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顧客のインサイトを徹底的に突き詰めた、プロダクト開発を。

「教えるをエンパワーメントし、ヒトの“できる”をひろげていく」をコンセプトに、従業員/顧客の育成業務のDXを推進するVideoTouch。2023年7月、新たに2名の執行役員就任を発表し、さらに成長を加速していきます。

そこで今回、プロダクト担当の執行役員に就任した渡辺泰将(わたなべ やすまさ)へのインタビューを実施。システム開発経験にくわえ、プロダクトマネジメントにおいて豊富なキャリアを有する渡辺が、スタートアップの弊社を次なるフィールドに選んだ理由とは?入社の経緯からVideoTouchで仕事をする醍醐味にいたるまで、詳しく伺います!

プロフィール
執行役員 VPoP(プロダクト担当)
渡辺 泰将(わたなべ やすまさ)
NTT西日本では、エンタープライズ系システム開発のプロジェクトマネジメントを担当。NTT持株会社へ異動後、コンシューマー向け教育サービス『gacco』のプロダクトを立ち上げ、事業化を推進。その後、Timers社にて、プロダクトマネジメントや組織改善などを幅広く担当。FABRIC TOKYO社では、プロダクト責任者としてプロダクトロードマップの制定、プロダクト開発組織のマネジメント、OKR導入促進を牽引。NTTソノリティ社での会社立ち上げ、サウンド製品のプロダクトマネジメントを経験し、2023年1月よりVideoTouchにプロダクトマネージャーとしてジョイン。同年7月、執行役員VPoP(プロダクト担当)に就任。好きなものはウイスキー、クラフトビール、料理。


惹かれたのは、本質をとらえたプロダクト開発のスタンス。

――まず入社経緯を伺いたいのですが、代表の上坂とは以前から面識があったそうで…?

正式に入社したのは2023年1月なんですが、上坂さんとの出会いは、2021年にさかのぼります。初コンタクトは、キャリアSNSで。「一度話してみます?」…なんて軽いノリで、リモートをつないだのが最初です。

――どんな話をされていたのですか?

開発形態やシステム投資の考え方などざっくばらんな話にはじまり、エンジニアのバックグラウンドのない上坂さんにはエンジニアとのコミュニケーションについても色々と聞かれました。スプリントレビューに話が及んだ際は、「うちでもやってみようかな」と上坂さんが即実践されていたことが印象に残っています。出会いから半年後には、経営戦略の話にまで発展していきました。

――事業の根幹を成す、そんな話まで…?

上坂さんと出会ったのは、『VideoTouch』がリリースされる前だったので、プロダクトの開発ストーリーの裏側を聞きながら、自分なりのアイデアをフランクにぶつけていたニュアンスです。当時はお互いに利害関係などないですし、お互いの職業意識に対する学びや自身の成長のためにコミュニケーションを取っていただけなんですけど。けっこう腹割ってますよね(笑)。

そんなこんなで2年にわたり1on1を続けてきまして、上坂さんに「プロダクトマネジメントを手伝ってもらえないか」と声をかけていただいたわけです。『VideoTouch』の開発背景や立ち上げまでのプロセスを直接伺っていたことはもちろん、本質をとらえて即実行にうつす上坂さんの人柄にも惹かれまして。ちょうど転職を検討していたタイミングでもあったので、二つ返事でジョインさせていただくことになりました。

「できるようになる」=『VideoTouch』というユニークさ

――ジョインするにあたり、不安はなかったのですか?

あまり大きな声では言えないですが…不安がなかったわけではないんです。動画を撮影して配信ができるプロダクトなんて、今どきどこにでもありますよね。なので、最初のうちは『VideoTouch』の価値って何なんだ?と。技術や発想に独自性や新規性を感じることもなかったわけです。ところが、ユーザーの状況や課題感を理解していくうちに、本質的な価値が見えてくるようになったんです。

――プロダクトの価値が理解できるようになったポイントは…?

たとえば、スプリントレビュー。弊社では、ユーザーのインサイトを把握する機会をとても大切にしていて。プロダクトに搭載すべき機能とそうでない機能など、仮説ではなく、ユーザーと直接顔を合わせて話をするなかで判断し、開発を進めています。

ただ実際、スプリントレビューをやり続けることは非常に難易度が高い。プロダクト初期の機能を共有し意見交換をする場は、ユーザーからするとメリットがないので。自社内でレビューをしたり、マーケティングリサーチを拠りどころにしたり…というほうが、ずっとカンタンでラクです。

――本質的だけど、相当難しいことをやってますよね、私たち。。。

でも、本当の意味で良いプロダクトをつくろうとするならば、スプリントレビューはやったほうがいい。というか、やらなければならないのかもしれない。「ユーザーの声を反映している」と言うプロダクトは少なくないですが、常々ユーザーに直接会って話を聞いて確認したニーズを開発に反映しているプロダクトは、世の中にどのくらいあるでしょうか。「顧客が本当に求めているもの」を徹底的に突き詰めないと、「顧客はこれを求めているはず」という仮説でしかプロダクトはつくれないですよね。

そんな地道なことを愚直にやっている上坂さんは、シンプルにすごいなと。教科書に書かれていることに素直に向き合い、学びを積み上げていく誠実な人って出会えること自体が非常に難しいですが、そんな人がいま目の前にいるわけで。こんなラッキーなことはないですよね。

VideoTouchのプロダクト開発イメージ「スプリントレビュー」

――そのほか、渡辺さんが考える『VideoTouch』の価値とは…?

