると言えども、行で本を為す。
これ故に、本の立て方が安定していないのに、末を豊かにすること務めることが無いようにしなければならない。
〖墨子〗(修身 2:1)
1 勇気・哀悼・決行
社会活動は競争であり、ある意味、戦でもあるが、戦にて、形式を充実させて、内容を疎かにしていき、事件や事故等を聞くと、文言や発言等はすぐさま増えるも、行動はなかなか増えず、思考や知識、経験や実践をたくさん積み重ねるが、「動かされる」ばかりで、「自ら行う」ということは滅多にない。
上記のことは甚だ多い。私達は、もっと勇気・哀悼・決行を増やしていくべきではないだろうか?
2 本を為す
日本社会は、総じて、「行動」が「行われて動かされる」という消極的な姿勢や傾向にあるのではないだろうか?これは、本が無いあるいは定まっていないが故に、外はおろか、内の自分自身の感情や記憶等に惑わされて、物事の判断や行動の決意が上手く出来ないのではないだろうか?
故に、「本末転倒」という言葉を、より噛み締めるべきであろう。
3 紹介文献
ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。