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なぜかイタリア語が好きだった(2) ーイタリアの雑誌に手紙を書いたことー
高校生の頃から何度か海外文通をしたことがある。
学生の時はアメリカのミシガン州に住んでいる女子高生とやっていたし、社会人になってからの一時期は英語ができるタイの女性と手紙の交換をしていた。
その頃は、英語の勉強に関する雑誌に文通相手募集のような記事が載っていたり、紹介してくれる機関があった記憶がある。
銀座にある『anan』や『popeye』などの雑誌を発行しているマガジンハウス社の本社の1階に、ワールドマガジンギャラリーという、世界の雑誌を無料で閲覧できるギャラリーがあった。
現地のイタリア人と文通するには、現地の雑誌に手紙を出すのがいいのではないか、と思いついた私はそこを訪ねて行き、イタリアの女性誌を片っ端からめくって、「読者のお便りコーナー」みたいなものがないか探した。
イタリア語の記事などほとんど読めなかったが、これは読者の投稿だよね?というページがある雑誌を見つけ出し、出版社の住所を書き写して手紙を書いた。
「私はイタリア語を勉強している日本人です。イタリア人と文通を希望しています」と、拙いイタリア語で。
『anna(アンナ)』という女性雑誌で、雰囲気はモード過ぎず、かといって野暮ったい感じでもなく、自分の好みにあう雑誌だった。のちにイタリアに一人で行くようになった時、帰りの空港で買った(日本で外国の雑誌買うと高いから!)が、今もあるのかな?
それから半年以上、いやもっとかもしれない、月日が流れたある時、国際郵便が届きだした。それは、私の文通希望の記事を読んだ人たちからのもので(そこで初めて、自分の手紙が雑誌に掲載されたことを知った)、毎日毎日手紙が舞い込んだ。
イタリア人だけでなく、イギリス人とか、NYに住むアメリカ人とか、北欧に住むペルー人とか、イタリア語ができるスペイン人とか、イタリア人と結婚したブルガリア人とか、様々な人が自分の写真を送ってきたり、日本に興味がある、日本人と文通してみたいと書いてきた。
中には、そう書いてるよね?たぶん?というくらい読めない字も多くて、特にイタリア人はミミズみたいな字を書く人が多く、それでも大量に目を通していくうちに、すっかり読み解けるようになった自分がいた。
だから、イタリアの食堂みたいなところの手書きのメニューも、けっこう読める(おそらく、今でも)。
そんなこんなで届いた手紙は、おそらく、百数十だったと思う。
その中から、年が近かったり、写真を見て感じが良さそうな人、興味を持った人を選び出し、イタリア人、スペイン人、ギリシャ人、フィンランドに住むペルー人、イギリス人、アメリカ人、ブルガリア人と、10人近い人と文通をすることになった。
そして、残りの人たちはどうしたかというと、、、もう少し続きます(3)へ。
*ワールドマガジンギャラリーは今はないけど、世界各国の雑誌が、きれいなスペースで見放題で、本当に有難い場所でした。
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