「教えるをエンパワメントする」を通じて、学ぶ方が実際に「できるようになる」ことがVideoTouchが提供する一番の価値だと考えています。一般的に考えると、システムとしてのプロダクトは動画を撮影、配信し、視聴結果を計測するという機能に留まり、学んだ方の「できるようになる」ことは、提供価値の検討からは外れがちです。

一方で、VideoTouchは学ぶ方が「できるようになる」ことを目指しており、それは、単なるシステムだけで完結できる価値ではありません。プロダクトの考え方を広くもつ必要があると考えています。

それを実現しようと思うと、我々が人の学びそのものに関心をもつことが重要だと思っています。具体的にはインストラクショナルデザインやアクティブラーニングなど、「学び」や「学習」に関する知見、加えて学習コンテンツの設計、やる気を引き出す伝え方など、人でなければできないことは何か?といった領域からプロダクトの価値を考えることが大切だなと感じています。

その上で、システムとしてのプロダクトが果たすべきこと、カスタマーサクセスを通じたサービスとしてのプロダクトが果たすべきことは何か?という順に考えていますね。

昨今、ユーザーのリテラシーなどの理由でプロダクトが期待通りに使われないことも少なくありません。「デジタルに慣れていない人でもカンタンに使いこなせる」という点も当然、向き合っていかなければなりません。

その点、VideoTouchは、既存の多機能すぎる動画編集プロダクトとは一線を画すシンプルな操作性を提供し、実際に現場の方に使っていただけるものを追及しています。価値があっても、使われて、届かなければ意味がないですからね。

こういったシステムだけに留まらない「できるようになる」という提供価値を重視し、上流から考えること、スプリントレビューへのこだわり、使われるためのシンプルな操作性…など、『VideoTouch』の本質を深掘りしていくと、これに代替するものって世の中にないよね、と思うわけです。これを理解し、腹落ちするには少し時間がかかりましたが、結果、プロダクトへのユニークさを実感するようになりました。

大切なのは、課題を解決するために、考え続けること。

――弊社に向いているのは、どんな人でしょう?逆にアンフィットは…?

頭脳労働を前提に考えると、特殊な研究職やタレント職でないかぎり、だいたいどんな仕事でも「考えればできる」というのが、私の考えです。できないときは、まだ考えが足りていないと捉え、あきらめずに考え続ける。そのうえで、できたことや学びそのものを楽しむようにしています。

弊社のプロダクト開発においても、答えや前例ありきで進めているものではないので、仮説を立てたり、検証を重ねたりすることをやり続ける必要がある。そう考えると、弊社の開発現場にフィットするのは、理想を描き、理想と現状のギャップを把握し、ギャップを解消するためのアクションを起こせる人かなと。そして願わくば、チーム単位でこれを進めることができる人ですね。

課題ありきで技術で勝負する“プログラマ”ではなく、自ら課題を抽出したうえで解決に導く“エンジニア”の気質をもった人が向いている…なんて表現すると、わかりやすいでしょうか。逆にいうと、考えることが苦痛な人や指示・課題ありきの仕事に満足している人は、アンフィットですね。

プロダクト開発はあくまで手段。めざすは“ハッピー”の創出。

――ずばり、弊社で成し遂げたいことは…?

シンプルですが、「良いプロダクトをつくり、良い組織をつくる」――これに尽きますね。良いプロダクトとは、プロダクトにかかわる人が皆ハッピーになる姿です。

ユーザーの方々には『VideoTouch』を使うことで業務効率化を図っていただきたいですし、現場の生産性が向上すれば雇用元の企業の事業成長につながるはずです。よりミクロな視点で見ていくと、『VideoTouch』が効果を発揮することで、たとえばプロダクト導入の決裁者が評価されることにもなる。

このようにWinがどんどん広がっていくことで、我々開発サイドの人間もやりがいを感じられるようになり、さらなるモチベーションアップやスキルアップにつながり、組織が活性化していく。めざすのは、このスパイラルです。

――プロダクトをつくることが目的ではなく、世の中をハッピーにすることがゴールだと。

いま私たちは、動画を使うことを前提にしたビジネスを展開していますが、動画を使うことにこだわるつもりはなくて。動画はあくまで方法論であって、私たちが成し遂げたいのはお客様の課題解決なので。この考え方はわりとキーポイントでして、今後の事業展開においても骨子になる観点だと思います。

――最後に一言!

つらつらと思いの丈を述べてきましたが、つまるところは、良いプロダクト、良い組織をつくりたいわけです。そして、同じ空間で同じ思いを共有した仲間たちと、おいしいお酒を酌み交わしたい!人並みですが、わりとゴールは身近なところにあるのかもですね(笑)。

創業10周年記念パーティーで仲間たちとお酒を酌み交わした時の様子

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